Fanatics、カレッジスポーツのトレーディングカード販売へ

Fanaticsの子会社であるFanatics Collectiblesは、カレッジスポーツのトレーディングカードを販売することを明らかにした。

この新商品には、現役の学生アスリートおよびNFL、NBA、MLBに進んだ卒業生が起用され、通常のカードとバーチャルカードの二分野で販売されるという。

Fanaticsは、2022年1月に業界大手のToppsを買収し、トレーディングカード業界に本格参入した。

Fanaticsは現在、35校以上の大学と独占権利契約を締結しており、各校選手の名前や肖像権を用いたトレーディングカードの制作を許可されている。

これに2023年以降に有効になる非独占の契約を合わせれば、Fanaticsのトレーディングカードビジネスは全米100校以上を網羅することになる。

こうした広範囲に及ぶ権利とTopps買収によって得られたトレーディングカード制作・販売のノウハウを活用し、Fanaticsは「カレッジスポーツのトレーディングカード」という領域を開拓していく。

この新事業に関して、Toppsの副社長兼GMのデイブ・レイナー氏は「現役の学生アスリートの名前・肖像権が活用され、公式にライセンスされたトレーディングカードのコレクションは、これが初めてとなります」と説明している。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/fanatics-topps-college-trading-cards-ncaa-nil-licensing/

OneTeamとFanaticsが業務提携:「Compass」の機能拡大

2021年10月、カレッジスポーツ代理店大手のLearfieldが傘下に持つライセンシング会社Collegiate Licensing CompanyはOneTeam Partnersとの業務提携を発表した。

この業務提携の主な目的は、学生アスリートが自らの名前や肖像権を活用して収益を上げるために便利なプラットフォーム「Compass」を立ち上げることであった。

Compassは、学生アスリートが参加できるビジネス(トレーディングカード制作、ビデオゲーム制作、ユニフォーム販売等)を企業が提案した際に、それを学生アスリートに通知すると同時に、大学側にも学生アスリートが現在どのようなビジネス活動を行っているかを追跡する機能を提供している。

さらに、その数か月後の2022年2月、OneTeam PartnersはFanaticsとも業務提携を締結。

これに基づいて、Compassに登録した(自らの名前・肖像権の使用を許可した)学生アスリートのユニフォーム(選手の名前と背番号入り)は、Fanaticsが運営するウェブサイト・店舗で購入可能となった。

名前・背番号入りユニフォームの売上の一部は、その選手に還元されることになる。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/oneteam-clc-nil-ncaa-licensing-platform-college-athletes-endorsements/
https://www.sportspromedia.com/news/fanatics-oneteam-ncaa-college-football-licensing-deal-nil-merchandise/

Fanatics、Toppsを買収

GETTY IMAGES

Fanaticsがトレーディングカード会社のToppsを買収することが明らかになった。報道によれば、5億ドル(約576億円)相当の取引になる。

以前の投稿で解説した通り、昨今Fanaticsは積極的に新分野(スポーツベッティング等)にビジネスを拡大しており、その一つがトレーディングカードであった。

2021年8月、FanaticsはMLB・MLB選手会とトレーディングカード製作に関する独占契約を締結した。

これに伴い、それまで70年間に渡ってMLBのトレーディングカードを製作していたToppsは重要な取引先を失った。

Fanaticsは他にもNBAやNFL選手会とトレーディングカード製作に関する契約を結んでいる。

今回のTopps買収は、Fanaticsのトレーディングカードビジネスをさらに加速させるだろう。

現在ToppsはUEFA、ブンデスリーガ、MLS、そしてF1とトレーディングカード製作に関する契約を結んでおり、これがFanatics傘下に収まることになる。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/fanatics-topps-trading-cards-nft-acquisition-takeover-deal-mlb/

FanaticsがIOCと業務提携、「常設オンラインストア」の設立を目指す

Photo Source: https://www.sportico.com/business/commerce/2021/fanatics-olympics-shop-1234645099/

