NASCAR eスポーツリーグ設立

2018年12月、オートレースのNASCARは自前のeスポーツリーグを立ち上げた。新リーグの名前は「eNASCAR Heat Pro League」。競技には704Gamesが制作する「NASCAR Heat 3」が使用される。

新リーグに参加するのは32名のeスポーツ選手。彼らは実際のNASCARチームを代表することになる。この点は、NBA 2K LeagueやeMLS Cupと似ている。

NASCARのチームは16チームあるので、各チーム2人のeスポーツ選手と契約することになる(1人がPlayStation 4、もう1人がXbox Oneを使用する)。

新リーグは2019年春に開幕し、レギュラーシーズンは16レースで構成され、最終節は実際のNASCARのプレーオフに合わせて9月に開催される予定だ。

すべてのレースはNASCAR.comとMotorsport.comでネット中継される。

参考文献:
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2018/12/10/Leagues-and-Governing-Bodies/NASCAR-esports.aspx

Fox Sports、バーチャル・スタジオを導入

Fox Sportsは2019年、NASCAR中継のためにバーチャル・スタジオを導入する。このバーチャル・スタジオは、天気予報などでよく目にするクロマキー合成が使われ、解説者は巨大な緑色スクリーンの前で解説をすることになる。

画像合成技術に関しては、オンラインゲームのFortniteを制作するEpic Games社が技術提供をする。

このバーチャル・スタジオを活用することで、レーシング・カーやレース・ショップのイメージを映したり、選手成績に関するデータなどを画像として表したりすることが可能になる。

NASCARは、レーシング・カーの内部構造やコースの質など、複雑で専門的な要素が多いスポーツである。Fox Sportsは、このバーチャル・スタジオを導入することで、多くの人々の興味を引き、視聴者のNASCARに関する理解を深めることを狙っている。

Fox SportsのMichael Dolan氏は「これは大革命だ」と言う。「より上質な観戦経験を提供できるようになる。これまで紹介できなかったレースの細部を解説することも、解説者がコースの上から解説する(ように見せる)ことも可能になる」。

Fox SportsのNASCAR中継はこれまで「Hollywood Hotel」と呼ばれる移動式スタジオを用いて行われてきたが、今後はノースカロライナ州シャーロットに常設されるバーチャル・スタジオから放送されることになる。

Foxは、このバーチャル・スタジオに活用された合成技術を、ゆくゆくはNASCAR中継以外にも応用する計画である。

参考文献:
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2018/12/17/Media/NASCAR-studio.aspx

ESPN2、ナンバー2陥落

2018年のスポーツ局の視聴率ランキングが発表された。これによれば、ESPNの姉妹局であるESPN2が、25年間守ってきたナンバー2の座を初めて明け渡した。

上の表からわかる通り、不動の一位はESPN。次に、NBC Sports(NBCSN)そしてFox Sports1(FS1)が続く。ESPN2は4位まで順位を落とした。

NBCSNは平昌オリンピックの放送が大きく影響した。同局が2018年に放送したスポーツの中で最も視聴された20のコンテンツのうち13はオリンピック関係のものであった。

NBC Broadcasting and SportsのチェアマンMark Lazarus氏はこう指摘する。
「オリンピックは間違いなく好影響を与えた。しかし我々がオリンピックを放送するのはこれが4回目だ。NHL、NASCAR、そしてイングランド・プレミアリーグといったコンテンツもまた我々の成長に貢献したのである」。

FS1に関しては、FIFAワールドカップ、カレッジフットボール、そしてMLBのプレーオフといったコンテンツが同局の視聴率を押し上げた。

また、NBCが保有するGolf Channelが同局の視聴率記録を更新し(平均視聴者数:113,000人/日)、MLB Networkを抜いた。

参考文献:
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2018/12/10/Media/Sports-media.aspx

2018年、北米スポーツ業界の動向 – アンケート調査

北米スポーツビジネスの動向を伝えるメディアであるSport Business Journalが毎年恒例の読者アンケートの結果を公表した。この雑誌の読者の多くはスポーツビジネスの関係者・有識者なので、この調査結果を見ることで北米スポーツ業界の現状を概観することができる。

以下、興味深い結果をいくつか紹介する。

Q. 2018年のスポーツ業界で一番の話題は?

  1. 最高裁がスポーツ賭博を認めたこと(62%)
  2. レブロン・ジェームスのロサンゼルス・レイカーズ入団(24%)
  3. USOCの新CEO就任と体操協会の起こした騒動(20%)

Q. 2018年最も興味を引いたアスリートは?

  1. レブロン・ジェームス(31%)
  2. コリン・キャパニック(10%)
  3. タイガー・ウッズ(8%)

Q. 他業界と比較して、スポーツ業界が遅れているところは?

  1. 男女の平等(62%)
  2. 福利厚生(43%)
  3. 人種的平等(40%)

Q. スポーツ業界は社会問題に取り組むべき?

  1. 今以上に取り組むべき(60%)
  2. 現状を維持すべき(29%)
  3. 今より抑えるべき(12%)

Q. 家族連れが楽しめるのはどのスポーツ?

  1. MiLB(野球のマイナーリーグ)(43%)
  2. MLB(17%)
  3. NBA(10%)
  4. NHL(10%)
  5. MLS(9%)
  6. ちなみにNFLはわずか1%

Q. 今最もアツイスポーツは?

  1. NBA(56%)
  2. NFL(29%)
  3. Overwatch League(28%)
  4. MLS(25%)
  5. MiLB(22%)

Q. 間違った方向に進んでいると思うスポーツは?

  1. NASCAR(49%)
  2. NFL(40%)
  3. MLB(34%)
  4. NCAA(19%)
  5. USOC(19%)

Q. 協賛するとしたらどのスポーツ?

  1. NBA(53%)
  2. MLB(25%)
  3. NFL(23%)
  4. MiLB(23%)
  5. MLS(22%)

Q. スポーツファンを引きつけるのに最も有効なソーシャルメディアは?

  1. Twitter(54%)
  2. Instagram(35%)
  3. Facebook(9%)
  4. Snapchat(1%)

Q. 今一番アツイeスポーツは?

  1. Fortnite(58%)
  2. Overwatch(10%)
  3. NBA 2K(9%)
  4. League of Legends(8%)

Q. 学生アスリートが報酬を受け取ることは認められるべき?

  1. 第三者機関から報酬を受け取ることは認められるべき(52%)
  2. 大学から給与を与えられるべき(38%)
  3. 現状を維持すべき(27%)

Q. 最高裁がスポーツ賭博を認めました。もしあなたの住む州が実際にスポーツ賭博を合法化したら、スポーツにどのような影響があると思いますか?

  1. 好影響(78%)
  2. 悪影響(22%)

参考文献:
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2018/11/26/Reader-Survey/StateOfIndustry.aspx
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2018/11/26/Reader-Survey/TeamsAndLeagues.aspx
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2018/11/26/Reader-Survey/MediaAndMarketing.aspx
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2018/11/26/Reader-Survey/BestOfTheRest.aspx