NHL、新シーズン中に大幅収入増見込む

Image Source: NHL.com

NHLの2021/22年シーズンが今週12日に開幕する。

NHLは、今シーズンから新チーム「シアトル・クラーケン」が加わり、32チーム体制となる。

コミッショナーのゲイリー・ベットマン氏によれば、同リーグは今シーズン大きな収入増を見込んでいるという。その根拠は以下の通り。

まず、今年3月、NHLはESPNと7年間の放映権契約を結んだ。これにより、年間4億ドル以上の収入が確保された。

その一か月後の4月、NHLはTurner Sportsとも7年間の放映権契約を締結。こちらは年間2億2500万ドルの収入となる。

スポンサーシップでは、昨年に解禁されたヘルメットスポンサーシップに加え、ユニフォームスポンサーシップも導入された。

早速ワシントン・キャピタルズがCaesars Entertainmentと年間600万ドルのユニフォームスポンサー契約を結んでいる。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/nhl-gary-bettman-revenue-2020-21-season/

Disney、ストリーミング会員数急増

Disneyは、同社が提供するストリーミングサービス(ESPN+、Disney+、Hulu)の会員数が過去3か月で著しく増加したことを報告した。

ESPN+の会員数は前年同期比75%増の1490万人。

Disney+の会員数は1億1600万人に到達(7月3日現在)。これは前年から2倍以上の増加だ。

これにHuluの会員を合わせると、Disneyのストリーミングサービス総会員数は1億7400万人となる。

会員数2億900万人のNetflixとの差は依然として大きいが、それでもDisneyの勢いは特筆に値する。

Disneyのメディア部門の売上は約127億ドルで、これは同社の売上全体(約170億ドル)の約75%を占める。

同社CEOのボブ・チャペック氏は「第3四半期を好調に終え、パンデミックの中で事業を成長させていますし、当社の見通しに満足しています」とコメントした。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/disney-q3-2021-dtc-revenue-espn-subscribers-streaming-income-bob-chapek

テキサス大とオクラホマ大、SECに加入か③

Ricardo B. Brazziell/American-Statesman via Imagn Content Services, LLC

今週29日、SECの所属校は、テキサス大学・オクラホマ大学にSEC参入を要請することを全会一致で決定した。

この要請を受け入れることで、両大学のSEC移動が正式決定する。これは早ければ今日中に実現すると見られている。

今後注目されるのは、2校の移動がいつ実現するのか、そして残されたBig 12の8校がどうなるかである。

まず2校の移動であるが、これはすぐには実現しない。

というのも、Big 12はESPNなどと2025年まで有効の放映権契約を結んでおり、これを破棄すると各大学に少なくとも7500~8000万ドルの違約金が科せられるからだ。

実際、テキサス大学とオクラホマ大学はすでに共同声明を発表しており、2025年まではBig 12に残る意向を示している。

しかし、それよりも前にBig 12自体が解散する可能性もある。そうなれば、2025年まで待たずに2校のSEC参入が実現する。

今週28日、Big 12コミッショナーのボブ・ボウルズビー氏は、ESPNが「我々のメンバーを狙うよう他のカンファレンスに働きかけている」と非難した。

これに対し、ESPNは「不正な行為は一切行っていない」と反論したが、Big 12の残り8校に動揺が広がっていることは明らかだ。

ちなみに、我がテキサス工科大学もBig 12に残った8校の内の一つ。

27日には、わざわざ学長がこの件に関する声明文を発表し、Big 12のこれまでの功績と同校の変わらぬスポーツへの献身について述べた。

参考文献:
https://www.espn.com/college-football/story/_/id/31913980/sec-unanimously-votes-invite-texas-oklahoma-join-conference

BAL、複数のメディアパートナーを発表

今月16日、Basketball Africa League(BAL)の記念すべき初シーズンが開幕した。

BALは、世界215カ国(15言語)を対象に試合を中継する計画で、シーズン開幕直前にそれを可能にするメディアパートナーを発表した。

まずCanal+とESPNが、サハラ砂漠以南に位置するフランス語圏および英語圏の国々での試合中継を担当する。

続いて、カタールの放送局BeIN Sportsは、中東および北アフリカを対象に、アラビア語での試合中継を行う。

アフリカの外に目を向けると、アメリカではESPN+が全試合をネット中継し、開幕戦および最終戦はESPNewsでも放送される。

カナダではThe Sports Network、中国ではTencent Video上で試合観戦が可能だ。

その他複数のアジア、カリブ海、ヨーロッパ、ラテンアメリカの国々においては、ESPNが試合を中継する。

最後に、NBAが管理するプラットフォーム(NBA TV、NBA App、NBA.com等)でも複数の試合が中継されるという。

以前の投稿でも解説した通り、BALの設立にはNBAが大きく貢献しており、今回の大手メディアとの放映権契約の裏にもNBAの影響があると考えられる。

メディアパートナー発表に際して、BALのアマドウ・ガロ・フォール会長は「この歴史的な初シーズンを放映するために、世界最高峰のパートナーの方々からご協力を頂けることを嬉しく思います」とコメントした。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/basketball-africa-league-broadcast-partners-canal-espn-bein-nba-tv-tencent

