
UEFAチャンピオンズリーグの主要スポンサーの一つにGazpromがある。
同社はロシアのエネルギー会社で1シーズンあたり4000万ユーロ(約51億円)をUEFAに支払っている。
現在ロシアはウクライナで軍事行動を展開しているが、UEFAチャンピオンズリーグの中継ではGazpromの広告が放送される契約になっている。
同大会のイギリスでの放映権を保有するBT Sportは以前、Gazpromの広告を流すことに対する懸念を表明していたが、今回改めて「UEFAとの契約上、UEFAから提供されたUEFAチャンピオンズリーグの広告を放送に含めることが義務付けられている」と発表した。
同様に、ドイツ、オーストリア、カナダでUEFAチャンピオンズリーグの放映権を持つDAZNも、試合中継で流れる広告はコントロールできないと説明した。
一方で、UEFAの広報担当者は「引き続き状況を注意深く監視していく」と述べている。
これはGazpromの広告に限った問題ではない。
それというのも、今シーズンのチャンピオンズリーグ決勝はロシア西部に位置するサンクトペテルブルクのGazprom Arenaで開催される予定だからだ。
今週初め、イギリスのトラス外務大臣は、イングランドのクラブがロシアで行われるチャンピオンズリーグ決勝に進出した場合、ボイコットするべきだと発言。
また、ジョンソン首相も「主権国家を侵略するロシアでサッカートーナメントを開催することはあり得ない」と発言した。
一部報道によれば、UEFAは決勝戦の開催地変更をすでに決定しているという。