ONE Championship、Microsoftと業務提携

シンガポールを拠点とする総合格闘技団体、ONE ChampionshipがMicrosoftとの業務提携を発表した。

今後、Microsoftが持つ技術を観戦経験(特にストリーミング)の向上に活用する。

たとえば、Microsoft Azureというクラウドサービスを用いて消費者情報を分析し、顧客一人一人に合ったONE Championshipの観戦方法を提供する。

たとえば、選手に関する膨大なデータの中からその人が興味を持ちそうなものを選択し提供することで観戦経験をより豊かにする。

他にも、Microsoftが持つ3D画像合成技術を選手のケガ予防やパフォーマンス向上のために活用したり、同社が支援するGlobal Sports Innovation Centreという事業に参加したりすることが可能になる。

さらに、Microsoftが管理するMSN、Bing、Microsoft EdgeといったニュースサイトをONE Championshipの広報活動に活用する。これは、世界180か国5億人の人々に同団体を認知してもらう機会となる。

一方で、ONE Championshipは、すべての従業員が日々の業務にMicrosoft製品を使用することになる。

ONE Championshipは、コロナウイルスの影響で、従業員の20%をカットすることを明らかにしているが、代表によれば「10億ドル規模の投資をする用意がある」とも語っており、今回の業務提携はその第一歩と言えるかもしれない。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/one-championship-microsoft-azure-mma-artificial-intelligence-fan-engagement

ESPN+のUFC中継、大成功

2018年5月、ESPNは総合格闘技のUFCと5年間の放映権契約を結んだ。UFCはそれまでFox Sportsと契約しており、ESPNは最大の競合であるFox Sportsから一つコンテンツを奪った形になる。

この契約で、ESPNは年間42試合を中継する権利を得たが、そのうち20試合はESPN+で中継されることとなった。

そして迎えた2019年1月19日、ESPN+で中継される第一試合が開催された。そしてこれが予想以上の成功を収めた。

UFCのオーナーであるEndeavor社のMark Shapiro会長は「当初我々は大きく見積もって30万人ほどがESPN+に登録すると考えていた」と言う。しかし実際にESPN+が記録した新規登録者数は52万5000人。ほぼ2倍である。

ESPNはこの機会を逃さない。
会場となったバークレイズ・センターには、いたるところにESPN+のロゴが表示され、観客にはESPN+Tシャツが配布された。

会場の外では、ファン・フェスタが催され、ファンがパンチ力を測定するブースや、ファンがファイターになったかのような入場ビデオを作成するブースなどが設置された。

会場外のファンへのコミュニケーションも抜かりない。
ESPN+の携帯アプリからは試合情報が随時提供され、テレビでESPNを見ている人にも、試合の宣伝とともにESPN+の登録の仕方が伝えられた。

ESPNのConnor Schell氏は「我々が持つすべてのものが同じ方向に向かって進んでいるようで素晴らしかった。綿密な計画の賜物だ。途切れることなく、スムーズにたくさんのファンを誘導できた」と熱弁する。

前出のShapiro氏は「我々は『魚のいるところで釣りをしている』だけだ。ESPNこそ『スポーツファンの住む場所』だ。Fox Sportsも時折そこからファンを引っ張ってくることはあるだろうが、結局スポーツファンが帰る場所はESPNなんだ」と語った。

参考文献:
https://www.usatoday.com/story/sports/mma/2018/05/08/espn-ufc-agreement-new-streaming-service-espn/589968002/
https://www.usatoday.com/story/sports/ufc/2018/05/23/espn-ufc-television-rights-deal/635801002/
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2019/01/28/Media/Sports-media.aspx