ESPNの“副中継”戦略

NBA.com

5月3日に開催されるゴールデンステート・ウォーリアーズ対ニューオーリンズ・ペリカンズの一戦、ESPNはMarvelと共同で「スーパーヒーロー」をテーマにした番組制作を行う。

メインチャンネルでは通常の試合中継をしつつ、サブチャンネルであるESPN2とESPN DeportesおよびストリーミングチャンネルであるESPNプラスではこの「スーパーヒーロー中継」を放送する。

拡張現実などの技術を駆使したこの中継では、Marvelの人気キャラクター(アイアンマンやブラックパンサーなど)が試合会場に映される。

「地球を脅かす敵を辛うじて倒したアベンジャーズが、次の戦いに備えてエリートアスリートを引き抜きに来た」という設定で、試合中継では実際のスコアだけではなく、「Marvelヒーロー・ポイント」が表示される。

Marvelヒーロー・ポイントは、各選手のパフォーマンスによって加算されるポイントで、試合終了時に最も多くのMarvelヒーロー・ポイントを獲得した選手には「Marvelチャンピオン」の称号が与えられる。

また、試合の解説には、ESPNのレギュラー解説陣に加えて、Marvelの専門家が参加する。

このような副音声ならぬ「副中継」をESPNは積極的に行っており、今回の中継が成功を収めれば、今後様々な設定の副中継が行われるかもしれない。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/espn-marvel-nba-superhero-telecast-warriors-pelicans-zion-steph-curry

ゲータレードの広告戦略

1965年に誕生したゲータレードは、1990年代にマイケル・ジョーダンを起用したCMをきっかけに全米に浸透し、当時のスポーツドリンク業界においてマーケットシェア90%を誇った。

そのCMのキャッチフレーズ「Be Like Mike(マイケルのようになれ)」は当時の流行語にもなった。

それ以来、NBAの下部リーグのネーミングライツを買い取るなど(それまでDリーグであった同リーグの名称をGリーグに変更させた)、多くのアスリート、チーム、リーグと関係を築き、その地位を揺るがぬものとした。

一方で、BodyArmorという競合ブランドも、大坂なおみ、マイク・トラウト、ジェームズ・ハーデン、メーガン・ラピーノといったトップアスリートとエンドースメント契約を結び、存在感を強めている。

そんな中、先週、ゲータレードはスポーツ界の注目を集める契約を発表した。それが、ザイオン・ウィリアムソンとのエンドースメント契約だ。

ザイオンは昨年カレッジ・バスケットボール界を席巻したスーパースターで、NBAドラフトの全体一位でニューオーリンズ・ペリカンズに指名された。

ゲータレードはザイオンが所属していたデューク大学、NBA、そしてペリカンズのスポンサーであり、彼との縁は深い。

契約の詳細は明らかになっていないが、契約金は年間100万ドルを超えると見られている。

すでにゲータレードの開発チームはザイオンの元を訪れ、彼の発汗や脱水のパターンを調査。彼のNBA一年目のシーズンを栄養面からサポートする。

ザイオンは「わざわざ私のところにきて『我々はただあなたによりよい選手になってほしいんです』と言ってくれる。これは私にとって非常に大きいことです」と話す。

「マイケル・ジョーダン以来の逸材」との呼び声も高いザイオン。近い将来、彼を起用した「Be Like Zion」というゲータレードの広告が流れるかもしれない。

参考文献:
https://www.forbes.com/sites/kurtbadenhausen/2019/09/26/exclusive-gatorade-signs-zion-williamson-to-its-endorsement-roster/#67fa4cec4d5f