IOCはFanaticsと業務提携を結び、オリンピック関連グッズを販売する常設オンラインストアの設立を目指すと発表した。

従来、オリンピックの公式オンラインストアは、各オリンピック組織委員会によって設立され、大会終了とともに閉鎖されてきた。

しかしこのような一時的なグッズ販売では、利用者層に限りがあり、知識の共有もなく、顧客データの活用も限定的にならざるを得なかった。

今回初めてIOCが責任者となり、Fanaticsとともに常設のオンラインストアを設立することでこれらの課題解決を目指す。

その第一段階としてFanaticsは、2024年パリ大会、2026年ミラノ・コルティナ大会、2028年ロサンゼルス大会のネット販売の統合に取り組むという。

なお、今回の契約に伴い、Fanaticsは上記の3大会および過去のオリンピック大会の関連グッズを制作する権利も獲得している。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/fanatics-ioc-paris-2024-olympics-ecommerce-platform-merchandise/

Fanatics、スポーツ賭博会社を買収か

Getty Images

一部報道によると、Fanaticsがスポーツブックメーカーの買収に動いているという。

現在Fanaticsが買収の協議を進めているのは、Rush Street Interactive(RSI)とBetssonの二社。

RSIは現在、イリノイ州、ペンシルバニア州、ニュージャージー州など10州で事業を展開している。オンライン事業も好調で、総収入は業界トップ5に入る。同社の企業価値は36億1000万ドルと見積もられている。

一方、Betssonはスウェーデンに本社を構え、現在アメリカでは事業を行っていないが、かつて企業価値13億ドルの評価を受けている。

Fanaticsは昨今スポーツ賭博への進出を模索してきた。

今年6月には、スポーツ賭博関連ビジネスも展開しているFanDuel社の元最高経営責任者を雇っている。

さらに、8月には、スポーツ賭博を含む新事業開拓のために、3億2500万ドルの資金調達を行っている。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/fanatics-sports-betting-sportsbook-rush-street-interactive-betsson/

MLBとFanatics、トレーディングカード製作に関する業務提携

MLBとMLB選手会は、過去70年に渡って選手のトレーディングカードを製作してきたTopps社との提携関係を解消し、新たにFanatics傘下の新会社と提携することになった。

以下、Sportico社の報道をまとめる。
・MLBとの契約は2025年に開始予定。
・MLB選手会は、今回の契約を20年間で20億ドル近くを生み出す可能性があると捉えている。
・Fanaticsが新設するトレーディングカード会社の株式をMLBとMLBPAに譲渡することも契約に含まれる。
・Fanaticsは、NBA、NBA選手会、NFL選手会ともトレーディングカード製作の権利を巡って交渉している。

Fanaticsは過去1年間で企業価値を3倍以上に成長させており、2021年末までに34億ドルの収入を見込んでいる。

現在Fanaticsは、トレーディングカード以外にも、スポーツ賭博やメディアといった新市場への進出を検討している。

一方Topps社は、MLSやNHLとトレーディングカードのライセンス契約を結んでいるが、MLBとの提携解消は大きな痛手となる。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/mlb-fanatics-trading-cards-topps-baseball

NFLドラ1、早速Fanaticsと契約

Photo Source: ESPN.com

今年のNFLドラフトで全体1位の指名を受けたトレバー・ローレンス(クレムゾン大)が、早速Fanaticsと複数年のライセンシング契約を結んだことが明らかになった。

この契約に基づき、Fanaticsはローレンスのグッズ(ユニフォーム、ヘルメット、サイン入りボールなど)を独占的に生産することになる。

ローレンスは大学時代から大きな注目を集めてきた選手で、Fanatics以外にもアディダスやゲータレードなどとエンドースメント契約を結んでいる。

また、彼を指名したジャクソンビル・ジャガーズとFanaticsの本社はともにフロリダ州ジャクソンビルにあり、そういった意味でもローレンスはFanaticsにとって魅力的なアスリートである。

契約に際してローレンスは「Fanaticsファミリーに加わることを楽しみにしております。ジャクソンビルの会社ですしね。Fanaticsは業界で最も信頼のある会社です。グッズなどを通して、ファンにもっとアメリカンフットボールを身近に感じてもらえるように協力していきます」とコメント。

なお、Fanaticsは、トム・ブレイディ(NFL)、ザイオン・ウィリアムソン(NBA)、サブリナ・イオネスク(WNBA)、アーロン・ジャッジ(MLB)といった各リーグのスター選手とも同様の契約を結んでいる。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/trevor-lawrence-fanatics-memorabilia-collectibles-jerseys

