
世界アンチ・ドーピング機構(WADA)は、ヨハネスブルクに本社を置く放送局SuperSportとスポンサーシップ契約を締結した。
WADAのアンチ・ドーピング活動(検査や研究など)には膨大な資金が必要となる。
同機構は「アンチ・ドーピング連帯基金」を通じて、スポーツ界や各国政府から寄付金を集め、それを主な活動資金としている。
しかし、2020年に行われたインタビューで、WADAのウィトルド・バンカ会長は、資金調達が同機構にとって「最も重要な問題のひとつ」であると述べ、新たな資金源として民間企業とのスポンサー契約の可能性に言及していた。今回、それが実現した形だ。
今回の契約に基づいて、SuperSportはWADAの活動に必要な資金と物資を提供していく。
その見返りとして、WADAはSuperSportに対して、同機構のウェブサイトやイベントでの広告活動の機会を提供する。
加えて、両組織は共同でアンチ・ドーピングに関する教育プログラムやテレビ広告を制作する予定だという。
SuperSportとしては、そういった広告活動を通じて、「クリーンで信頼できる組織」というイメージを確立するのが狙いである。