セブンティシクサーズ、13億ドルの新アリーナを民間資金で建設へ

NBA

フィラデルフィア・セブンティシクサーズは、新アリーナの建設計画を発表した。

現在の本拠地であるウェルズ・ファーゴ・センターの賃貸契約が2031年に終了するため、それまでに新アリーナを完成させる計画だ。

「76プレイス」と名付けられたこのスポーツ・エンターテインメント施設の建設費は13億ドル(約1770億円)に上る。

セブンティシクサーズは自治体からの資金援助は一切受けず、地元実業家からの投資を中心とした民間資金で建設する予定だという。

従来アメリカでは、プロスポーツチームがスタジアム・アリーナを建設する際に、地元自治体からの資金援助を受けることが一般的だった。

しかし近年、そのような税金の使い方に批判的な声も多く、民間資金のみで建設するケースも出てきている。

新アリーナの建設地は、現在の本拠地よりもフィラデルフィアの中心部に近くなるため、セブンティシクサーズは周辺コミュニティやビジネスとの繋がりを強化できると期待している。

チームによれば、新アリーナは、建設期間中に19億ドル、開場後は年間4億ドルの経済効果をもたらし、フィラデルフィアの長期的な経済成長に寄与するという。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/philadelphia-76ers-new-arena-fashion-district-wells-fargo-center-nba/

FIBA、トップレベルの大会にLEDコートを導入

FIBA

国際バスケットボール連盟(FIBA)は、LEDガラスを用いたバスケットボールコートの使用規制を緩和することを発表した。

FIBAは従来、ワールドカップのようなトップレベルの大会では、安全上の理由と競技の品位を保つために、木製の床材を使用することを義務づけてきた。

しかし、ガラス床技術の進歩により安全性が確保されたこと、そしてLEDコートの持つ大きな可能性を考慮して今回の決定に至った。

たとえば、LEDコートでは、コート上に様々なグラフィックを映し出すことができる。試合をよりドラマチックに演出することで、観客を惹きつける効果が狙える。

また、コート上に現れる目を引くグラフィックを企業広告に応用することで、これまでになかったスポンサーシップの機会を創造することもできる。

さらに、最新のLEDコートでは、コート上の選手の動きを追跡することもできる。そこで得られた情報は、さらなる演出やパフォーマンス向上に活用できるだろう。

アリーナ管理者の立場から見ても、LEDコート導入には利点がある。LEDコートは床に引いてある線がデジタルで自在に変えられるため、同じ空間を(床を張り替えずに)様々なスポーツに使用することが可能になる。これによってイベント開催の幅も広がる。

ちなみに、LEDコートはNBAではいまだ導入されていないが、日本のBリーグではすでに使用されている。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/categories/technology/fiba-glass-court-basketball-floors-asb/

シアトル・クラーケン、本拠地を披露

Getty Images

今シーズンからNHLに新規参入したシアトル・クラーケンは、本拠地「クライメイト・プレッジ・アリーナ(Climate Pledge Arena)」での初戦を行った。

同アリーナのネーミングライツ(命名権)はAmazonが購入したが、同社は、社名や製品名ではなく「クライメイト・プレッジ(Climate Pledge)」という名を冠した。

これはAmazonが2019年に始めた環境問題に対する取り組みで、「2040年までに温室効果化ガスの実質ゼロ」を掲げている。

通常は企業の認知度やイメージ向上のために利用される施設命名権を、気候変動への関心を高めるために利用したのである。

これに従い、同アリーナに関する様々な取り決めも持続可能性が念頭に置かれている。

たとえば、2024年までにアリーナでの廃棄物をゼロにすること、食料を地元で調達すること、使い捨てのプラスチックをすべて排除すること、アイスリンクに雨水を再利用すること、会場の電力をすべて再生可能エネルギーで賄うことなどが言及されている。

このアリーナのもう一つの特徴が、各所に応用されているAmazonの新技術である。

たとえば、「Just Walk Out」という技術が使われたショップでは、顧客は会計なしで買い物を済ませることができる。

顧客は、店舗の入り口でクレジットカードを入力し、あとは欲しいもの(グッズや食べ物・飲み物)を持って店を出るだけで取引が自動的に完了するようになっている。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/seattle-kraken-nhl-tech-amazon-climate-pledge-arena-tech/?blocktaxonomy=technology

YouTube、初のネーミングライツ契約

YouTubeは、スポーツ・エンターテイメント施設「Hollywood Park」と契約を結び、ネーミングライツを獲得した。YouTubeがネーミングライツ契約を結ぶのはこれが初めて。

