Triller、Big3と放映権契約

Photo credit: Ronald Martinez/BIG3/Getty Images

SNSのTrillerが、3人制バスケットボールのプロリーグBig3と放映権契約を締結した。

Big3はすでにCBSとテレビ中継の放映権契約を結んでおり、今回の契約はネット中継に限られる。

Trillerは、ユーザーが撮影した動画を音楽と組み合わせて編集したショートムービーを投稿するSNSで、しばしばTikTokの類似アプリとして語られる。

同社はTriller Liveというストリーミングプラットフォームを持っており、それを使ってスポーツ、特にボクシングの中継を行っている。

たとえば、昨年のマイク・タイソン対ロイ・ジョーンズのチャリティマッチや、今月19日に行われるテオフィモ・ロペス対ジョージ・カンボソスのタイトルマッチはTrillerが放映する。

今回のBig3との契約は、同社のスポーツ中継ビジネスがバスケットボールまで拡大したことを意味している。

ラッパーのIce Cubeが立ち上げたBig3と、ヒップホップ関連の動画が多いTrillerの間には共通点があり、それが交渉のきっかけになったかもしれない。

契約に関してBig3側は「Trillerは、若い世代を中心に大きな影響力を持っており、Big3はそのような層にとってスポーツとエンターテイメントの完璧な融合です。Trillerとの契約は非常に理にかなっており、ファンの皆さんに今まで見たことのないものをお届けするのが楽しみです」とコメントした。

今回の契約では、試合中継のほかに、Ice CubeやBig3の選手がTrillerのアカウントを作成し独自コンテンツを投稿することや、試合会場でTrillerの広告を掲示することなども合意された。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/big3-triller-media-rights-streaming-draft-all-star-game-ice-cube

Amazon、WNBAと「独占グローバルストリーミング契約」締結

Photo by Julio Aguilar/Getty Images

AmazonはWNBAと複数年の放映権契約を結んだことを発表した。

今シーズンより、同リーグの公式戦16試合およびコミッショナー・カップ(2021年シーズンから始まるシーズン中のトーナメント)の決勝をPrime Video上で中継する。

AmazonはこれまでGリーグ(NBAの下部リーグ)の試合をTwitch上で中継したことはあったが、プロバスケットボールリーグの試合がPrime Videoで中継されるのはWNBAが初となる。

また今回の契約は「独占グローバルストリーミング契約」(つまり、対象となるWNBA試合をアメリカ国外の視聴者が見るには、Prime Videoを利用するしかない)で、Amazonが女子プロスポーツリーグとこのような契約を結ぶのは初めてである。

WNBAコミッショナーのキャシー・エンゲルバート氏は「Prime Videoでネット中継される初のプロバスケットボールリーグとなったことを光栄に思います」とコメント。

一方Amazonのマリー・ドノヒュー氏は、WNBAについて「世界最高峰のスポーツリーグで、あらゆる場所で何百万という子どもやアスリートに夢を与えている」と語った。

なお今回の契約は「グローバル契約」を銘打ってはいるが、対象外の地域も多い(中国、日本、イギリス、イタリア、スペイン、フィンランド、ドイツ)。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/wnba-amazon-prime-video-streaming-rights

BAL、複数のメディアパートナーを発表

今月16日、Basketball Africa League(BAL)の記念すべき初シーズンが開幕した。

BALは、世界215カ国(15言語)を対象に試合を中継する計画で、シーズン開幕直前にそれを可能にするメディアパートナーを発表した。

まずCanal+とESPNが、サハラ砂漠以南に位置するフランス語圏および英語圏の国々での試合中継を担当する。

続いて、カタールの放送局BeIN Sportsは、中東および北アフリカを対象に、アラビア語での試合中継を行う。

アフリカの外に目を向けると、アメリカではESPN+が全試合をネット中継し、開幕戦および最終戦はESPNewsでも放送される。

カナダではThe Sports Network、中国ではTencent Video上で試合観戦が可能だ。

その他複数のアジア、カリブ海、ヨーロッパ、ラテンアメリカの国々においては、ESPNが試合を中継する。

最後に、NBAが管理するプラットフォーム(NBA TV、NBA App、NBA.com等)でも複数の試合が中継されるという。

以前の投稿でも解説した通り、BALの設立にはNBAが大きく貢献しており、今回の大手メディアとの放映権契約の裏にもNBAの影響があると考えられる。

メディアパートナー発表に際して、BALのアマドウ・ガロ・フォール会長は「この歴史的な初シーズンを放映するために、世界最高峰のパートナーの方々からご協力を頂けることを嬉しく思います」とコメントした。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/basketball-africa-league-broadcast-partners-canal-espn-bein-nba-tv-tencent