NHL、ESPNとテレビ放映権契約

先週水曜日、NHLとESPNは7年間のテレビ放映権契約を発表した。来シーズンから有効になる。

ESPNがNHLのテレビ放映権を保有するのは2004年以来となる

明らかになっている契約の詳細は以下の通り。
・レギュラーシーズンの25試合は、ESPNもしくはABCがテレビ中継を担当する(ちなみにABCもESPNと同様、Disneyの子会社である)。
・その他の試合(1,000試合以上)は、ESPNプラスでストリーミングされる。
・ESPNプラスでストリーミングされる試合のうち75試合は、Huluでもストリーミングされる。
・NHL.TV(NHLが運営するストリーミングプラットフォーム)は、ESPNプラスに統合される。
・プレーオフやスタンリーカップはABCがテレビ中継を担当する。
・ラテンアメリカやヨーロッパなどにおける国際放映権も契約に含まれる。

この契約に関してESPN会長のジミー・ピタロ氏は「Walt Disney社がスポーツメディア界を引っ張る存在であること、そして放映権契約の将来を決める存在であることを示している」とコメントした。

参考文献:
https://www.espn.com/nhl/story/_/id/31039351/nhl-back-espn-7-year-multiplatform-deal

SEC、ESPNと放映権契約

Jason Getz/USA TODAY Sports

カレッジスポーツで最も人気の高いカンファレンスの一つであるSoutheastern Conference (SEC)がESPNと放映権契約を結んだことが明らかになった。

ニューヨークタイムズの報道によれば、契約内容は10年総額30億ドル(約3120億円)。

単純計算で毎年3億ドル(約312億円)をSECは受け取ることになる。

これは現在放映権を保有しているCBSが払っている放映権料(毎年5500万ドル)の5倍以上である。

この契約によって、SECの放映権はすべてESPNの親会社であるディズニーが所有することになる。

そしてディズニーはSECの人気コンテンツを、ESPNだけでなく傘下に収める他のメディア(ABC、ESPN+)も使って放送していくという。

SECは1996年以来、長きに渡ってCBSと放映権契約を結んできたが、2023年の契約終了をもってこの関係に終止符を打つことになる。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/sec-espn-abc-football-tv-rights-cbs

NBA、再開後のコストは160億円超

Disney

NBAは今月30日にシーズンを再開する。会場は、フロリダ州オーランドにあるESPN Wide World of Sports Complex。

この施設に、参加が許された上位22チームが集まり、すべての練習と試合を行う。

また、コーチやスタッフを含めた総勢1500人以上の関係者にも、食事や医療サービス、娯楽などがこの施設内で提供される。

ESPNの報道によれば、この施設を利用するコストは総額1億5000万ドル(約160億円)を超えるという。

この点に関してNBAコミッショナーのアダム・シルバー氏は「金儲けが目的の興行ではありません。実際、この施設でやることは経済的ではありません。ものすごく高額ですから」と言う。

この興行には観客が入らないため、チケットやコンセッションの収入もゼロ。それでもNBAがリーグ再開を決めた大きな理由が、テレビ放映権である。

たとえば、NBAがESPN・Turnerと結んでいる放映権契約の金額は年間約26億ドル(約2800億円)である。

多くの試合がすでに中止になっているためその全額が支払われるわけではないだろうが、残りの公式戦88試合とプレーオフを放映することができれば、大きな収入が望める。

事実、リーグを再開することで、選手の給与6億ドルが確保できる見込みだという。仮にシーズンがすべて中止となった場合には、これだけの給与は支払われなかった可能性もある。

参考文献:
https://www.espn.com/nba/story/_/id/29394052/orlando-bubble-cost-nba-more-150-million
https://www.cbc.ca/sports/basketball/nba/nba-tv-deal-how-the-new-24b-contract-stacks-up-against-other-leagues-1.2790143

ディズニープラス、サービス開始

今週12日、ディズニーは、独自のストリーミングサービス「ディズニープラス」を開始する。

会費は月7ドルで、過去のディズニー映画、ピクサー映画、スターウォーズ、マーベル映画、その他さまざまなコンテンツが見放題になる。

すでに多くの話題を呼んでおり、サービス開始から1日も経たないうちに会員登録者数が200万人に届くとも言われている。

ディズニーのストリーミングサービスと言えば、ディズニー傘下のスポーツ専門チャンネルESPNも、昨年4月に「ESPN プラス」というストリーミングサービスを始めている。