この契約に基づき、同施設は今後YouTube Theaterと呼ばれる。

6000人を収容できるYouTube Theaterは、eスポーツ、コンサート、授賞式、コミュニティイベント、YouTubeクリエイターイベントなど、様々なイベントに使用される予定。

この施設はロサンゼルス・ラムズのオーナーであるKroenke Sports and Entertainmentが、カリフォルニア州イングルウッドに開発している複合施設の一部である。

YouTube Theaterには、YouTubeに因んだユニークな特徴もある。

たとえば、会場の外に設置されたYouTube再生ボタンの巨大アイコンは、双方向的なビデオスクリーンで、ゲストはスクリーンに自分の姿を映し出したり、YouTubeコンテンツを見たりして楽しむことができる。

さらに、会場内には「ダイナミック・デジタル・ウォール」が設置されており、YouTubeのクリエイターやアーティストをギャラリーのように展示される。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/youtube-naming-rights-partnership-kse-hollywood-park-google-cloud

ベアーズ、競馬場を買収か

シカゴ・ベアーズは、本拠地ソルジャー・フィールドから1時間弱の距離にあるアーリントン国際競馬場の買収に動いた。新スタジアム建設のための土地確保との見方が強い。

ソルジャー・フィールドは、NFLの本拠地としては最古(1924年オープン)で最小(収容人数:6万1500人)。

ベアーズは1980年代にもシカゴ郊外にスタジアムを建設する可能性を探ったことがあったが、結局ソルジャー・フィールドを改修することで落ち着いた。

ベアーズ会長のテッド・フィリップス氏は「私たちは先日、アーリントン国際競馬場の敷地を購入するための入札を行いました。ベアーズの将来にとって何が最善なのか。あらゆる可能性、選択肢を検討することが我々の義務です」とコメント。土地の用途に関する明言は避けた。

仮にベアーズが本当に新スタジアム計画を持っていたとしても、クリアすべき課題はある。

まず、競馬場の買収を確定させること。

会長のコメントにあるように、現状はまだ入札が済んだ段階。報道によれば、ベアーズの他に10弱の入札があったとのこと。まずはこの競争に勝たなくてはならない。

次に、ソルジャー・フィールドとの契約問題を解決すること。

現行のリース契約は2033年まで有効で、この契約の満了を待たずに本拠地を変えることは難しい。実際、シカゴ市長のローリ・ライトフット氏は「NFLはクラブがリース契約を破棄することを認めない」と発言している。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/chicago-bears-arlington-racecourse-offer-new-stadium-soldier-field-nfl
https://chicago.cbslocal.com/2021/06/17/chicago-bears-bid-arlington-racecourse/

レイカーズ、ステイプルズ・センターとのリース契約を20年延長

Kirby Lee-USA TODAY Sports

ロサンゼルス・レイカーズは、本拠地であるステイプルズ・センターとのリース契約を2041年まで延長したことを発表した。

レイカーズは1999年に25年間のリース契約を結んでおり、その契約の満了が3年後に迫っていた。

今回の契約延長によって、レイカーズが本拠地を変更すること、より具体的に言えば、新アリーナを建てる可能性はひとまずなくなった。

代わりに、レイカーズとAEG(ステイプルズ・センターの所有者)は同アリーナの大規模な改修を計画しているという。

レイカーズのオーナー、ジーニー・バス氏は「ステイプルズ・センターは、バスケットボールをプレーする・観戦するには世界最高のアレーナの一つです。新たに20年間、ここを本拠地にできることをとても嬉しく思います」とコメント。

AEGの会長、ダン・ベッカーマン氏は「レイカーズとの素晴らしいパートナーシップを20年間続けられることを楽しみにしています。我々が行う投資によって、ステイプルズ・センターは、スポーツ・エンターテイメントの中心地であり続けるでしょう」と語った。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/los-angeles-lakers-staples-center-lease-extension-2041-aeg-nba

パリ五輪、会場計画を変更

Photo Source: Olympic.org

2024年に開催されるパリ五輪の組織委員会は、会場計画の変更を発表した。

新計画の肝は「一つの会場で複数競技を行うこと」で、たとえば、パラ水泳とパラテコンドーの試合は同じ会場で行われる。

今回の変更によって、建設が予定されていた複数の仮設会場が不要になり、32競技のうち24が選手村から10km以内で実施されることになるという。

パリ五輪組織委員会は、コロナウイルスの影響による大幅な収益減を想定して、現在4億ユーロ(約500億円)規模のコストカットを試みている。今回の会場計画変更もその一部である。

