UCLA、Pac-12脱退をめぐり州の法的措置に直面する可能性

Rich Pedroncelli / Associated Press

先月UCLAは、2024年にPac-12を脱退しBig Tenに加入する計画を発表したが、この決定をめぐって同校が法的措置に直面する可能性が出てきた。

UCLAの理事長を務めるカリフォルニア州知事のギャビン・ニューサム氏は、同大学の移籍を阻止するために動く可能性があると発言し、同校理事会が現在調査中であることを明らかにした。

ニューサム氏によれば、UCLAは今回の決定に関して理事会に事前報告をせず、交渉は秘密裏に行われ、理事会からの監視や支持も得ることもなかったとコメント。

さらに、この脱退・移籍は「良識」に欠けており、その影響は州内のあらゆる大学に及ぶと主張した。

現時点では、ニューサム氏および大学理事会が、実際にUCLAのPac-12脱退を阻止できるか、もしくは延期させることができるかは不透明である。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/ucla-big-ten-pac-12-conference-gavin-newsom-legal-action/

UCLA・USC脱退の余波

Aug 31, 2018; Madison, WI, USA; Big Ten logo on yardage markers during warmups prior to the game betwee the Western Kentucky Hilltoppers and Wisconsin Badgers at Camp Randall Stadium. Mandatory Credit: Jeff Hanisch-USA TODAY Sports

前回の投稿で説明した通り、UCLAとUSCが2024年にPac-12から脱退し、Big Tenに加入することが明らかになった。

これが関係各所に影響を与えている。

一部報道によれば、名門2校の脱退を受けて、Pac-12に所属する他の大学も他カンファレンスへの移籍を検討しているという。さらに、近い将来、Pac-12自体が解散する可能性まで指摘されている。

一方のBig Tenは所属校が16校に増え、地理的な範囲も大きく広がった。これは同カンファレンスのビジネスに好影響を及ぼす。

たとえば、現在Big Tenは、2023年以降の放映権契約を交渉している。

最終的には3社との契約になる見通しで、FoxとCBSはほぼ確定、残り一枠をESPN、Amazon、NBCが争っているという。

これらすべての契約金を合わせた放映権収入は年間10億ドルに達すると見られている(現行の契約はFoxとESPNとの契約で、年間4.4億ドル)。

さらに、UCLA・USCの加入を受けて、AppleがBig Tenのストリーミング放映権に興味を示していると報じられている。

現在、収益面では、Big TenとSECが二大カンファレンスであり、Pac-12、ACC、Big 12がそれを追う形になっているが、その差はさらに拡大していく可能性が高い。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/big-ten-conference-usc-ucla-apple-broadcast-rights-pac-12-college-sports/

UCLA とUSC、Pac-12を脱退しBig Tenに加入へ

ESPN

先週木曜日、「UCLAとUSCが2024年にPac-12を脱退しBig Tenに加入する」という衝撃的なニュースが飛び込んできた。

両校はPac-12を代表する名門校で、同カンファレンスの収益やブランド力への貢献度も大きい。この脱退はPac-12にとって大きな痛手となる。

このニュースに関して、Pac-12は「非常に驚き、失望した」という声明を発表している。

ここ数年、カレッジスポーツ(特に人気カンファレンス周辺)で動きが慌ただしくなっている。

2021年、テキサス大学とオクラホマ大学がBig 12を脱退し、SECに加入することを発表(実際の脱退・加入は2025年頃を予定)。関係者に衝撃を与えた。

人気校の脱退は、カンファレンス全体の収益減(特に放映権・スポンサーシップ)やブランド力低下を招き、それがひいては所属する各大学の収益にも負の影響を及ぼす。

「人気カンファレンスに所属すれば安泰」という考えはもはや通用しない。そういった危機感が急速に広がった。

今回のUCLA・USCによる決断の裏にも将来の不透明さがある。

ESPNの取材に応じた関係者は「UCLAとUSCは、長期的な視点に立って最適な立ち位置を確保するための決断をしなければなりません。将来は非常に不透明であり、強い立場に立ってビジネスを展開することが求められるのです」と語った。

Pac-12からの脱退は、これまで築いてきたもの(カンファレンス内のライバル関係など)を失うことを意味するが、これまでなかった機会を得ることにもつながる。

Big Tenはここ数年、Pac-12の2倍近くの収益を上げており、UCLA・USCの加入はそれをさらに押し上げることになるだろう。

このニュースが他の人気校・カンファレンスにどのような影響を与えるのか注目である。

参考文献:
https://www.espn.com/college-sports/story/_/id/34173688/source-usc-ucla-considering-move-pac-12-big-ten

ACC、Big Ten、Pac-12が「歴史的な提携」

先日テキサス大とオクラホマ大のSEC加入を解説したが、カレッジスポーツ界に新たな動きがあった。

カレッジスポーツ有数の人気カンファレンスであるACC、Big Ten、そしてPac-12が「歴史的な提携」を結んだことを発表したのだ。

具体的には、カンファレンスの壁を越えた交流戦の導入やポストシーズンのフォーマットなどについて言及。他にも、学生アスリートの学業サポート、男女平等、多様性などの分野での協力を確認した。

ただしこれは3カンファレンスの将来的な統合を示唆するものではない。

それぞれのカンファレンスが存続しつつ、様々な分野で密接に協力していくという合意である。

3カンファレンスには全41校が所属するが、そのなかにはクレムゾン大(ACC)、オハイオ州立大(Big Ten)、オレゴン大(Pac-12)などのアメフト名門校が多数含まれる。

それらがレギュラーシーズンで戦うとなれば、チケット、放映権、そしてスポンサーシップといった分野での収入増が期待できる。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/acc-big-ten-pac-12-ncaa-conference-alliance-college-sports

Big TenとPac-12、アメフトシーズン開幕へ

Getty Images

Big TenとPac-12は、カレッジスポーツのなかでもアメリカンフットボールの人気が特に高い5つのカンファレンス、通称「パワー・ファイブ」に数えられる。

パワー・ファイブに属する他の3カンファレンス(ACC、Big 12、SEC)は予定通りに2020年シーズンを開始したが、Big TenとPac-12はコロナウイルスの影響で2020年シーズンを中止すると発表していた。

しかし今月16日、Big Tenはこの決定を覆し、2020年シーズンを開幕すると発表した。さらにその8日後、Pac-12も同様の決断を下した。

この決定に関してPac-12は、コロナウイルスの検査体制が改善したこと、感染状況が変わったこと、州や郡のガイドラインが変更されたことなどが影響したと説明した。

一方で、経済的な要因も大きい。

ワシントン大学が行った調査によれば、パワー・ファイブに属するカンファレンスがアメリカンフットボールのシーズンを中止した場合に起こる経済的損失(放映権収入、チケット収入、寄付金等の合計)は40億ドル(約4200億円)に上るという。

ちなみに、かねてよりBig TenとPac-12にシーズン開幕を要求していたトランプ大統領は、Pac-12の発表後すぐに「どういたしまして」とツイートした。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/pac-12-conference-college-football-season-big-ten