ゲータレード、スポンサーシップ戦略の方向転換

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ゲータレードは、2006年から続いてきたNHLとの業務提携を解消することを発表した。

ゲータレード担当者のジェフ・カーニー氏によれば、これはNHLとの関係性が変化した結果というよりも、同社のスポンサーシップ戦略が大きく方向転換したことによるものだという。

カーニー氏曰く、「我々としては、一つの分野に巨大な投資をするのではなく、できるだけ多くのアスリートとの関わりを持つことが重要になってきているのです」とのこと。

この方向転換は、他のスポンサー契約にも影響を与えている。

たとえば、ゲータレードの親会社であるPepsiCoは、最近NFLとのスポンサー契約を更新したが、その際スーパーボウルのハーフタイムショーに関する権利を取り除いた。

スーパーボウルのハーフタイムショーは2013年からPepsiの名前が冠されてきたが、今回の契約変更によって、冠スポンサーが変わることになる。

カーニー氏によれば、ゲータレードは今後カレッジスポーツ、女性スポーツ、そしてメタバースといった分野に注力していくという。

実際、同社はすでに数人の学生アスリートとエンドースメント契約を結んでいる他、エンジェルシティFCやOvertime Elite(バスケットボールの育成リーグ)を設立パートナーとして協賛している。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/nhl-gatorade-sponsorship-ends-pepsico-marketing-strategy/
https://www.sportspromedia.com/news/nfl-pepsi-sponsorship-extension-super-bowl-halftime-show/

コロンバス・ブルージャケッツがユニフォームスポンサー契約締結、NHLで2チーム目

Photo Source: Columbus Blue Jackets

コロンバス・ブルージャケッツは、自動車窓ガラス修理会社のSafelite社とユニフォームスポンサー契約を結んだ。

同社は2010年からブルージャケッツの公式パートナーであり「Get Out and Learn」という地域貢献活動の冠スポンサーでもある。

契約金の詳細は明らかにされていないが、一部報道によると、3年数百万ドル(数億円)規模の契約とみられる。

NHLでは2022/23年シーズンからユニフォームスポンサーシップが解禁となるが、契約交渉はすでに始まっている。

2021年9月にはワシントン・キャピタルズがCaesars Entertainmentとの契約を発表しており、今回の契約はそれに続く二例目となる。

キャピタルズの契約では、ホームユニフォームと第三ユニフォームが対象になっていたが、ブルージャケッツの契約は、ホームユニフォーム、第三ユニフォーム、そしてアウェイユニフォームが含まれるという点でNHL初となる。

ブルージャケッツの最高執行責任者であるキャメロン・ショルビン氏曰く、ユニフォームスポンサーの選定においては、「コロンバスとの結びつきが強いこと」、「地域に貢献していること」、「最高のサービスを提供するという価値観を共有していること」、「ユニフォームと企業ロゴの見た目の相性」などが考慮されたという。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/columbus-blue-jackets-nhl-safelite-jersey-sponsorship/

NHL、TikTokと業務提携

NHL

NHLはTikTokと新たな業務提携を結んだことを発表した。両社は今後様々なコラボレーションを行う。

たとえば、先週末にナッシュビルで開催された「スタジアム・シリーズ」(2014年から恒例になっている屋外での試合。アメフトか野球のスタジアムが使用される)では、「TikTok テイルゲート ステージ(TikTok Tailgate Stage)」という音楽イベントが試合前に開催された。

カントリーミュージックの聖地ナッシュビルでの開催に因んで、カントリーミュージックの人気歌手が出演。その様子はNHLのTikTokアカウントを通じて全世界に配信された。

NHLは、今月13日に開催されるもう一つの屋外試合「ヘリテージ・クラシック」やプレーオフの前後にも同様のイベントを開催する予定だ。

TikTokは若い世代(特にZ世代)にアプローチするために有効なSNSで、その活用(さらにはTikTokとの共同企画)に昨今多くのスポーツ組織が注力している。

NHLはリーグはこれまでにも「Hockey at Home」や「Fan Skills」といったシリーズを立ち上げ、TikTokでフォロワーを拡大してきた。

NHLのハイディ・ブラウニング氏は以下のように語っている。

「TikTokは、パンデミックの間に大きく成長しました。このプラットフォームのリアルでありのままという特徴をとても気に入っており、また若年層や女性のユーザーが多い傾向にあります。私たちの成長目標のひとつは、より若い、より多様な、より多くの女性の視聴者とつながることであり、そのために、TikTokは本当に重要なカギとなるのです」

