Salesforce、ロサンゼルス五輪のFounding Partnerに

クラウドベースのソフトウェア会社Salesforceが、ロサンゼルスオリンピック・パラリンピックおよびアメリカ代表と7年間のパートナーシップ契約を締結したと発表した。

今回の契約で、Salesforceは同大会の「Founding Partner」となった。

以前の投稿で解説した通り、「Founding Partner」は2028年に開催されるロサンゼルスオリンピック・パラリンピック用に新設されたスポンサーシップで、通常のスポンサー特典に加え、NBC Sportsの大会中継中のCMスポットも優先的に確保できる。

今のところ、デルタ航空、Comcast、Deloitteといった企業がFounding Partner契約を結んでいる。

今回の契約では、大会に向けてファンやアスリートのデジタル体験を向上させるために、Salesforceの「Customer 360」という技術が用いられることも合意された。

USOPPのキャシー・カーター氏は「Salesforceとの提携により、オリンピック・パラリンピックのファンを魅了するために最先端のテクノロジーがもたらされます」とコメントした。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/la28-olympics-salesforce-team-usa-nbc-sponsorship

NWHL、新シーズン開幕へ

Dunkin' Donuts skates in as the first corporate sponsor of the National Women's Hockey League (PRNewsFoto/Dunkin' Donuts)

今週土曜日、女子アイスホッケーリーグのNational Women’s Hockey League(NWHL)が新シーズン(6シーズン目)を開幕する。

全6チームがニューヨーク州レークプラシッドに集まり、すべての試合を1つの会場で行う、いわゆる「バブル」という形式を採用する(全日程が2週間で終了する)。

選手の給与や宿泊費、コロナウイルスの検査薬などを合わせた費用は数百万ドル(数億円)になる見込みで、収入で賄えない分は8人のリーグ理事が負担するという。

昨年コミッショナーに就任したばかりのタイラー・トゥミニア氏は、大きな赤字を生むことになるとしても「新シーズン開幕はリーグの存在感を保つためには不可欠だった」と言う。

試合はすべて無観客となるため、チケットや飲食の収入はなくなる。主な収入源は放映権収入とスポンサー収入だ。

たとえば、2月4・5日に行われるリーグ優勝決定戦と準決勝はNBC Sports Networkが全国中継する。女子プロアイスホッケーの試合がキー局で全国中継されるのはこれが初めてである。

トゥミニア氏によれば、開催地がもつ歴史的な意味が「いいストーリー」をつくり、放映権契約の交渉に生きたという。

開催地となるレークプラシッドは、冬季オリンピックを二度誘致した町として知られており(1932年と1980年)、特に1980年大会はアイスホッケーのアメリカ代表がソビエト連邦代表を下して金メダルと獲得したことで大きな注目を集めた。この勝利は「氷上の奇跡(Miracle on Ice)」として今も語り継がれている。

また、NBCの副社長が個人的に女子ホッケーのファンであることも有利に働いたという。

「アメリカのスポーツビジネス」というとすべてが合理的に動いているようなイメージがあるかもしれないが、実はこのように個人的な情熱が重要な役割を果たすケースが多く見られる。

ちなみに全国中継のない試合はTwitchを通じてネット中継をする予定である。

参考文献:
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2021/01/18/Leagues-and-Governing-Bodies/NWHL.aspx

NBC Sportsの東京五輪CM枠ほぼ完売

今日4日、東京五輪の放映権を保有しているNBC Sportsは、同大会期間中のCMスポットの約90%が埋まったと発表した。

これによってNBC Sportsが得た広告収入は12億5000万ドルで、これは同テレビ局史上最高額である(これまでの最高はリオ五輪で12億ドル)。

IOCがRule 40を緩和したことなどが影響していると考えられる。

NBC Sportsのダン・ラビンジャー氏は「東京五輪への勢いは依然として強く、また、多くの人が注目する五輪という大会を企業は高く評価しています。その結果、広告枠は残りわずかとなっています」と言う。

