チーフス、ドイツでのマーケティング活動を強化

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カンザスシティ・チーフスは、ドイツでのマーケティング活動を強化するため、スポーツマーケティング会社Sportfiveと業務提携を結んだことを明らかにした。

以前の投稿で説明した通り、NFLは今年から「国際ホームマーケティングエリアプログラム」という国際ビジネスプログラムを開始した。

このプログラムは、NFLチームに特定の国が「ホーム」として割り当てられ、そこでマーケティング活動(スポンサーシップ、グッズ販売等)をする権利が与えられるというもので、チーフスにはドイツが割り当てられた。

今回のSportfiveとの提携は、同チームがドイツでマーケティング活動を本格化するための動きと捉えることができる。

Sportfiveは、ドイツ国内に3つの地域オフィスを持ち、マーケティング、メディア、ブランドコンサルティング、そしてスポンサーシップセールスの専門家が働いている。

チーフスは今後、それらのドイツオフィスおよびSportfiveのアメリカオフィスと連携を取りながらドイツでのビジネス機会を探ることになる。

ちなみに、ドイツでのマーケティング活動が認められているNFLチームはチーフスの他に3つあり(タンパベイ・バッカニアーズ、カロライナ・パンサーズ、ニューイングランド・ペイトリオッツ)、バッカニアーズはすでに2022年11月にドイツで公式戦を行うことが決定している。

バッカニアーズに後れを取らないよう、チーフスがどのようなマーケティング活動を展開していくのか注目である。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/kansas-city-chiefs-sportfive-marketing-partnership-germany-nfl/

アンハイザー・ブッシュ、スーパーボウルの独占スポンサー契約を手放す

Source: Anheuser-Busch.com

ビール大手でバドワイザーやバドライトを製造しているアンハイザー・ブッシュが、スーパーボウルの独占スポンサー契約を更新しないことが明らかになった。

同社は1989年からスーパーボウルのスポンサーを務めてきたが、2023年以降は他のビール会社にその機会が与えられることになる。

今回の決定にはスーパーボウルの開催時期(2月)が関係している。

冬場の広告費を抑えることで、ビール消費が多くなる夏場に向けて、より自由なマーケティング活動を行えるようにする。これが狙いだという。

アンハイザー・ブッシュのスペンサー・ゴードン副社長は「スーパーボウルは消費者にとって大きな山場ですが、ビール業界にとって重要な消費の瞬間とは必ずしも一致しません」、「正しい消費者に、正しい商品を、正しいタイミング・場所で、正しいメッセージを使って提供していく。そのために我々の投資の仕方も進化しているのです」とコメントした。

なお、スーパーボウルの独占スポンサー権は手放すが、NFLとのスポンサー契約は引き続き有効だ。

アンハイザー・ブッシュは、2021年12月にNFLとの契約を更新しており、CNBCによれば、その契約金は年間2億5000万ドルを超えるという。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/categories/finance-investment/investment/cleveland-guardians-minority-sale-david-blitzer-mlb/

ゲータレード、スポンサーシップ戦略の方向転換

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ゲータレードは、2006年から続いてきたNHLとの業務提携を解消することを発表した。

ゲータレード担当者のジェフ・カーニー氏によれば、これはNHLとの関係性が変化した結果というよりも、同社のスポンサーシップ戦略が大きく方向転換したことによるものだという。

カーニー氏曰く、「我々としては、一つの分野に巨大な投資をするのではなく、できるだけ多くのアスリートとの関わりを持つことが重要になってきているのです」とのこと。

この方向転換は、他のスポンサー契約にも影響を与えている。

たとえば、ゲータレードの親会社であるPepsiCoは、最近NFLとのスポンサー契約を更新したが、その際スーパーボウルのハーフタイムショーに関する権利を取り除いた。

スーパーボウルのハーフタイムショーは2013年からPepsiの名前が冠されてきたが、今回の契約変更によって、冠スポンサーが変わることになる。

カーニー氏によれば、ゲータレードは今後カレッジスポーツ、女性スポーツ、そしてメタバースといった分野に注力していくという。

実際、同社はすでに数人の学生アスリートとエンドースメント契約を結んでいる他、エンジェルシティFCやOvertime Elite(バスケットボールの育成リーグ)を設立パートナーとして協賛している。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/nhl-gatorade-sponsorship-ends-pepsico-marketing-strategy/
https://www.sportspromedia.com/news/nfl-pepsi-sponsorship-extension-super-bowl-halftime-show/

