Apple、「Sunday Ticket」の放映権を巡りNFLと交渉中

Appleが「Sunday Ticket」の放映権獲得に動いていることが明らかになった。

Sunday Ticketとは日曜日に放送されるNFL中継で、「Out-of-market」と呼ばれる、地域外に住む人々を対象にした番組である。なお、放映権はDirecTVが独占的に保有している。

たとえば、ニューヨークに住むダラス・カウボーイズのファンは、ダラスに住む地元ファン向けの試合中継は観戦できないが、DirecTVと契約することで同じ試合の観戦が可能になる。

NFLとDirecTVの放映権契約は2022年に失効する予定で、現在NFLは2022年以降の放映権交渉を行っている

AppleとNFLの交渉は未だ初期段階だが、仮にAppleがSunday Ticketの放映権を獲得すれば同社のストリーミングサービス「Apple TV+」で放映されることになりそうだ。

一部報道によれば、Apple以外にもAmazonやESPNが放映権の獲得に興味を示しているという。

またNFLは、Sunday Ticketの放映権を非独占的にし、複数のメディアと契約を結ぶことも検討していると伝えられている。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/apple-tv-plus-nfl-sunday-ticket-rights-streaming-espn-2022

NFL、メディア事業一部の売却を検討中

Photo by Paul Spinelli/SpinPhotos.com

NFLが所有するメディアの一部を売却する可能性を検討していることが明らかになった。

NFLが保有するメディア事業は、年間7試合の公式戦を放送する「NFL Network」、有料チャンネル「NFL RedZone」、そしてウェブサイト「NFL.com」など。

その売却を検討する理由としては、これらのメディアが単独で事業を継続するよりも、より大きなメディア・テクノロジー企業と提携するほうが有益だと判断したからだと考えられる。

この件に関してはゴールドマン・サックスが業務委託を受け、NFLの所有するメディア資産の少数株式の売却を含む様々な選択肢を検討することになっている。

この計画は未だ初期段階で、買収の意欲を公表する者はまだいない。

大手放送局に加え、AmazonやFacebookのようなスポーツへの関与を強める企業、そして米国で急成長しているスポーツ賭博関連の企業(DraftKingsなど)が有力候補として考えられる。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/nfl-media-business-minority-sale-goldman-sachs-nfl-network-redzone

NFL、ドイツでの興行を模索中

NFLが公式戦を開催する都市をドイツで探していることが明らかになった。

NFLは2007年以来ロンドンで28試合を開催しており、今年も10月に2試合を予定している。

今回の発表は、NFLがヨーロッパのファンベースをイギリス国外にも拡大していくという意欲を感じさせる。

NFLによれば、ドイツ国内のNFL中継の視聴者は2017年から20%増加しており、スーパーボウルは数百万人の視聴者を惹きつけている。

さらに、NFLショップの売上やMadden NFLの売上も好調で、アメリカ・カナダを除けば世界一。これがドイツでの興行を目指す理由だ。

NFL担当者のブレット・ゴスパー氏は、以下のように語る。

「NFLの国際シリーズはイギリス国内で注目のスポーツイベントとなっており、ドイツからも多くのファンが観戦に訪れています」

「NFL公式戦を何百万人ものドイツのファンにお届けするためには、好ましい開催都市を特定することが重要なステップとなります」

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/nfl-regular-season-games-germany-partner-city-international-series

NFLドラ1、早速Fanaticsと契約

Photo Source: ESPN.com

今年のNFLドラフトで全体1位の指名を受けたトレバー・ローレンス(クレムゾン大)が、早速Fanaticsと複数年のライセンシング契約を結んだことが明らかになった。

