NHL初のユニフォームスポンサー契約

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ワシントン・キャピタルズは、Caesars Entertainmentと複数年のユニフォームスポンサー契約を結んだ。

2022/23年シーズンから、本拠地で着用されるユニフォームに「Caesars Sportsbook」のロゴがつけられる。

NHLにおけるユニフォームスポンサーは先月解禁されたばかりで、これが第一号の契約となる。

ラスベガスに本社を置くCaesars Entertainmentは全米に50以上のカジノ、ホテル、ゴルフコースを保有し、近年はスポーツベッティング関連のサービスにも力を入れている。

今年5月には、キャピタルズの本拠地のなかにもスポーツベッティングスペースを新設している。

また、スポーツスポンサーシップにも積極的で、今年7月にはニューオーリンズ・セインツの本拠地のネーミングライツを購入した。契約は20年1億3800万ドル(約154億円)とも言われている。

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参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/washington-capitals-caesars-sportsbook-jersey-patch-sponsorship/
https://www.reviewjournal.com/business/casinos-gaming/caesars-saints-set-to-ink-138m-deal-for-superdome-naming-rights-2404665/

Fanatics、スポーツ賭博会社を買収か

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一部報道によると、Fanaticsがスポーツブックメーカーの買収に動いているという。

現在Fanaticsが買収の協議を進めているのは、Rush Street Interactive(RSI)とBetssonの二社。

RSIは現在、イリノイ州、ペンシルバニア州、ニュージャージー州など10州で事業を展開している。オンライン事業も好調で、総収入は業界トップ5に入る。同社の企業価値は36億1000万ドルと見積もられている。

一方、Betssonはスウェーデンに本社を構え、現在アメリカでは事業を行っていないが、かつて企業価値13億ドルの評価を受けている。

Fanaticsは昨今スポーツ賭博への進出を模索してきた。

今年6月には、スポーツ賭博関連ビジネスも展開しているFanDuel社の元最高経営責任者を雇っている。

さらに、8月には、スポーツ賭博を含む新事業開拓のために、3億2500万ドルの資金調達を行っている。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/fanatics-sports-betting-sportsbook-rush-street-interactive-betsson/

NFL新シーズン、4000万人以上が賭けに参加と予測

NFL.com

今週9日に開幕したNFLの新シーズン。

アメリカゲーミング協会によれば、今シーズンのNFLには、4520万人ものアメリカ人が賭けを行うと予測されるという。これは前年比36%増だ。

スポーツを対象にした賭けを合法化する州が増える中で、合法的な賭博場も19カ所から24カ所に増えた。

これによって、1億700万人のアメリカ人が自分の住んでいる州で合法的に賭けることができるようになった。

また、インターネットを通じた賭けも急激に浸透しており、今シーズン、オンラインで賭けを行うアメリカ人は1950万人(前年比73%増)に達すると見られている。

アメリカゲーミング協会のビル・ミラー会長は「ここで重要なのは、2021年のNFLシーズンが始まるとき、1億1100万人以上のアメリカ人が、違法マーケットではなく、きちんと規制された賭け場で、安全に賭けが楽しめるということです」とコメントした。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/betting/nfl-online-betting-2021-season-data-aga/

NHL選手に八百長疑惑

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NHLは、サンノゼ・シャークスのイバンダー・ケイン選手が八百長に関与した疑いがあるとして調査を行うと発表した。

ケイン選手には、自らの試合を対象にした賭けに参加し、それに沿った結果が出るよう故意に負けようとした疑いがかけられている。

事の発端はケイン選手の妻がSNSに投稿したコメントであった。

「重度のギャンブル中毒者が金儲けのために試合を投げているのに、どうしてNHLは黙認しているんでしょう?」

この「重度のギャンブル中毒者」が夫のケイン選手を指していると考えられるのは、同選手のギャンブル歴と金銭面での問題のせいだ。

たとえば2019年、ケイン選手はギャンブルでつくった50万ドル(約5500万円)の負債を返済しなかったとしてラスベガスのカジノに提訴されている。

この件に関してNHLは「ゲームの健全性は最も重要であり、リーグはこの疑惑を非常に深刻に受け止めています」とコメント。シャークスも「完全かつ透明性のある調査を支持します」と述べた。

スポーツを対象にしたギャンブルは2018年以来、アメリカの多くの州で合法化されており、NHLを含むスポーツリーグ・チームも新たな収入源として積極的に取り込んでいる。

