チェルシーFC、地元中小企業に「無料スポンサーシップ」を提供

Source: chelseafc.com

チェルシーFCは、地元ロンドンの中小企業に無料で広告機会を提供することを発表した。

コロナ禍で苦境に立たせれる地元企業を応援することが目的だ。

これは同クラブが今月立ち上げた「Proud of London(ロンドンを誇りに思う)」というキャンペーンの一環で、従業員50人以下の企業が対象になる。

見事審査を通過した企業には、チェルシーFCの公式SNSなどを活用した企業広告を行う権利が与えられる。

これは、通常であれば、巨額の契約金を払ったスポンサー企業のみが得られる権利である。

チェルシーFCのマーケティング担当者は以下のように語る。

「Proud of Londonは、我々がいかにロンドンという町に勇気づけられてきたかを表現するキャンペーンです」

「ロンドンという町は創造性に溢れています。それは、限界を突破し、互いを支え合い、コロナ禍・ロックダウンといった前例のない状況にも対応することを可能にするのです」

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/chelsea-sponsorship-inventory-local-businesses-london-instagram-story
https://www.chelseafc.com/en/landing-pages/misc/proud-of-london

NFL、医療従事者をスーパーボウルに無料招待

今年のスーパーボウルは、2月7日にフロリダ州タンパで開催される。

このイベントに7500人の医療従事者(ワクチン接種済み)が無料で招待されることになった。

招待されるのはタンパ周辺の病院に勤める人々が中心になるが、NFLの全32チームがそれぞれの地元病院から招待することができる。

NFLコミッショナーのロジャー・グッデル氏は「医療従事者の方々は、自らの命を危険に晒しながら治療にあたっています。感謝の念に堪えません」とコメントした。

なお会場となるレイモンド・ジェームス・スタジアムは6万5890人収容で、今回のスーパーボウルは2万2千人の来場が認められている。

7500人の招待者分を差し引いた1万45000枚のチケットが一般に販売される。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/super-bowl-attendance-22000-fans-raymond-james-stadium-nfl

SECコミッショナー、ミシシッピ州に州旗変更を要求

今日19日、サウスイースタン・カンファレンス(SEC)コミッショナーのグレッグ・サンキー氏は、ミシシッピ州に対し、州旗のデザイン変更を要求した。

サンキー氏は「ミシシッピ州の州旗を変えるべき時が来ています。私たちの学生には、あらゆる人々が受け入れられる環境のなかで学び、競い合う機会が与えられるべきです」とコメント。

さらに、州旗が変更されるまで、SEC主催の選手権大会をミシシッピ州が誘致することを禁止すると発表した。

SECは、フロリダ大学やアラバマ大学、ジョージア大学などが所属するカレッジスポーツ屈指の人気カンファレンスであり、誘致禁止の意味は大きい。

これが今回問題となっているミシシッピ州の州旗だ。

青いクロスに13の星があしらわれた部分(左上)は「コンフェデレート・フラッグ(Confederate Flag)」と呼ばれる連合国旗が元になっている。連合国が奴隷制の存続を目指したことから、今日、この旗は人種差別の象徴となっている。

かつては複数の州が同様のデザインを州旗に取り入れていたが、人種差別を連想させるとしてそれらは排除されてきた。現在、連合国旗を取り入れたデザインを維持しているのはミシシッピ州の州旗だけである。

同州では、2001年に州旗変更の是非を問う州民投票が行われたが否決された過去がある。

しかし、反人種差別に対する機運が高まるなか、今週、ミシシッピ州の議員たちが再び州旗変更を提案。今回のサンキー氏の発言は、それを後押しする意図があると考えられる。

参考文献:
https://www.espn.com/college-sports/story/_/id/29331267/sec-commissioner-threatens-no-sec-championships-mississippi-state-flag-changes

コロナ禍のスタジアム活用法②カナポリス・キャノンボーラーズの例

シカゴ・ホワイトソックス傘下のマイナーリーグ球団カナポリス・キャノンボーラーズも、コロナ禍にスタジアムを有効活用しているチームの一つだ。

キャノンボーラーズの本拠地「アトリアムヘルス・ボールパーク(Atrium Health Ballpark)」は、市が所有する公共施設である。したがって、試合のない日は住民に無料で開放されることになっている。

スタジアムの解放感や楽し気な雰囲気は、それ自体がアトラクションとなる。外出自粛によるストレスが溜まった状況ではなおさらだ。

実際、同スタジアムには毎週末1000人あまりの住民が訪れ、ランチを食べたり施設を見て回ったりしている。

キャノンボーラーズは、この機会を生かすために、コンセッションとチームストアを開き、飲食やグッズを販売している。

同チームによれば、来場者一人当たり約16ドルを消費していくそうだ。

キャノンボーラーズGMのマット・ミルワード氏は「この反応は我々の予想をはるかに超えています」と言う。

「我々は業務提携を結んでいるAppetize社とともに、接触の一切ないセルフサービスのコンセッションを運営しています。ファンは食べたいものを入力し、クレジットカードで決済し、注文した飲食をピックアップしています」