「試合ハイライトは最も魅力的なコンテンツの一つですが、このパートナーシップを通じて、より幅広いTikTiokユーザーの皆さんとつながりたいと思っています。そのために、ファンの体験に焦点を当てた独占コンテンツ、選手のライフスタイル映像、コンサートの配信といったものも届けたいと考えています」。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/nhl-tiktok-content-partnership-tailgate-parties-social-media/

NHL、保険会社を提訴

2021年6月、NHLとその20チームは、保険会社5社を相手取り訴訟を起こした。

原告は、保険会社がコロナ禍によって生じた損害(10億ドル以上)の弁済を拒否しており、これが契約違反にあたると主張している。

たとえば、Factory Mutual社との契約には「伝染病がアリーナ内の空気や表面を物理的に変化させ、本来の用途に適さない状態にした場合」が補償の対象として明記されているという。

他にも「伝染病に関する損失」に対する特別な補償がNHLとの契約には含まれているがその支払いがない。これがNHL側の主張だ。

2021年11月、Factory Mutual側は「補償の対象となるのは、リーグ・チームの所有物に対する物理的損害である」と述べた上で、NHLが請求している損害は契約の範囲を超えており、訴えは棄却されるべきだと主張した。

2021年12月、NHL側は更なる反論を展開。

リーグ・チームの所有物が物理的損失を受けたかどうかに拘わらず、政府命令によってアリーナへのアクセスが制限された結果失われた収益(チケット収入等)は補償されるべきだと主張した。

この裁判は現在も続いており、最終的な判決に注目が集まっている。なお、同様の訴訟はMLBやNBAでも起こっている。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/nhl-insurers-lawsuit-factory-mutual-covid-19-losses/

シアトル・クラーケン、本拠地を披露

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今シーズンからNHLに新規参入したシアトル・クラーケンは、本拠地「クライメイト・プレッジ・アリーナ(Climate Pledge Arena)」での初戦を行った。

同アリーナのネーミングライツ(命名権)はAmazonが購入したが、同社は、社名や製品名ではなく「クライメイト・プレッジ(Climate Pledge)」という名を冠した。

これはAmazonが2019年に始めた環境問題に対する取り組みで、「2040年までに温室効果化ガスの実質ゼロ」を掲げている。

通常は企業の認知度やイメージ向上のために利用される施設命名権を、気候変動への関心を高めるために利用したのである。

これに従い、同アリーナに関する様々な取り決めも持続可能性が念頭に置かれている。

たとえば、2024年までにアリーナでの廃棄物をゼロにすること、食料を地元で調達すること、使い捨てのプラスチックをすべて排除すること、アイスリンクに雨水を再利用すること、会場の電力をすべて再生可能エネルギーで賄うことなどが言及されている。

このアリーナのもう一つの特徴が、各所に応用されているAmazonの新技術である。

たとえば、「Just Walk Out」という技術が使われたショップでは、顧客は会計なしで買い物を済ませることができる。

顧客は、店舗の入り口でクレジットカードを入力し、あとは欲しいもの(グッズや食べ物・飲み物)を持って店を出るだけで取引が自動的に完了するようになっている。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/seattle-kraken-nhl-tech-amazon-climate-pledge-arena-tech/?blocktaxonomy=technology

デビルズとプルデンシャル社による前例のない取り組み

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ニュージャージー・デビルズと保険大手のプルデンシャル・ファイナンシャル社は、他に類を見ないユニークな取り組みを始める。

両者は2020年12月にヘルメットスポンサー契約を結び、それ以来、デビルズのヘルメットにはプルデンシャル社のロゴがついている。

今週プルデンシャル社は、そのロゴスペースを黒人が経営する地元企業に寄付すると発表した。

現在申請を募っており、見事採用された企業は、2021/22年シーズンの13試合において、デビルズのヘルメットに無料でロゴを掲載することができる。

これに加えて、プルデンシャル社による財務状況のカウンセリング、マーケティングやビジネスに関するコンサルティング、広告の露出、人脈を広げる機会なども約束された。

この取り組みは、ニュージャージー州の黒人起業家を支援し、ビジネスチャンスを拡大することを目的とした「Buy Black」というプログラムの一環として行われる。

デビルズのジェイク・レイノルズ社長は「プルデンシャル・ファイナンシャル社とのパートナーシップは、スポーツとエンターテイメントの力を増幅させ、私たちのコミュニティに意味のある変化をもたらすものです」と語った。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/new-jersey-devils-prudential-helmet-sponsorship-black-businesses-nhl/

NHL、新シーズン中に大幅収入増見込む

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NHLの2021/22年シーズンが今週12日に開幕する。

