
米国のスポーツベッティング大手DraftKings社は、2022年第1四半期に4億1700万ドル(約543億円)の収益を上げ、前年同期比で34%増を記録した。
一方で、同期の営業費用は9億3300万ドル(約1216億円)に達し、こちらは前年同期比46%増となった。
これらの収支増加の背景には、同社の事業が全米17州に拡大したことがある。
アメリカでは現在スポーツベッティング(ギャンブル)を合法化した州が半数を超えており、その数は今後も増えていく見通しだ。
それに伴い、スポーツチーム・リーグや放送局もギャンブルの要素を加えた新たなスポーツの楽しみ方を積極的に提示しており、それを受け入れるファンも増えている。
実際、DraftKingsも顧客を増やしており、現在200万人の顧客が同社のサービスを毎月利用している。これは前年同期比で39%増である。
一方で、スポーツベッティングという新興産業での立ち位置を確たるものにすべく、DraftKingsは人気リーグ・チームとのスポンサーシップ契約に積極的に投資している。
また、複数の州ではカジノ等の店頭での賭けのみを認めており(オンラインの賭けはNG)、その場合、店舗の運営・管理費もかかる。
その結果、2022年第1四半期の営業・マーケティング費用は3億2140万ドル(約419億円)、一般管理費は2億1660万ドル(約282億円)に上った。
しかしこれはあくまで事業を拡大していく上での必要経費であり、長期的には健全な財務状況を達成できると同社は見ている。
参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/draftkings-q1-2022-revenue-financials-sports-betting-us/