スポーツ観戦用3Dホログラム、開発中

BT

イギリスのCondense Reality社は、3Dホログラムをスポーツ観戦に応用する技術を開発したと発表した。

同社は、今後12か月で商品化を目指すという。

これはCondense Reality社、イギリスの通信大手のBTグループ、そしてブリストル大学の共同事業で、イギリス政府のデジタル・文化・メディア・スポーツ省が支援している。

従来、ホログラムを使った映像を作成するためには緑色のスクリーンと何百というカメラを設置したスタジオが必要で、数分の映像を制作するのに数日かかっていた。

Condense Reality社の発表によれば、今回開発された技術はそのような特別なスタジオを必要とせず、リアルタイムで配信することも可能だという。

通信大手のBTグループが事業に参加していることから、同社のスポーツ専門チャンネルBT Sportがいち早く導入するものと思われる。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/condense-reality-bt-hologram-technology-streaming-volumetric-video-boxing

コロナ禍でVR中継に再び脚光?

先週、NBAはVerizonとの業務提携を延長したことを発表した。

Verizonは、バーチャルリアリティ(VR)を用いたNBA中継を提供している。

NBAの2019-20年シーズンは、先週オーランドで再開したが、ファンはそれを生観戦することはできない。

しかし、NBA League Passというネット中継サービスに登録し、VR観戦用の器具を用意すれば、生観戦しているかのような感覚を味わうことができる。

VR技術が登場した当初、「VRはスポーツ観戦に革命を起こす」という意見が溢れていたが、最近は「VRは個人観戦用であり、家族や友人と観戦経験を共有できない」などといったVR特有の問題が指摘されることが多く、VRへの投資も減少傾向にあった

ところが、コロナウイルスの影響で生観戦が難しくなり、VRが再び注目を集めている。

MLBも、先月23日、VR観戦ができるネット中継プラットフォームの新設を発表したばかりである。

果たして、VR中継人気は拡大するのだろうか。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/nba-league-pass-verizon-streaming-2020-virtual-reality-ryot-yahoo-betting
https://www.sportspromedia.com/news/mlb-oculus-virtual-reality-2020-live-streaming-technology-baseball

バーチャル・リアリティ、落ち目?

2009年設立のNextVR社は、バーチャル・リアリティ(VR)技術を駆使したスポーツ中継や音楽ライブの配信を提供している。

NextVRはNBAと業務提携を結んでおり、レギュラーシーズンの26試合をVR中継している。

そのNextVRが2019年1月、全体の約40%の従業員を解雇した。

2013年設立のJauntは、NFL、サンフランシスコ・ジャイアンツ(MLB)、そして野球殿堂博物館などにVR技術を提供してきた。しかし、Jauntもまた相当数の従業員を解雇し、VRビジネスから撤退。今後は拡張現実やAIといった領域に集中するという。

これらは特殊な事例ではない。一時はスポーツ中継に革命を起こすと注目を集めていたVRが困難に直面しているのだ。

PwCの報告によれば、2018年にVR関連のベンチャーに投資された金額は前年比で46%減。International Data Corporationによれば、VR器具の世界的な売上高は2017年の後半から2018年にかけて4期連続で減少している。

「予想していた成長曲線を描いていないのが現実だ」とNextVRのDavid Cramer氏は言う。「2020年に伸びるという予想はまだ変わっていないが、そのような兆候はまだ見えてこない」。

果たしてVRは本当に落ち目なのか。その結論を出すのは時期尚早だが、現時点でVRが苦戦を強いられている理由はいくつか考えられる。

まず、VR中継の画質・クオリティの低さ。VR中継はスタジアムにいるかのような臨場感を味わえる一方、画質は通常のテレビ中継のほうがはるかに良い。また、平昌オリンピックの際には、技術的な問題から中継が見られなくなるケースも発生しており、VR中継に対するネガティブなイメージは払拭できていない。

さらに、VR中継は基本的に個人観戦向けであり、家族や友人と観戦経験を共有できないという難点もある。NBAのJeff Marsilio氏は「複雑な器具をつけて、一人で観戦してもらう。これはまだちょっとハードルが高い」と言う。

VRはテレビゲームやトレーニングのツールとしては成果を上げているが、スポーツ中継のプラットフォームとして浸透していくためにはまだ課題が山積している。

参考文献:
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2019/01/21/Technology/VR.aspx