NFL、NFTを取り入れたオンラインゲームを制作中

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NFL、NFL選手会、そしてMythical Games社は業務提携を結び、NFTの要素を取り入れた新ゲーム「NFL Rivals」を制作することを発表した。

この新ゲーム、内容自体は従来のファンタジー・フットボールと大きく変わらない。

プレイヤーは、まず、現役のNFL選手から好きな選手を選び、ゲーム上に自分だけのチームを編成する。

次に、実世界でNFLの公式戦が行われる。そこでの選手の活躍に応じて、ゲームのプレイヤーに得点が与えられる。

つまり、選んだ選手が実世界で活躍すればゲーム上で高得点が手に入り、活躍しなければ得点も低くなるということだ。

そうして得た最終的な得点を他のプレイヤーと競い合い、その成績によってNFTを獲得することができる。

NFTはその希少性によって様々なものがあり、なかにはスペシャルイベントへの招待券として使えるものなど実用性が付加されたものもあるという。また、獲得したNFTを取引することも可能だ。

新ゲームの発売は、2023年初頭を予定している。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/categories/nfl-rivals-nft-blockchain-game/

NFLが自前のストリーミングサービス「NFL+」を開発中

Yahoo Sports

NFLが自前のストリーミングサービスを開発中であることが明らかになった。

新サービス「NFL+」では、モバイル等での試合観戦に加え、ラジオ・ポッドキャストや各チームの独自コンテンツも視聴できるサービスになる予定。現時点での価格設定は月額5ドル程度だという。

リーグ担当者は「ここでのテーマは、今後数年間で、NFLがより大規模に消費者と直接つながる形をつくるということです」とコメントした。

これまでNFLは、Yahoo SportsやTwitterなどと短期的に業務提携を結び、モバイル上(携帯電話・タブレットなど)で試合配信を行ってきたが、現在はそういったパートナーがいない。

より持続的・安定的にモバイルでの試合配信サービスを提供する手段として、リーグ自らがプラットフォームを立ち上げるという結論に至ったようだ。

一方で、NFLは、モバイル上での試合配信を行うパートナーを探し、そこで良い契約を結ぶための手段としてNFL+開発を発表したと推測する関係者もいる。

いずれにしても、NFL+は未だ開発の初期段階で、オーナーからの承認を得るのは早くても5月以降になる見込み。今後の動向に注目が集まる。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/nfl-plus-ott-streaming-service-ticketmaster-westwood-one/

グリーンベイ・パッカーズ、株式公開で6580万ドル調達

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北米プロスポーツチームの多くは資産家やその一族によって所有されているが、グリーンベイ・パッカーズは異なる。

パッカーズは、北米メジャーリーグでは唯一、財務状況を開示し株式を売却することで資金を調達している。

そのパッカーズが2011年以来6回目となる株式公開で6580万ドル(約77億円)を調達した。

2021年11月16日に始まったこの株式公開では、1株が300ドルで取引され、20万株近くが売却された。

今回パッカーズは17万6160人の株主を新たに獲得し、合計株主数は53万7000人以上となった。

株式購入者の内訳は、地元ウィスコンシン州のファンが約17%、カリフォルニア州が8%、テキサス州とイリノイ州が各5%、フロリダ州が4%、ニューヨーク州が3%となっている。また、カナダからも約3500株の購入があった。

なお、今回の調達された資金はスタジアムの改修(新しい大型ビジョンの導入、コンコースの改良など)に充てられるという。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/green-bay-packers-stock-offering-shareholders-ownership/

NFL選手、NFL対象の賭けで出場停止

Photo source: CNN.com

今月7日、NFLはアトランタ・ファルコンズのカルビン・リドリーを少なくとも2022年いっぱい出場停止にすると発表した。

同選手は2021年11月、一身上の都合によりチームから離れていたが、その間にNFLの試合(ファルコンズの試合を含む)を対象にした賭けに参加しており、これがリーグ規則違反となった。

同時期にリドリーはNBA対象の賭けにも参加していたが、NFLは選手の他リーグへの賭けは認めており、こちらは処分の対象外であった。

なお、NFLによれば、リドリーが今回の賭けのためにチーム内の情報を活用したり、八百長を働きかけたりした形跡はなく、チームメイトやコーチも今回の賭けを認識していなかったという。