MLB、アジア圏での試合中継拡大

Source: Twitter

MLBは中国の大手メディアTencentとの放映権契約を2023年まで延長した。

試合中継にはTencentが運営するWeTVというストリーミングが使用される。

今回の契約では、中国に加えて、インドネシア、マレーシア、タイなどアジア6か国以上での放映権も含まれることになった。

アジア圏において、これだけ多くの国々でMLBの試合が中継されるのは初めてのことである。

Tencentは、レギュラーシーズンに加え、春季キャンプ、オールスター、プレーオフ、そして選手やインフルエンサーが出演する番組も放送するという。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/mlb-tencent-china-streaming-deal-asia-wetv-oriental-pearl-media

Amazon、ヤンキースの試合をストリーミング

Amazonは、ニューヨーク・ヤンキースの公式戦21試合をPrime Video上で中継することを決定した。

なお、この中継を視聴できるのは、ヤンキースの地方放映権を持つYES Networkのテリトリー(ニューヨーク、コネチカット、ペンシルベニア、ニュージャージー)に限られる。

Amazonは2019年にYES Networkのオーナーになり、昨年すでにヤンキース戦のストリーミングを計画していた

昨年はコロナウイルスの影響で計画を保留したが、2021年レギュラーシーズンが162試合に戻ることが決まり、計画が実行されることになった。

Amazonは、NFLのThursday Night Footballの放映権を保有しており、先週、この契約を独占契約に切り替えたばかりである(契約金:年間13.2億ドル)。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/new-york-yankees-amazon-prime-video-yes-network-live-stream-mlb-2021-season

スポーツ違法サイトの影響

Getty Images

スポーツにおける違法サイトの影響に関する興味深い調査結果が明らかになった。

この調査はSynamedia社・Ampere Analysis社が実施したもので、世界10か国6000人のスポーツファンを対象にしている。

その結果によれば、違法サイトを使って無料でスポーツ観戦する人が多く、放映権を持つ正規のストリーミングサイトが総計54億ドル分の収入を取りこぼしているという。

違法サイトを利用する主な理由は、「複雑なインストールや契約が不要」、「利用が簡単」、「どこでも、どのデバイスでも視聴可能」、「価格が安い」といったものが挙げられた。

一方で、違法サイトを利用するスポーツファンの74%以上は「違法サイトが信頼できないと判断され、正規のサイトに不満がなければ、違法サイトを利用しなくなる」という考えを持っていることがわかった。

さらに、そのような考えを持っているスポーツファンの多くは、若年層および小さな子どもを持つ家族だということも明らかにされた。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/sports-piracy-cost-28-billion-rights-holders-streaming-providers-study

NHL、ESPNとテレビ放映権契約

先週水曜日、NHLとESPNは7年間のテレビ放映権契約を発表した。来シーズンから有効になる。

ESPNがNHLのテレビ放映権を保有するのは2004年以来となる

明らかになっている契約の詳細は以下の通り。
・レギュラーシーズンの25試合は、ESPNもしくはABCがテレビ中継を担当する(ちなみにABCもESPNと同様、Disneyの子会社である)。
・その他の試合(1,000試合以上)は、ESPNプラスでストリーミングされる。
・ESPNプラスでストリーミングされる試合のうち75試合は、Huluでもストリーミングされる。
・NHL.TV(NHLが運営するストリーミングプラットフォーム)は、ESPNプラスに統合される。
・プレーオフやスタンリーカップはABCがテレビ中継を担当する。
・ラテンアメリカやヨーロッパなどにおける国際放映権も契約に含まれる。

