女子FAカップ、観客動員数記録更新

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イングランドのサッカーを統括するザ・フットボール・アソシエーション(FA)が主催するカップ戦「女子FAカップ」の決勝が今月15日に行われた。

この試合の観客動員が4万9094人を記録し、同大会史上最多を更新した(これまでの最多は、2018年大会決勝戦の4万5423人)。

FAの女子サッカー担当者は「女子サッカーにとって特別な日でした」と語り、以下のように続けた。

「オリンピック・ウェイ(ウェンブリー・スタジアムまでの道路)が家族連れ、友人グループ、少女、少年で埋め尽くされている光景は忘れられません」

「今シーズンは、イングランドの女子サッカー界にとって画期的なものでした。テレビ・ネットの観戦者が飛躍的に伸び、今日の試合では5万人近くの観客がウェンブリー・スタジアムにいらっしゃいました。これらは、この国における女子サッカーに対する熱意を示しています」

イングランドにおける女子サッカーへの関心が高まる中、7月には、UEFA女子ユーロ2022がイングランドで開催される。その決勝戦は、今回と同じウェンブリー・スタジアムで行われる予定だ。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/womens-fa-cup-final-2022-chelsea-manchester-city-wembley-attendance-record/

エンジェルシティFC、学生アスリート2名と業務提携

Angel City FC

エンジェルシティFCは、地元の女性アスリート4名とエンドースメント契約を締結した。

その内2名は学生アスリート(UCLAの体操選手ジョーダン・チャイルズと、南カリフォルニア大学のゴルフ選手アマリ・エイブリー)で、あとの2名は車椅子バスケットボール選手のルイス・スカイとスケートボード選手のブライス・ウェットスタイン。

4選手はエンジェルシティFCのアンバサダーとして、同クラブに関するコンテンツを制作しInstagramやTikTokなどに投稿するほか、同クラブが開催する地域イベントにも参加する。

アメリカでは昨今、学生アスリートがプロスポーツチームと提携し、広報活動に参加する動きが広がりつつある。

たとえば、昨年、アトランタ・ブレーブスが地元大学の体操選手・アメフト選手と今回と同様の契約を結んでいる。

今回の契約に関して、エンジェルシティFCのジュリー・ウアマン社長は以下のようにコメントしている。

「南カリフォルニアのスポーツ界は私たちを受け入れてくれました。私たちはそのお返しとして、素晴らしい若い女性アスリートにスポットライトを当てたいと考えています。それぞれのスポーツでトップに立つ若い女性たちとの提携を通して、彼女たちはブランド・肖像権の価値を高めるために我々のプラットフォームを活用できますし、我々は彼女たちのクラブ・選手に対する応援から利益を得ることができるのです」

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/angel-city-nil-deals-ncaa-athletes-nwsl-usc-ucla-jordan-chiles-amari-avery/

NIL収益スポーツ別比較:女子バスケットボールが全体2位

Image Source: Opendorse

アメリカでは現在マーチ・マッドネスが佳境を迎えている。

女子の決勝は先ほど終了し、サウスカロライナ大が優勝を決めた。男子の決勝は明日行われる。

そんななか、女子バスケットボールに関する興味深い調査結果が報告された。

Opendorse社が2021年7月から2022年2月末までのNIL契約を追跡調査したところ、スポーツ別の収益比較で、女子バスケットボールが全体2位にランクインしたのである。

添付表にある通り、女子バスケットボールはNIL契約で発生した収益の18.5%を占めた。これは男子アメリカンフットボールに次ぐ数字である。

アメリカのカレッジスポーツでは、アメリカンフットボールとバスケットボールが二大スポーツで、バスケットボールに関してはマーチ・マッドネスがキラーコンテンツとして多くのスポンサー企業を惹きつけている。

マーチ・マッドネスというと男子バスケットボールのイメージが強いが、昨今は男子と女子をまとめた広告戦略が展開されており、女子バスケットボールへの注目度も年々増している。

また、男女平等の観点から女子学生アスリートを支援する企業も増えている。

以前、H&R Block社の事例を紹介したが、同社はその後も契約を増やしており、約20名の女子学生アスリートとエンドースメント契約を結んでいる。

なお、このOpendorse社の調査では他にも興味深い結果が報告されている。ご興味のある方は、同社HPをご覧ください。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/ncaa-womens-basketball-college-nil-endorsement-opendorse-march-madness/
https://opendorse.com/nil-insights/