ラムズのグッズ配達サービス

Image Credits: Postmates

今週月曜日、ロサンゼルス・ラムズは、オープンしたばかりのSoFiスタジアムで最初のホームゲームを迎えた。

スタジアムで生観戦ができない地元ファンのために、ラムズはグッズの生産・流通を担当するFanaticsと配達業者のPostmatesとユニークなサービスを企画した。

それがグッズの即配達サービスである。

これはロサンゼルス市内に住むファンが対象で、利用者はPostmatesのアプリから特設オンラインストアにアクセスし、ラムズグッズを購入することができる。

そして購入完了からすぐPostmatesの配達員が自宅にそのグッズを届ける。宅配ピザのような手軽さとスピードでグッズが手元に届くのだ。

同様のサービスはFanaticsが以前スーパーボウルやワールドシリーズの際に実施しているが、その時はUberが配達を担当していた。今年7月にUberがPostmatesを26.5億ドルで買収したことに伴い、今回はPostmatesが配達することとなった。

グッズビジネスにおける携帯端末の役割は年々増している。

Sportico社の調査によれば、今月ロサンゼルス・レイカーズがNBAファイナルを制した際にはFanaticsのウェブサイトで多くのグッズが売れたが、その85%は携帯電話からの購入だったという。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/la-rams-fanatics-postmates-merchandise-jersey-delivery-service-sofi-stadium

Fanatics、Vetta Brandsを買収

Photo By Steve Gooch, The Oklahoman

Fanaticsは、スポーツアパレル会社のVetta Brandsを買収した。

Vetta Brandsは、カレッジスポーツのキャップ製造大手であるTop of the Worldの親会社である。

この買収によって、Fanaticsは、Vetta Brandsが持つアパレル(特にキャップ)製造技術・施設と600を超える大学のライセンス(グッズを製作する権利)を手に入れることになる。

一方で、Top of the Worldはコロナウイルスの影響で8月から施設の稼働を止めており、200人の従業員を解雇していた。今回の買収によって、負債を返済しグッズ生産を再開することができる。

今回の買収は両社にとってメリットがあるものと言えるだろう。

Top of the Worldはオクラホマ州に巨大な倉庫を保持しており、ここが今後Fanaticsのキャップビジネスの拠点となるという。

コロナ禍にあってもFanaticsの勢いは衰えを知らない。

同社のネット販売の取引は今年に入ってから30%増加し、先月には3億5000万ドル分の資金を新たに調達している。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/fanatics-vetta-brands-assets-top-of-the-world-headwear-college-sports
https://www.sportspromedia.com/news/fanatics-valuation-funding-round-merchandise-nfl-mlb

Fanatics、ウォーリアーズとグッズ生産・販売契約締結

Fanaticsは、ゴールデンステート・ウォーリアーズと10年契約を結んだ。これに基づき、今後、同社はウォーリアーズのグッズ生産および販売を行う。

具体的には、以下の販売経路をFanaticsが運営することになった。
① Chase Center(現在建設中のウォーリアーズの新本拠地)に併設される「Warriors Shop」
② Chase Center内のグッズショップ
③ その他3つのローカルショップ
④ オンラインショップ

Fanaticsが運営することになったWarriors Shop(280坪)は、同社が運営するショップのなかでも最大となる。

ウォーリアーズのBrandon Schneider氏によれば、NBAチームが持つアリーナ併設型グッズショップはせいぜい110坪程度が相場。その倍以上のサイズがあるWarriors Shopは「ただグッズを売るだけでなく、ユニークな経験を提供する場にすることができる」と言う。

ウォーリアーズは、携帯アプリを使ったグッズ販売も行う予定で、ファンはアプリ上で購入したグッズを座席で受け取るか、試合後にショップで受け取るか、あるいは自宅まで郵送してもらうか選ぶことができる。

ウォーリアーズは、リーグ屈指の人気チームで、グッズ売上は過去5年間で4度リーグトップになっている。

参考文献:
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2019/07/22/Franchises/Fanatics-Warriors.aspx