またミルワード氏曰く、同スタジアムは地元高校の卒業式や教会のイベントにも利用されるほか、キャノンボーラーズと地元映画館のコラボ企画で、巨大スクリーンを用いた映画鑑賞イベントも開催予定だという。

参考文献:
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2020/06/08/Facilities/New-ballparks.aspx
https://www.salisburypost.com/2020/05/15/photos-kannapolis-baseball-park-opens-to-public/

コロナ禍のスタジアム活用法①テキサス・レンジャーズの例

テキサス・レンジャーズは、新スタジアム「グローブライフ・フィールド(Globe Life Field)」をオープンする予定であったが、シーズン開幕戦は先延ばしになっている。

そんな中、同スタジアムは、この時期だからこそできる企画のために活用されている。

たとえば、6月4~7日、「Concert in Your Car」というイベントが開催された。

このイベントでは、屋外の特設ステージでアーティストがコンサートを行うのだが、観客はこれを駐車した車の中から楽しむルールになっている。同スタジアムの広大な駐車場を有効活用した企画だ。

コンサートの様子は巨大スクリーンに映し出され、音声はFMラジオを通じて聞くことができる。

チケットは、車一台あたり40ドル。80ドルのVIPチケットもあり、これを購入すると最前列を確保できる。また、差額40ドルの一部はレンジャーズが運営する基金に寄付され、コロナウイルスの影響を受けた人々の救援に使われるという。

チケットは、レンジャーズがイベント開催を発表した5月15日に即日完売した。

レンジャーズのショーン・デッカー氏は「私たちは、この未曾有の事態でも、ファンを受け入れ、安全にエンターテインメントを提供したいと考えています。そのためにこの施設を有効活用でき、大変嬉しく思っています」と言う。

また、今月から来月にかけて、49校もの高校の卒業式がグローブライフ・フィールドで開催される予定である。

参考文献:
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2020/06/08/Facilities/New-ballparks.aspx

「100%クリケット」

今月8日の「国際女性デー」に、ICC(国際クリケット評議会)は「100%クリケット」という12か月のキャンペーンを立ち上げた。

このキャンペーンの目的は、女子クリケットの普及。クリケットを見る・プレーする女性の数を100万人増やすことを目標としている。

具体的な内容は、学校や地域での草の根活動、女子クリケットの人気拡大に寄与するプロジェクトの支援、女性を対象にした「クリケット・フォー・ディベロップメント(クリケットを通した社会貢献活動)」事業など。

ICCのマニュー・ソーニー氏は「女子クリケットは今、転換点にいます」と言う。

「ここ3年間で、大きな進歩がありました。そして、『男子クリケットと女子クリケットの差を埋める』という我々の決意も様々なところで発信することができました」

「2020年のT20ワールドカップと2021年のワールドカップ、この間も人々が女子クリケットに関して話す機会を与える。それが100%クリケットの役割です」

参考文献:
https://www.icc-cricket.com/media-releases/1639687
https://nation.com.pk/08-Mar-2020/icc-launches-100-percent-cricket-campaign-to-promote-women-cricket

NFLと社会問題に関するCM

NFLのプレーオフが佳境を迎えている。

先週末にカンファレンス・チャンピオンシップが行われ、あとは2月2日に開催されるスーパーボウルを残すのみとなった。

そんななか、先週の試合中継で流れたあるCMが話題となっている。

それは、2015年にフロリダ州で起こった、警察官による黒人男性射殺事件に関する映像である。

事件で犠牲となったコーリー・ジョーンズさんのいとこである元NFL選手のアンクワン・ ボールディン氏のナレーションでCMは始まり、事件の再現映像、そして事件後にNFL選手たちがとった行動などが映し出される。

これはNFLが2019年に立ち上げた「Inspire Change」というプログラムのCMである。

Inspire Changeは、社会にポジティブな変化をもたらすことが目的で、主に「教育・経済的発展」、「警察とコミュニティの関係改善」、「刑事司法の構造改革」に重きが置かれている。

NFLと社会問題と言えば、2016年にコリン・キャパニック氏が始めた抗議運動を思い出される人も多いだろう。

当時、NFLはキャパニック氏の行動を積極的に支持することを避けたため、社会問題解決に対して消極的なイメージが浸透してしまった。

このInspire Changeにはそんなイメージを払拭する狙いがある。

NFLはこのCMをスーパーボウルの中継でも流す予定だが、NFLのファンには警察に理解を示す保守的な層も多く、そういったファンはこのCMを見たときに良い思いはしないだろう。