「A Fair Shot」:NIL分野における男女格差是正のための取り組み

H&R Block

今月1日、税務準備会社のH&R Blockは、女子バスケットボールの学生アスリート2名とエンドースメント契約を結んだことを明らかにした。

この契約は同社が立ち上げた「A Fair Shot」という新たな取り組みの一部として発表された。

この取り組みは、学生アスリートのNIL(名前、イメージ、肖像権)活用における男女間の格差を是正することを目的としている。

NCAAは最近規則を改訂し、学生アスリートに自らのNILを活用したビジネス(グッズ販売やエンドースメント契約など)を認めたが、H&R Blockの調査によれば、これまで学生アスリートがNIL活用によって得た報酬の67.4%が男子学生に支払われていたという。

女子学生アスリートの報酬を拡大するべく、「A Fair Shot」では、女子学生に対して総額100万ドル(約1億1500万円)のエンドースメント契約を結ぶ予定だ。

それに加えて、H&R Blockの専門である納税準備サービス(確定申告など)も契約を結んだ女子学生に提供するという。

同社のジェフ・ジョーンズ社長は「大学のNIL契約ですでに格差が広がっているのを見たとき、私たちは女子学生アスリートが公平にチャンスを得られるよう支援しなければならないと思いました」とコメント。

今回エンドースメント契約を結んだジア・クック(サウスカロライナ大)は「アスリートたちは、大学でスポーツをすることを考えるとき、財政やNILについて考え始める必要があります。H&R Blockが私に教えてくれたことは、私たちは自分たちを中小企業のように考え始める必要があるということです」と語った。

参考文献:
https://www.espn.com/womens-college-basketball/story/_/id/33399888/caitlin-clark-zia-cooke-headline-1-million-nil-initiative-targeting-inequities-women-college-athletes
https://www.hrblock.com/womens-equity-in-college-sports/

アメリカ女子サッカー代表選手、2400万ドルでサッカー協会と和解

アメリカ女子サッカー代表選手が、賃金や労働条件に関する男女差別を主張し、サッカー協会を相手取って起こした訴訟が和解に至った。

2022年2月22日に裁判所に提出された書類によれば、サッカー協会は2200万ドルの直接補償を選手たちに支払い、さらに200万ドルを選手たちの引退後の支援や女子サッカーに関連する慈善活動に対して支払うという。

この額は選手たちが2019年当初求めていた6600万ドルの3分の1程度に留まるが、原告の一人で中心選手のミーガン・ラピノーは「大きな勝利」のように感じると語り、サッカー協会会長のシンディ・パーロウ・コーン氏に対する感謝を表明した。

一方のコーン氏は「これは女子チームとの関係を再構築するための一つのステップに過ぎません。これは大きな成果だと思うし、これから先、彼女たちと一緒に仕事ができることを楽しみにしています。この件が決着したことで、他の事案にも注力できます。最も重要なことは、あらゆるレベルでサッカーを発展させ、キッズから大人、あらゆる女子選手に活躍の機会を増やしていくことです」と語った。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/uswnt-us-soccer-equal-pay-settlement/

新チーム「カンザスシティ・カレント」②

カンザスシティ・カレントは、クラブ名・ロゴの発表とともに、同クラブ専用のスタジアムを建設する計画も発表した。

アメリカの女子サッカークラブが専用スタジアムを持てば、史上初である。

カレントは、すでにスタジアム建設地のリース(50年契約)を確保し、設計・施工の担当企業も決定している。

新スタジアムは11,000席、建設費用は約7000万ドル(約80億円)になる予定で、オーナーグループが全額を出資するという。

建設スケジュールに関して公式な発表はなかったが、報道によれば2022年春か夏に着工し、2024年の完成を目指しているという。

共同オーナーであるアンジー・ロング氏は、「ワールドクラスの施設は、プロスポーツが変革するための『触媒』となります」とコメント。

「特に、女子スポーツは今、凄まじい勢いを持っています。このような大規模スタジアムを建設することによって、女子サッカーおよび地元地域が恩恵を受けられるよう、主要な役割を果たせることをとても誇りに思います」。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/kansas-city-nwsl-new-stadium-womens-football/

エンジェルシティFC、チケット売上の一部を選手に直接還元

The Angel City Football Club’s stadium | CREDIT: ANGEL CITY FOOTBALL CLUB

女子プロサッカーのNWSLに新規参入するエンジェルシティFCは、チケット売上の一部を直接選手に還元する計画を明らかにした。

この新基金への参加を希望する選手には、ホームゲームのチケット総売上の1%が均等に配分される。

その代わりに、参加選手には、SNSを活用してチケット情報を宣伝する義務が生まれる。

ちなみに、エンジェルシティFCはすでに1万1000枚以上のシーズンチケットを販売している。したがって、現時点ですでに数千ドルの還元が確定している。

エンジェルシティFCのジュリー・アーマン社長は、同クラブの目指すものの一つとして、「女子スポーツおよび女子選手の報酬に対する貢献」を上げ、以下のように語った。

「この基金は、ファンの皆さんに、私たちと一緒に真の変革をもたらす力を与えるものです。エンジェルシティは、ファンのために素晴らしい雰囲気を作り、エキサイティングで多様性に富んだチームを作るだけでなく、選手一人ひとりに直接利益をもたらすつもりです。私たちは、あらゆるスポーツ(特に女子スポーツ)のチームが、このモデルの採用を検討することを期待しています」。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/angel-city-nwsl-ticketing-revenue-percentage-nil/

「女子スポーツのファン」と「男子スポーツのファン」、どう違う?