この契約に関してESPN会長のジミー・ピタロ氏は「Walt Disney社がスポーツメディア界を引っ張る存在であること、そして放映権契約の将来を決める存在であることを示している」とコメントした。

参考文献:
https://www.espn.com/nhl/story/_/id/31039351/nhl-back-espn-7-year-multiplatform-deal

Facebook、スポーツ放映権を2つ手放す

Facebookは以下の2つの放映権を手放すことを決めた。

1. ラテンアメリカにおけるUEFAチャンピオンズリーグの放映権
2. インドにおけるLa Ligaの放映権

どちらの契約も2018年に締結されたもので、当時Facebookがスポーツ中継という分野に本格参入することを示す象徴的な契約であった。

しかしそれから3年後、Facebookはどちらの契約も延長しない方針を発表した。

同社のスポーツリーグ・メディア担当者のロブ・ショー氏は以下のように説明する。

「我々はどちらのリーグとも素晴らしい関係を築いています。しかし現実を見ると、こういった旧式の放映権契約は、現在我々が推進している映像ビジネスモデルとは相容れないのです。」

またFacebookがこれまで行ってきた無料ストリーミングについて同氏は、「スポーツリーグにとっては、大きな放映権を得るというよりは消費者との関係性を築くという意味において可能性の大きなビジネスモデルだと思う」と話した。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/facebook-champions-league-la-liga-rights-live-streaming

NBA、バドワイザーとネット中継契約

先週、NBAはバドワイザーとストリーミングに関するユニークな契約を結んだ。

バドワイザーと言えば、NBAを初め数多くのスポーツリーグ・チームとスポンサー契約を結んでいるが、今回の契約はストリーミングに関する契約である。

具体的には、バドワイザーのプラットフォーム(YouTubeやSNS等)上でNBAの試合を中継することが合意された(ただしブラジル国内でのみ視聴可能)。

早速、先週のフィラデルフィア・セブンティシクサーズ対ダラス・マーベリックスがバドワイザーのYouTubeチャンネルで中継された。

今後バドワイザーは、ポルトガル語での中継やブラジルの有名人を起用した番組作りなどを行っていく方針だという。

NBAラテンアメリカ担当者は「普通のNBA中継とは全く違った雰囲気になります。『ファンを我々のところに惹きつける』のではなく『ファンがいる場所に我々が行く』というイメージです」と言う。

今回の契約で認められるのはブラジル国内の視聴のみだが、同担当者によれば、メキシコ、アルゼンチン、チリなどでも同様の契約に興味を示す企業があると言う。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/nba-budweiser-brazil-live-stream-games

NBC Sports Network、2021年末で営業終了②

前回はNBC Sports Network(NBCSN)閉鎖の背景にあるメディア界の大きな流れについて解説した。

今日は、その流れをよりよく理解する一例としてNBCSN閉鎖の詳細を見ていきたい。

NBCSNは現在NHL、NASCAR、プレミアリーグ、IndyCarといったスポーツリーグ・イベントの放映権を保持しているが、今後その一部は姉妹チャンネルのUSA Networkに移される。

USA Networkは8600万世帯で視聴されている人気チャンネルで、ニュース、ドラマ、映画、スポーツなど様々な番組を手広く放送している。

親会社のNBCUniversalとしては、NBCSNのコンテンツをUSA Networkに統合することで視聴者数をさらに増やすことを期待している。

さらに、NBCUniversalは2020年7月にPeacockというストリーミングサービスを開始しており、NBCSNのコンテンツの一部はこちらにも移される。

LHB Sportsのリー・バーク氏は「ここ20~30年、スポーツ専門チャンネルの人気拡大に伴い、スポーツコンテンツはスポーツ専門チャンネルに集中していきました。それが今ストリーミングに移行しつつあるということです」と説明する。

ストリーミングの魅力は「好きな時に、好きなものを、好きなだけ」見られることにある。契約者を増やすためには、見られるコンテンツを充実させる必要がある。

NBCSNが現在保有しているスポーツコンテンツは、その目的を果たすためにうってつけである。

参考文献:
https://www.nbcsports.com/chicago/nbc-sports-network-will-shut-down-nbc-sports-chicago-not-impacted
https://www.cnn.com/2021/01/22/media/nbc-sports-network-shut-down/index.html