また、今年のスーパーボウルは、大統領選に出馬しているマイケル・ブルームバーグ氏とトランプ大統領が自身の選挙CMを流すことも明らかになっている。

例年にも増して社会的・政治的なメッセージが多いスーパーボウルとなりそうだ。

参考文献:
https://adage.com/article/special-report-super-bowl/nfl-takes-police-shootings-black-men-new-ad/2228616
https://operations.nfl.com/football-ops/economic-social-impact/inspire-change/

MLB、マイナーリーグの構造改革を検討③

ニューヨーク・タイムズは、マイナーリーグ(MiLB)の会長パット・オコーナー氏が各チームに送った手紙を独自ルートで入手した。

その手紙には「施設や用具等の契約を結ぶ際、2020年以降まで有効となるような契約はしないように」という内容が書かれていたという。

これは、オコーナー氏が、同リーグのシステムが抜本的に見直される可能性を強く感じていることを示唆している。

近年、MiLBは家族向けエンターテインメントとしてのブランドイメージを確立し、ラテン系のファンを増やしチケット収入やグッズ収入も拡大し続けている。

また、前回の投稿で解説した通り、最も大きな支出である選手やコーチの人件費は提携のあるMLBチームが払ってくれる。既存のシステムは、MiLBにとって利点が多いのだ。

仮にこのシステムが崩壊すれば、MiLBチームを手放すオーナーも現れるだろう。実際、多くのオーナーは既存のシステムを維持したいと願っている。

そんなオーナーたちの意見を代弁するように、オコーナー氏は以下のように語っている。
「オーナーたちは不安や怒り、失望を感じています。私たちは、MLBとの関係はもっと強固なものだと思っていました。MLBは私たちが体現していることに敬意がありません」。

最終的にどのような構造改革が行われるのか、それにMiLBのオーナーや選手はどのように対処するのか、今後も注視する必要があるだろう。

参考文献:
https://www.nytimes.com/2019/10/18/sports/baseball/minor-league-changes.html
https://www.mlbtraderumors.com/2019/10/milb-president-responds-to-mlb-restructuring-proposal.html

ブレーブス、「トマホーク・チョップ」を自主規制

アトランタ・ブレーブスのチーム名は、アメリカ先住民の戦士「ブラボス」に由来している。そして、チームロゴにあしらわれた斧は、戦いや力強さの象徴である。

これらに関連して、ブレーブスファンは、チームを応援する際に、斧を振り下ろす仕草を繰り返す。

この応援は「トマホーク・チョップ」と呼ばれる。「トマホーク」は斧の名前、「チョップ」は「ぶった切る」を意味する。

トマホーク・チョップは、ブレーブスの他にもフロリダ州立大学やカンザスシティ・チーフスなどのファンも行う、アメリカ国内で広く知られる文化だが、これがちょっとした論争を引き起こした。

先住民チェロキー族の血を引くライアン・ヘルスリー投手(セントルイス・カージナルス)が、「トマホーク・チョップは、先住民に対する偏見を助長する」と批判したのだ。

これを受け、ブレーブスは、トマホーク・チョップに使用されるグッズの提供を中止。また、トマホーク・チョップをする際に流れる音楽を流さないことも発表した。

アメリカには、先住民をマスコットにしたチームが複数存在するが、昨今、そういったチームが「先住民は粗暴で好戦的という偏見を助長している」と批判を集めている。

たとえば、ワシントン・レッドスキンズは、ここ数年チーム名の変更が絶えず議論されている。

今回ブレーブスは、素早い対応で事態を収束させたが、これを機に、様々なところでトマホーク・チョップに対する批判の声が上がることも考えられる。

参考文献:
https://www.nytimes.com/2019/10/09/sports/baseball/atlanta-braves-tomahawk-chop-helsley.html

ボルチモア・オリオールズ、選手がファンに直筆の手紙

ボルチモア・オリオールズは今シーズン108敗を喫した。これはMLBの長い歴史でもワースト2位の数字だ。

オリオールズの本拠地カムデン・ヤーズは最も美しい球場の一つとして知られるが、今シーズンは空席のほうが目を引いてしまった。4万6000人収容の球場だが、シーズン平均で64%は空席だったという。

それでもシーズンチケットを購入し、根気強く応援し続けるファンもいる。

先週、オリオールズの選手たちはそんなファンのために手書きの手紙を送った。

これは同チームのPR担当Kristen Hudak氏のアイデアで、30人の選手が参加した。

Hudak氏は以下のように言う。
「選手たちがどのような反応をするかは見当がつきませんでした。しかしお願いすると、選手たちはすぐに机に向かってペンを走らせました。もしかすると選手たちもファンに伝えたいことがあったのかもしれません。これはそういった選手の思いをなるべく真心を込めて伝える方法なのです」。

参考文献:
https://www.washingtonpost.com/sports/2019/10/04/orioles-players-thank-fans-with-handwritten-notes-after-another-brutal-season/
https://www.cbssports.com/mlb/news/orioles-players-send-handwritten-thank-you-notes-to-fans-after-disappointing-108-loss-season/