Photo Credit: MATT SLOCUM | AP

スポーツマーケティング代理店のThe Space Between社は、興味深い調査結果を発表した。

このなかで同社は、女子スポーツと男子スポーツのファンを比較している。
*なお、「女子スポーツ」「男子スポーツ」はアスリートの性別を示しており、ファンの性別は関係ない。

主な調査結果は以下の通り。

・女子スポーツのファンは、スポンサー企業を正しく記憶している割合が、男子スポーツのファンよりも2倍高い。
・女子スポーツのファンは、男子スポーツのファンに比べて、スポンサー製品を購入する傾向が25%高い。
・「スポンサー企業は社会をよりよくするために取り組むべきだ」という文言に対して、女子スポーツのファンは50%が「強い同意」を示した一方、男子スポーツのファンで「強い同意」を示したのは20%であった。
・女子スポーツのファンの40%は、スポンサー企業が自分の価値観を反映していることが非常に重要であると考えているのに対し、男子スポーツのファンは20%がそのように考えていた。
・女子スポーツのファンは、男子スポーツのファンよりもテクノロジーに精通している。
・女子スポーツのファンは、男子スポーツのファンよりも環境問題に関心が高い。

これらの結果を踏まえ、The Space Betweenのアダム・レインコック氏は「ファンがそのスポーツとどのように接するのかということに関して、女子スポーツと男子スポーツで根本的な違いがあります」と説明した。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/womens-sport-study-space-between-audience-fans-sponsorship/

WBSS、女子トーナメントを開催

World Boxing Super Series(WBSS)が女子トーナメントを開催することを発表した。

2017年に始まったWBSSは、特定の階級に属するトップボクサー8人がトーナメント形式で戦う大会で、「ボクシングのワールドカップ」とも呼ばれる。

第1回大会(2017-18年)はクルーザー級とスーパーミドル級が、第2回大会(2018-19年)はスーパーライト級、バンタム級、そしてクルーザー級が対象になった。

バンタム級トーナメントで井上尚弥選手が優勝したことはまだ記憶に新しい。

そして今回、第3回大会が女子のスーパーフェザー級トーナメントとなることが明らかにされた。

発表に際して、WBSS最高責任者のアンドレアス・ベンツ氏は以下のように語った。

「前回、前々回大会では、男子ボクシングで最高のトーナメントを開催しました。しかし我々が常々抱いていた夢は、男子ボクシングで最高のトーナメントを開催するだけでなく、女子ボクシングにもふさわしい舞台を用意して、素晴らしい選手たちをサポートすることでした。今こそ、それを実現するときです」

「この大会は、単に女子ボクシング最高峰の大会というだけではありません。草の根・エリートの両方のレベルにおいて女子ボクシングが広まっていくように、戦略的に支援していくつもりです。才能溢れる選手や注目を集める選手が育っていき、将来の世代にもいい影響が生まれるような環境を開発する計画です」

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/world-boxing-super-series-womens-tournament-season-three-kalle-sauerland

2023年FIFA女子ワールドカップのスタジアム発表

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FIFAは、2023年に開催される女子ワールドカップで使用されるスタジアムを発表した。オーストラリア・ニュージーランドの全9都市、10スタジアムが舞台となる。

女子ワールドカップが複数国による共催となるのも、参加チームが32か国になるのも、今回が初である。

開幕戦はオークランドのエデン・パーク、決勝戦はシドニーのスタジアム・オーストラリアで行われる。

2019年にフランスで行われた前回大会では、アメリカ代表チームを中心に「Equal Pay」運動が注目を集めた。

FIFA会長のジャンニ・インファンティーノ氏は「2019年フランス大会は、ピッチ内外で大きな成功を収めました。2023年大会は世界最高峰の選手たちを見せるだけでなく、人々を一つにし、勇気を与え、人生を変える機会を与えます。そしてオーストラリア・ニュージーランドはもとより、世界中の女子サッカーに持続的なレガシーを残すでしょう」とコメントした。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/fifa-2023-womens-world-cup-host-cities-stadiums