NHLは、今シーズンから新チーム「シアトル・クラーケン」が加わり、32チーム体制となる。

コミッショナーのゲイリー・ベットマン氏によれば、同リーグは今シーズン大きな収入増を見込んでいるという。その根拠は以下の通り。

まず、今年3月、NHLはESPNと7年間の放映権契約を結んだ。これにより、年間4億ドル以上の収入が確保された。

その一か月後の4月、NHLはTurner Sportsとも7年間の放映権契約を締結。こちらは年間2億2500万ドルの収入となる。

スポンサーシップでは、昨年に解禁されたヘルメットスポンサーシップに加え、ユニフォームスポンサーシップも導入された。

早速ワシントン・キャピタルズがCaesars Entertainmentと年間600万ドルのユニフォームスポンサー契約を結んでいる。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/nhl-gary-bettman-revenue-2020-21-season/

NHL初のユニフォームスポンサー契約

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ワシントン・キャピタルズは、Caesars Entertainmentと複数年のユニフォームスポンサー契約を結んだ。

2022/23年シーズンから、本拠地で着用されるユニフォームに「Caesars Sportsbook」のロゴがつけられる。

NHLにおけるユニフォームスポンサーは先月解禁されたばかりで、これが第一号の契約となる。

ラスベガスに本社を置くCaesars Entertainmentは全米に50以上のカジノ、ホテル、ゴルフコースを保有し、近年はスポーツベッティング関連のサービスにも力を入れている。

今年5月には、キャピタルズの本拠地のなかにもスポーツベッティングスペースを新設している。

また、スポーツスポンサーシップにも積極的で、今年7月にはニューオーリンズ・セインツの本拠地のネーミングライツを購入した。契約は20年1億3800万ドル(約154億円)とも言われている。

Photo Source: Neworleanssaints.com

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/washington-capitals-caesars-sportsbook-jersey-patch-sponsorship/
https://www.reviewjournal.com/business/casinos-gaming/caesars-saints-set-to-ink-138m-deal-for-superdome-naming-rights-2404665/

NHL、ユニフォームスポンサーシップ解禁へ

Rich Graessle/Icon Sportswire via Getty Images

NHLが2022年からユニフォームスポンサーシップを導入することがわかった。

ユニフォームスポンサーシップは、公式戦ユニフォームにスポンサーのロゴを掲載する契約で、北米四大スポーツリーグでは長らくタブーとなっていた。

しかし2017年にNBAがこの契約を取り入れて大きな成功を収めると、NHLやMLBも導入を検討し始めていた(なお、MLBはまだ解禁には至っていない)。

NHLは、昨シーズン、ヘルメットにスポンサーロゴを掲載することを許可した

このヘルメットスポンサーシップは、コロナ禍の影響で収入が激減したNHLクラブに新たな収入源をもたらした。

今回解禁されたユニフォームスポンサーシップは、それよりも大きな収入源となるだろう。

ちなみに、CNBCによれば、NBAは昨年ユニフォームスポンサーシップから約1億5000万ドル(約165億円)の収益を上げている。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/nhl-jersey-patch-sponsors-approved-2022-23-season

NHL選手に八百長疑惑

Photo Source: abc7news.com

NHLは、サンノゼ・シャークスのイバンダー・ケイン選手が八百長に関与した疑いがあるとして調査を行うと発表した。

ケイン選手には、自らの試合を対象にした賭けに参加し、それに沿った結果が出るよう故意に負けようとした疑いがかけられている。

事の発端はケイン選手の妻がSNSに投稿したコメントであった。

「重度のギャンブル中毒者が金儲けのために試合を投げているのに、どうしてNHLは黙認しているんでしょう?」

この「重度のギャンブル中毒者」が夫のケイン選手を指していると考えられるのは、同選手のギャンブル歴と金銭面での問題のせいだ。

たとえば2019年、ケイン選手はギャンブルでつくった50万ドル(約5500万円)の負債を返済しなかったとしてラスベガスのカジノに提訴されている。

この件に関してNHLは「ゲームの健全性は最も重要であり、リーグはこの疑惑を非常に深刻に受け止めています」とコメント。シャークスも「完全かつ透明性のある調査を支持します」と述べた。

スポーツを対象にしたギャンブルは2018年以来、アメリカの多くの州で合法化されており、NHLを含むスポーツリーグ・チームも新たな収入源として積極的に取り込んでいる。

一方で、選手・関係者による八百長の可能性は当初から指摘されており、NHLが今回のケースにどのように対応するかは多くのスポーツ関係者が注目している。

参考文献:
https://www.espn.com/nhl/story/_/id/31929787/nhl-investigate-allegation-san-jose-sharks-evander-kane-bet-own-games