また、今回の計画変更により、環境や地元コミュニティへの影響も改善されるという。

今回発表された新計画は、今後IOC、IPC、そして各種競技団体の承認を得る段取りになっている。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/paris-2024-olympics-paralympics-venue-plan-cost-budget

アルミ会社のユニークなスポンサー契約

Photo Credit: Ball Corporation

アルミニウム製品を生産するBall Corporationは、Kroenke Sports and Entertainment (KSE)を通して、国やリーグを超えた複数のプロチームと同時にスポンサー契約を結んだ。

まず、デンバー・ナゲッツ(NBA)やコロラド・アバランチ(NHL)などが利用するアリーナのネーミングライツを購入。それまでPepsi Centerとして知られていた施設名をBall Arenaに変更した。

また同アリーナでは、2022年をめどにプラスチック製のカップを廃止し、リサイクル可能なアルミ製のカップに移行するという計画を発表した。

次に、ロサンゼルス・ラムズ(NFL)とアーセナルFC(EPL)とも業務提携を締結。それぞれの本拠地でBall Corporationが製造するリサイクル可能なアルミ製品を導入することで合意した。

さらに、両チームは環境問題に関するイベントや地域貢献活動をBall Corporationと共同で展開するという。

これだけのチームが絡むスポンサー契約は非常に稀である。これはひとえに、KSEのオーナー、スタン・クロンケ氏が上記の4チームすべてを所有していることのおかげと言えるだろう。

契約金は明らかになっていないが、デンバーの契約は10年契約、他チームとの契約は5年契約であると報じられている。

参考文献:
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2020/10/26/Marketing-and-Sponsorship/Denver-Ball.aspx
https://www.sportspromedia.com/news/ball-corporation-kse-rams-nuggets-arsenal-pepsi-center-naming-rights-deal

メルセデスベンツ・スタジアム、洗浄・除菌のためにドローンを導入

Mercedes-Benz Stadium

メルセデスベンツ・スタジアムは、現在、アトランタ・ファルコンズ(NFL)とアトランタ・ユナイテッドFC(MLS)の試合を開催している。

10月11日の試合からは観客の来場も再開する予定で、コロナウイルスの感染対策が課題となる。

そこでメルセデスベンツ・スタジアムはLucid Drone Technologies社と提携し、ドローンを活用した座席の洗浄・除菌を始めた。

公式発表によれば、これによって座席の洗浄・除菌にかかる時間が95%削減できるという。また、手作業では届きにくいエリアの洗浄・除菌も効率よく行える。

メルセデスベンツ・スタジアムは、他にも、600個の手指消毒剤を用意するなど、感染対策を徹底している。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/atlanta-falcons-mercedes-benz-stadium-drones-cleaning-fans-return

コロナ禍のスタジアム活用法②カナポリス・キャノンボーラーズの例

シカゴ・ホワイトソックス傘下のマイナーリーグ球団カナポリス・キャノンボーラーズも、コロナ禍にスタジアムを有効活用しているチームの一つだ。

キャノンボーラーズの本拠地「アトリアムヘルス・ボールパーク(Atrium Health Ballpark)」は、市が所有する公共施設である。したがって、試合のない日は住民に無料で開放されることになっている。

スタジアムの解放感や楽し気な雰囲気は、それ自体がアトラクションとなる。外出自粛によるストレスが溜まった状況ではなおさらだ。

実際、同スタジアムには毎週末1000人あまりの住民が訪れ、ランチを食べたり施設を見て回ったりしている。

キャノンボーラーズは、この機会を生かすために、コンセッションとチームストアを開き、飲食やグッズを販売している。

同チームによれば、来場者一人当たり約16ドルを消費していくそうだ。

キャノンボーラーズGMのマット・ミルワード氏は「この反応は我々の予想をはるかに超えています」と言う。

「我々は業務提携を結んでいるAppetize社とともに、接触の一切ないセルフサービスのコンセッションを運営しています。ファンは食べたいものを入力し、クレジットカードで決済し、注文した飲食をピックアップしています」

またミルワード氏曰く、同スタジアムは地元高校の卒業式や教会のイベントにも利用されるほか、キャノンボーラーズと地元映画館のコラボ企画で、巨大スクリーンを用いた映画鑑賞イベントも開催予定だという。

参考文献:
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2020/06/08/Facilities/New-ballparks.aspx
https://www.salisburypost.com/2020/05/15/photos-kannapolis-baseball-park-opens-to-public/