一方で、選手・関係者による八百長の可能性は当初から指摘されており、NHLが今回のケースにどのように対応するかは多くのスポーツ関係者が注目している。

参考文献:
https://www.espn.com/nhl/story/_/id/31929787/nhl-investigate-allegation-san-jose-sharks-evander-kane-bet-own-games

マーキュリー、「女子スポーツチーム史上最大級」のスポンサー契約

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WNBAのフェニックス・マーキュリーは、Bally’s Corporationと15年間のスポンサー契約を締結した。

一部報道によれば契約金は推定6600万ドル(約73億円)で、これが事実であれば、女子スポーツチームが結んだスポンサー契約のなかでも史上最大級の契約金である。

Bally’s Corporationはスポーツ賭博を運営する企業で、全米10州で14のカジノを所有・運営している。

同社はNBA、MLB、NHLなどとも業務提携を結んでいるが、女子プロスポーツチームと契約を結ぶのは今回が初めてとなる。

今回の契約に基づき、Bally’s Corporationは、アリゾナ州内でオンライン・モバイルのスポーツ賭博サービスを運営するとともに、マーキュリーの本拠地近くに店を構え、マーキュリーの試合に関連したビジネスを推進する予定だ。

マーキュリーのジェイソン・ロウリー社長は「このような画期的なパートナーシップは、女性スポーツを取り巻く勢いを加速させ、マーキュリーにとってより大きなプラットフォームを構築し、そして女性スポーツにおいて前例のない規模でファンを惹きつけると強く信じています」とコメントした。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/phoenix-mercury-ballys-sports-betting-sponsorship-wnba

NBA、スポーツ賭博業者2社と契約延長

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NBAは、スポーツ賭博業者のGenius Sports Group(GSG)とSportradarと結んでいた契約を延長した。

2社が果たしている役割は、NBAから受け取った公式試合データをアメリカ国内のカジノやブックメーカーに流通させること。試合データはその後オッズを決める際などに使用される。

他の北米プロリーグも同様の契約を結んでいるが、契約内容は異なる。

たとえばNHLは、今年8月、Sportraderと10年2.5億ドル(約261億円)の独占契約を結んだ。独占契約にすることで、NHLは契約の価値を高め、一つの契約から多額の契約金を得ることに成功した。

NBAは対照的で、20社以上のスポーツ賭博業者と業務提携を結んでいる。この戦略は「一つ一つの契約が小さくなる」、「契約の管理が大変になる」といった短所がある一方で、「公式試合データがより広域に行き渡る」、「一つの業者に頼る必要がなくなる(リスク分散)」といった長所もある。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/nba-genius-sports-sportradar-betting-data-deals-extension-wnba
https://www.sportico.com/business/sports-betting/2020/nbl-sportradar-deal-1234610724/

ニュージャージー州、スポーツ賭博の月間最高額を更新

2020年8月、ニュージャージー州内でスポーツ賭博に使われた金額が6億8800万ドル(約724億円)に達した。これは、アメリカ国内の月間最高額である。

ちなみに、それまでの最高額は2019年11月にラスベガスのあるネバダ州が記録した6億1400万ドル(約646億円)であった。

ニュージャージー州の賭博取締局によれば、賭けられた金額のうち3億2630万ドル(約344億円)がカジノや競馬場の儲けとなったという。

8月にスポーツ賭博が盛況だった背景には、NBAとNHLが公式戦を再開し、MLBが新シーズンを開幕したことがあると考えられる。

また、ニュージャージー州はネット上でスポーツ賭博をすることを許可しているため、コロナウイルスの影響が他州よりも小さかったかもしれない(州によってはカジノ内でしか賭けが許されていない)。

とはいえ、コロナウイルスの影響は無視できない。

ニュージャージー・カジノ・コントロール・コミッションのジェームズ・プローシス氏によれば、コロナウイルスの影響で、スポーツ賭博を楽しむために州外から訪れていた顧客が減少したという。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/new-jersey-us-sports-betting-record-august-sportsbook-nevada-mlb-nba-nhl