今回のディズニープラス立ち上げには、このESPNプラス、さらに言えばESPNプラス創設のために買収したバムテックの経験が生かされていると考えられる。

一方で、ディズニーの財務担当者によれば、ESPNプラスは2019年と2020年にそれぞれ6億5000万ドル(約710億円)ほどの赤字を出す見通しだという。2023年までには黒字に転じると同社は説明しているが、そのためには更なる会員獲得が急務となる。

たとえば、ESPNプラスでは、MLB、NHL、UFCなどの試合が見れるが、NBAとNFLの試合中継は一切見ることができない。今後この2リーグの放映権の獲得に動く可能性はある。

また、ディズニープラスが軌道に乗れば、ディズニープラスとESPNプラスを抱き合わせたプランをつくるような、何かしらのコラボレーションもあるかもしれない。

参考文献:
https://www.cnbc.com/2019/11/07/espn-caught-in-strategic-limbo-in-disney-move-to-streaming.html
https://www.cnbc.com/2019/10/27/how-att-disney-and-comcast-are-handling-the-move-to-streaming.html
https://www.reuters.com/article/us-walt-disney-espn/disney-sees-espn-reaching-up-to-12-million-subscribers-by-2024-idUSKCN1RO071#:~:targetText=Disney%20sees%20ESPN%2B%20reaching%20up%20to%2012%20million%20subscribers%20by%202024%20%2D%20Reuters

Facebook、主要スポーツ局と次々に契約

先月下旬、FacebookはESPNと業務提携を結んだ。

この契約によって、ESPNが制作したスポーツコンテンツが、Facebookが管理する動画サービスFacebook Watchに投稿される。

Facebookは、ここ数年、スポーツとの関わりを強めてきた

たとえば、昨年からMLBの公式戦をネット中継しており、アメリカ国外では、カンボジア、ラオス、そしてベトナムで、プレミアリーグの試合をネット中継している。

今回のESPNとの契約によって、同社が持つスポーツコンテンツに、カレッジスポーツや総合格闘技といったスポーツが加わる。

さらにその数週間後、Facebookはもう一つの主要スポーツ局、Fox Sportsとも同様の契約を結んだ。

Fox Sportsは、NFL、NASCAR、ボクシング、そしてギャンブルに関するコンテンツをFacebookに提供する。

これらの相次ぐ契約はFacebookからスポーツ局へのメッセージともとれる。

つまり、Facebookは、同社が主要スポーツ局にとって「競合」ではなく「パートナー」であることを示したのである。

これらの契約に関してFacebookのRob Shaw氏は「Facebook Watchをスポーツファンの集まる場所にする、というのがコンセプトです。今後もこういった契約を結び、すべての主要メディア、すべてのスポーツリーグと関係を築いていきたいと考えています」と語る。

参考文献:
https://finance.yahoo.com/news/facebook-espn-partnership-intensifies-sports-150003911.html
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2019/10/14/Media/Sports-media.aspx

ESPN、「Dog Day」を放送

8月24日、ESPNは「Dog Day」という特番を組み、犬のアジリティやプール飛び込みの大会を放送した。このような犬のイベントをESPNが中継するのは初めて。

この大会は、コネチカット州ブリストルにあるESPNの巨大スポーツ施設で開催され、その模様はESPN2(テレビ中継)とESPN App(ネット中継)で中継された。

試合中継に加え、ESPNの名物コーナー「SportsCenter Top 10」のパロディーコーナーも設け、犬の珍プレー・好プレーをランキング形式で発表した。

この企画をESPNに持ち込んだのは、犬の血統書を発行しているAmerican Kennel Club(AKC)という団体。ここで働くRon Furman 氏は、以前NFLの放映権やスポンサーシップの営業をしており、経験と人脈があった。

Furman氏が今年3月ESPNに企画を持ち込んだ際に強調したのは以下の数点。
・犬を飼っている人は全米で延べ7200万人。これはスポーツファンの数よりも多い(四大リーグの熱狂的なファンは全米で2500万人)。
・AKCは500万人以上のSNSフォロワーがおり、昨年にはネット中継のプラットフォームAKC.TVも立ち上げた。
・AKCが主催するイベント参加者の65%は女性。女性はESPNが注力するマーケットの一つ。
・これらから、Dog DayはESPNに顧客ベース拡大の機会を与える。

ESPNのCliff Shoemaker氏は「社内で話をするたびに支持者は広がっていきました。これが犬の力なのでしょう」と言う(ちなみに本人は犬アレルギー持ち)。

広告代理店CSM社の Charlie Severn氏は「スポーツと違い、特定のチームを応援するわけではありません。みんな犬が大好き。これはマーケティング上重要なことです」。

参考文献:
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2019/09/16/Marketing-and-Sponsorship/Marketing-and-Sponsorship.aspx
https://www.espnfrontrow.com/2018/06/enjoy-a-birds-eye-tour-of-espns-bristol-campus/