この契約に基づき、Fanaticsはローレンスのグッズ(ユニフォーム、ヘルメット、サイン入りボールなど)を独占的に生産することになる。

ローレンスは大学時代から大きな注目を集めてきた選手で、Fanatics以外にもアディダスやゲータレードなどとエンドースメント契約を結んでいる。

また、彼を指名したジャクソンビル・ジャガーズとFanaticsの本社はともにフロリダ州ジャクソンビルにあり、そういった意味でもローレンスはFanaticsにとって魅力的なアスリートである。

契約に際してローレンスは「Fanaticsファミリーに加わることを楽しみにしております。ジャクソンビルの会社ですしね。Fanaticsは業界で最も信頼のある会社です。グッズなどを通して、ファンにもっとアメリカンフットボールを身近に感じてもらえるように協力していきます」とコメント。

なお、Fanaticsは、トム・ブレイディ(NFL)、ザイオン・ウィリアムソン(NBA)、サブリナ・イオネスク(WNBA)、アーロン・ジャッジ(MLB)といった各リーグのスター選手とも同様の契約を結んでいる。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/trevor-lawrence-fanatics-memorabilia-collectibles-jerseys

NFLドラフト2021、高視聴率

Photo Credit: Kirby Lee (USA TODAY Sports)

4月29日から5月1日にクリーブランドで開催された「NFLドラフト2021」は、高視聴率を記録した。

Nielsenによれば、ドラフト一巡目が指名されたときの視聴者は1260万人。これは2020年の1530万人に次ぐ歴代2位の数字である。

2020年のドラフトは、コロナ禍の影響でほとんどのスポーツ中継が中止されていたときで、多くの人々がスポーツに飢えていたという背景がある。

今年のドラフトはESPN、ABC、NFL Networkが中継を担当したが、ESPNが最も多くの視聴者を獲得した。それぞれの視聴者数は以下の通り。
・ESPN:650万人
・ABC:420万人
・NFL Network:190万人

テレビ以外では、NFLやESPNが運営するストリーミングチャンネルで60万人近くが視聴したという。これは、2019年と比較すると54%増である。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/2021-nfl-draft-first-round-tv-ratings-espn-abc

NFL「モバイルゲーム開発大会」開催

NFLはSkillz社と共同で、モバイルゲーム開発者向けのイベントを開催する(開催時期は2021年4月以降)。

NFLのモバイルゲームと言えばEA Sportsが制作するMaddenシリーズのモバイル版がすでにあるが、既存のゲームと一線を画した新しいモバイルゲームのアイデアを募る。

参加者は実際にモバイルゲームを制作・提出し、優勝者にはNFLの名前やロゴを使用する権利が与えられる。

アメリカでは、昨年のロックダウン時に29億人がモバイルゲームをプレーした。また、2020年に消費者がモバイルゲームに費やした金額は総額81億ドルに達した。

このように急成長するモバイルゲーム産業における存在感を強め、新たな収入源を獲得することがNFLの狙いである。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/nfl-skillz-partnership-new-mobile-game-development-esports

NFL、医療従事者をスーパーボウルに無料招待

今年のスーパーボウルは、2月7日にフロリダ州タンパで開催される。

このイベントに7500人の医療従事者(ワクチン接種済み)が無料で招待されることになった。

招待されるのはタンパ周辺の病院に勤める人々が中心になるが、NFLの全32チームがそれぞれの地元病院から招待することができる。

NFLコミッショナーのロジャー・グッデル氏は「医療従事者の方々は、自らの命を危険に晒しながら治療にあたっています。感謝の念に堪えません」とコメントした。

なお会場となるレイモンド・ジェームス・スタジアムは6万5890人収容で、今回のスーパーボウルは2万2千人の来場が認められている。

7500人の招待者分を差し引いた1万45000枚のチケットが一般に販売される。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/super-bowl-attendance-22000-fans-raymond-james-stadium-nfl

