一連の騒動を受けて、NBAコミッショナーのAdam Silver氏は以下のように発言し、謝罪の意図がないことを明確にした。
「アメリカ・中国を含め、世界中の人々が異なった意見を持つことは避けられません。そういった意見の違いを埋めるのはNBAの仕事ではありません」。
「平等、尊敬、表現の自由。そういった価値観がNBAをNBAたらしめてきました。NBAは、選手、従業員、オーナーが何を言うべきか、何を言うべきではないか、そういった言動を統制する組織にはなりません」。
これに対して、中国のSNSには、「それなら私たちが何を言おうと勝手ですよね」と9.11を称賛するようなコメントや、カリフォルニア州の独立を促すようなコメントが投稿された。
逆に、アメリカでは、国会議員たちから「NBAは中国側のプレッシャーに屈するべきではない。アメリカ人の表現の自由が損なわれることはあってはならない」といった意見が寄せられた。
アメリカ・中国、両国の板挟みのような状況に置かれたNBA。開幕を2週間前に控えた今も、事態の収拾は見えてこない。
参考文献:
https://www.cbssports.com/nba/news/nba-china-issue-latest-news-resulting-from-daryl-moreys-hong-kong-tweet-what-it-means-for-the-league/
https://www.nbcnews.com/politics/congress/disgusting-u-s-politicians-call-out-nba-cowing-china-amid-n1063161