ちなみにNFLでは、2019年にも当時アリゾナ・カージナルスに所属していたジョシュ・ショーがNFL対象の賭けに参加して同様の処分を受けている。

参考文献:
https://www.espn.com/nfl/story/_/id/33446869/nfl-suspends-atlanta-falcons-wr-calvin-ridley-least-2022-season-betting-games
https://edition.cnn.com/2022/03/07/sport/calvin-ridley-suspended-gambling-spt/index.html

スポーツ界に広がるメタバース活用②NFLの事例

NFL

NFLとRoblox社は、2022年のスーパーボウルのわずか数日前に「NFLタイクーン」というメタバースのゲームを発表した。

(ちなみに「タイクーン(Tycoon)」は「大物・実力者」という意味で、日本語の「大君」が語源だそうです)

Robloxは主に子ども向けの仮想空間を運営しており、現在5000万人以上のアクティブユーザーを抱えている。

NFL以外にも、バルセロナが新ユニフォームの発表をRoblox上で行ったり、ナイキが「Nikeland」という専用のゲームエリアを立ち上げたりしている。

NFLタイクーンのプレイヤーは、Robloxが運営する仮想空間のなかで、バーチャルスタジアムの建設や、選手のカード収集・交換、他のプレイヤーとゲーム対決などができる。

さらに、NFLタイクーンは実世界と連動したイベントも開催される。

その第一弾は、スーパーボウルで放映されたテレビCMとタイアップした「デストラクション・ハウス」。

このCMのなかでNFL有名選手たちのアバターたちが家のなかで大暴れするが、デストラクション・ハウスでも同様にRobloxのプレイヤーたちが仮想空間で近所の家を破壊しまくる。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/nfl-roblox-metaverse-video-game-super-bowl/

2022年スーパーボウルの広告効果

Photo by Rob Carr/Getty Images

Hive社とElevate Sports Ventures社が行った調査によれば、2022年のスーパーボウル中継で、NFLのスポンサーは合計75分以上の画面露出を獲得し、1億7000万ドル分の広告価値を得たという。

ちなみに前年度は、画面露出時間が104分、広告価値は1億6900万ドルであった。

そのなかでも、ユニフォームを提供するナイキのロゴが画面に映る時間は合計46分で、全スポンサーのなかで最多であった。

NFLのスポンサーではないが、試合が開催されたラムズの本拠地SoFiスタジアムの命名権を持つSoFi社は約1分間の画面露出(約350万ドルの広告価値に相当)があった。

この調査を行ったHive社は、AI技術を活用し、試合中継中に画面に映された企業ロゴを追跡する。

そして「露出時間150秒ごとにおおよそ30秒のCMに相当する価値がある」、「NBCは、30秒のCMに平均650万ドルを請求している」といった情報に基づき、広告価値を算出している。

なお、広告価値の計算には、露出時間だけでなく、画面に表示されるロゴの大きさや画質なども考慮されている。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/2022-super-bowl-partner-sponsors-media-value-nike-pepsi-bose/

NFL、ミュンヘンで公式戦開催へ

今シーズンのNFLはロサンゼルス・ラムズの優勝で幕を閉じた。

リーグはすでに来シーズンの予定を発表しており、そこで話題を呼んでいるのが初となるドイツでの公式戦開催だ。

NFLは昨今ヨーロッパ(特にドイツ)でのビジネス拡大に力を入れており、「インターナショナル・シリーズ」のドイツ国内での開催を検討していた

今回の発表によれば、2022年の試合はバイエルン・ミュンヘンの本拠地アリアンツ・アレーナで開催され、2023年以降はミュンヘンとフランクフルトで開催される予定だという。

この機会にNFLはブンデスリーガのアイントラフト・フランクフルトやバイエルン・ミュンヘンと共に様々な取り組みを行い、地元都市との関わりを深めていく予定だ。

バイエルン・ミュンヘンはすでにSNSを通じてNFLとの関係を伝えている。

なお、2022年のNFLインターナショナル・シリーズはミュンヘンでの試合に加え、イギリスで3試合、メキシコで1試合の計5試合となる。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/nfl-germany-games-munich-frankfurt-allianz-arena/
https://www.nfl.com/news/munich-to-host-first-ever-regular-season-nfl-game-in-germany-during-2022-season-