「バイデン大統領」は米スポーツ界にどのような影響を及ぼすか①

Photo Source: BBC.com

報道によれば、アメリカ大統領選挙は、バイデン氏の当選が確実となった。この結果はスポーツ界にどのような影響を及ぼすのだろうか。

一部関係者によれば、バイデン大統領誕生までに、プロチームの売却が頻発する可能性があるという。それはなぜか。

民主党に所属するバイデン氏は、富裕層への課税強化を推進すると見られる。

たとえば、資本利得(Capital Gain)に対する税率を最大20%から39.6%まで引き上げることを提案している。

資本利得というのは、購入した資産(株式や不動産など)の価値が上昇することによって生まれる利益である。単純化すれば、資産の購入価格と売却価格の差が資本利益となる。

そしてこの資産にはスポーツチームも含まれる。しかも、スポーツチームはかなり優秀な資産である。

Forbesの査定によれば、プロチームの年平均成長率(CAGR)は、NBAが約19%、MLBが約14.2%、NFLが約11.6%だという。これだけ成長率の高い資産はなかなかない。

つまり、長年所有していたチームを売却するときには、大きな資本利得が生まれるということである。

しかし問題はそれにかかる税金である。これが20%か39.6%によって、何百、何千億円という差が生まれかねない。

「そうなる前にチームを売却しよう」。そう考えるオーナーも少なくないのではないか。これが、「プロチーム売却が頻発する」と予想する根拠である。

(次回は具体的な事例を見ていきます)

参考文献:
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2020/11/09/Law-and-Politics/Election-teams.aspx

Amazon、Thursday Night Footballに新機能を追加

Amazonは、2017年にNFLの「Thursday Night Football」の放映権を獲得して以来、Amazon PrimeやTwitchといったプラットフォームで試合中継をしてきた。

世界200か国以上で視聴可能で、英語だけでなくスペイン語やポルトガル語での中継も行っている。

今シーズン最初の「Thursday Night Football」は10月8日だが、ここから新たな機能が追加されることが明らかになった。

たとえば、ユーザーが自分の見たいシーンを選んで、試合中にリプレーを見ることができるようになる。

「今のプレーもう一回見たいな。リプレーやってくれないかな」という思いをすることもなくなるだろう。

その他にも、試合の実況・解説をすべて女性キャスターが行うオプションや、試合を見ながらドラフト情報を聞くことができるオプションも導入される。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/amazon-interactive-2020-nfl-replays-prime-video-twitch-streaming

NFLの「座席スポンサーシップ」、不評

Getty Images

今年6月、NFLはコロナウイルス感染予防のためにスタジアムの前列6~8列を空席にすること、そして空席となった座席をスポンサーシップに活用することを許可した

各チームは9月のシーズン開幕に間に合わせるため、急ピッチでスポンサー営業を行った。関係者によれば、100万ドル(約1億円)以上を要求するチームもあったが、ほとんどは10~50万ドル(約1050万~5250万円)ほどで販売されたという。

このスポンサーシップは各チームに新たな収入源をもたらしたが、シーズン開幕後に寄せられたのは、スポンサーからのネガティブな反応であった。

その理由はいたってシンプルで「ロゴが見えない」というもの。

たとえば、Source Communications会長のラリー・ロステイン氏は「非常にがっかりしました」と言う。「何も見えないんです。試合後にはすぐチームに連絡して『話がある』と伝えました」

しかし、実際のところ、NFLにも各チームにも試合中継の方法(カメラアングルなど)を変更する権限はない。それは放送局が決定することである。

そして放送局の最優先事項は、チームのスポンサーを満足させることではなく、質の高いエンターテインメントを提供することである。

空席だらけのスタジアムを映すことは試合中継の質を下げかねない。結果として、なるべくフィールドだけを映すようなアングルが使われるのである。

放送局の協力が得られない場合、各チームは他の解決策を見つけ出さなくてはならない。

たとえば、ユニークなキャッチコピーや拡張現実(Augmented Reality)の要素を取り入れることで注目を引くことが考えられる。

参考文献:
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2020/09/21/Marketing-and-Sponsorship/NFL-tarps.aspx