また、ラビンジャー氏によれば、東京パラリンピック開催期間中のCMスポットはすでに完売しているという。

そしてNBC Sportsは、コロナウイルスのリスクに関しても説明している。

今週3日に行われた投資家向けのイベントで、NBC Sportsのブライアン・ロバーツ氏は「大きなイベントに携わる際には必ず保険に加入し、最悪の事態に備えている」と、仮に東京五輪の日程に変更があった場合も、金銭的ダメージは最小限に抑えられると強調した。

参考文献:
https://www.sportbusiness.com/news/nbc-sports-sets-new-olympics-sales-record-for-tokyo-2020/

ロサンゼルスオリンピックのスポンサー最高位「Founding Partners」とは?

2028年に開催されるロサンゼルスオリンピック。それを広告の場として活用したい企業は、どのような形で大会に関わるのか。

大会スポンサーとなるのか。スポンサーにはならず、大会期間中のCMスポットを購入するのか。企業は様々な選択肢を探っているだろう。

そんな企業にとって重要な情報が最近明らかにされた。

2019年5月、ロサンゼルスオリンピック委員会のKathy Carter氏と同大会のテレビ放映権をもつNBC SportsのDan Lovinger氏は、2社がどのように協働するかを説明した。

それによれば、ロサンゼルスオリンピックでは「Founding Partners(共同設立者)」と呼ばれるスポンサーのグループが創設されるという。

Founding Partnersは同大会スポンサーの最高位で、スポンサー料も最も高いが、その分得られる特典も最も充実している。

具体的には、大会スポンサーとしての特典(アクティベーションやホスピタリティなど)だけでなく、NBC Sportsの大会中継中のCMスポットも優先的に確保できる。

つまり、「大会スポンサーにはなりたくないけど、CMは流したい」と考える企業がNBC Sportsに交渉に行っても「すみません、もうCMスポットはすべて埋まってしまいました」ということにもなり兼ねないのである。

これが、ロサンゼルスオリンピック委員会とNBC Sportsが共同でつくりだしたビジネスモデルである。

どのような企業がFounding Partnersになれるかの詳細はまだ明らかにされていないが、「金融」「テクノロジー」「ビール」「エネルギー」といった産業が可能性として指摘されている。また、Nikeはすでにそのポジションに照準を合わせているという情報もある。

Founding Partnersのスポンサー料は4億ドルほどになると見られ、その収益は大会委員会とNBCで均等に分けられるという。

参考文献:
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2019/05/13/Olympics/LA2028.aspx

ESPN2、ナンバー2陥落

2018年のスポーツ局の視聴率ランキングが発表された。これによれば、ESPNの姉妹局であるESPN2が、25年間守ってきたナンバー2の座を初めて明け渡した。

上の表からわかる通り、不動の一位はESPN。次に、NBC Sports(NBCSN)そしてFox Sports1(FS1)が続く。ESPN2は4位まで順位を落とした。

NBCSNは平昌オリンピックの放送が大きく影響した。同局が2018年に放送したスポーツの中で最も視聴された20のコンテンツのうち13はオリンピック関係のものであった。

NBC Broadcasting and SportsのチェアマンMark Lazarus氏はこう指摘する。
「オリンピックは間違いなく好影響を与えた。しかし我々がオリンピックを放送するのはこれが4回目だ。NHL、NASCAR、そしてイングランド・プレミアリーグといったコンテンツもまた我々の成長に貢献したのである」。

FS1に関しては、FIFAワールドカップ、カレッジフットボール、そしてMLBのプレーオフといったコンテンツが同局の視聴率を押し上げた。

また、NBCが保有するGolf Channelが同局の視聴率記録を更新し(平均視聴者数:113,000人/日)、MLB Networkを抜いた。

参考文献:
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2018/12/10/Media/Sports-media.aspx