MLB、豪スポーツ賭博業者と業務提携

今週、MLBはオーストラリアのスポーツ賭博業者Tabcorp Holdings (TAB)との業務提携を発表した。

オーストラリアではスポーツ賭博が合法で、テニスやゴルフの試合内容が賭けの対象となっているが、今後MLBもその対象となる。

TABはオーストラリア国内に4400のスポーツ賭博会場を保有している。今後MLBで賭けを楽しみたいファンはそういった会場に足を運ぶか、TABのウェブサイト・携帯アプリを通じて賭けをすることになる。

なおTABは、昨年、NFLやNBAとも同様の業務提携を結んでいる。

今回の業務提携に関してTABのアダム・リテンスキルド氏は「オーストラリアではアメリカのスポーツに対する需要が拡大しています。特に、TABの顧客の間ではその傾向が顕著です」と話す。

MLBのケニー・ガーシュ氏は「ロサンゼルス・ドジャースとアリゾナ・ダイアモンドバックスが2014年に開幕戦をシドニーで開催しましたが、その際にオーストラリアのスポーツファンに野球がとても馴染んでいると感じました」と言う。

「我々としては、オーストラリアでの野球人気拡大に貢献したいと思っています。TABの持っている施設や専門性を考えれば、今回の業務提携がオーストラリアにおける野球振興にとって重要な一歩となることは間違いありません」

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/mlb-tabcorp-tv-rights-betting-partnership-deal-mlb-network

スポーツ賭博×スポーツ中継

ワシントンDC周辺のスポーツ中継(全国放送のない地方中継)を担当するNBCスポーツ・ワシントンは、「Predict the Game(試合を予測しよう)」というスポーツ賭博を取り入れた中継を試している。

ワシントン・ウィザーズの試合などで、試合内容に関する質問を画面上に表示し、視聴者は自らの予想を同社のホームページから提出することができる。優秀な成績を収めれば賞金がもらえる。

なお、これは「NBCスポーツ・ワシントン・プラス」という姉妹チャンネルを用いた中継で、メインのチャンネルでは通常放送を同時に提供している。

コロナウイルスによる中断前までのデータによれば、ウィザーズの試合を観戦する人の9割は通常放送を選び、残りの1割が姉妹チャンネルの放送を選んだ。

このデータだけを見れば「スポーツ賭博の需要はあまりないのでは?」とも思えるが、NBCスポーツ・ワシントン社はこのコンテンツを高く評価している。

同社のデーモン・フィリップ氏は「私たちが成果を測るときに見るのは、エンゲージメント(どれだけ視聴者を引きつけたか)です」と言う。

たとえば、今シーズン「Predict the Game」を楽しんだ視聴者は25万人以上で、プレー時間は一試合平均で1時間10分だった。

NBAの試合時間が平均で2時間強なので、試合時間の半分は「Predict the Game」を楽しむためにNBCスポーツ・ワシントンのホームページにいたことになる。

「これらは、『Predict the Game』がうまくいっていることを示しています。このコンテンツには需要があるのです」とフィリップ氏は言う。

参考文献:
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2020/03/16/Media/Sports-media.aspx
https://www.nbcsports.com/washington/predict

スポーツ賭博は視聴率に影響を及ぼすか

アメリカ各州でスポーツ賭博が合法化されていくなかで、それを好意的に見る関係者は多い。

その理由はいくつかあるが、そのうちの一つは「お金を賭ければスポーツ観戦を楽しむ人が増えるから」というものである。

では、実際のところ、スポーツ賭博が解禁された州において、スポーツ中継の視聴率は上がったのだろうか。

ニールセン・メディア・リサーチが実施した調査によれば、そのような影響はまだ出ていないという。

影響が最も顕著に表れると考えられていたペンシルベニア州の2大都市フィラデルフィアとピッツバーグでは、NFL中継の視聴率がそれぞれ前年比1%アップと3%ダウンだった。

Fox Betのロビン・チャブラ氏は「今スポーツ賭博をしている人は、そもそもスポーツ観戦をしていた人たちですよね」と言う。

つまり、スポーツ賭博自体がまだ世に浸透していないため、「スポーツ好きがスポーツ賭博をするようになる」ということはあっても「スポーツ賭博をしたいからスポーツを見るようになる」ということはまだあまりないということだ。

「今後もっとスポーツ賭博が浸透していけば、もっと一般の人が賭けをするようになり、そういう人がスポーツをより見るようになるでしょう。今はまだそうなっていないだけです」とチャブラ氏は説明する。

参考文献:
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2020/01/27/Gambling/NFL.aspx