SEC、ESPNと放映権契約

Jason Getz/USA TODAY Sports

カレッジスポーツで最も人気の高いカンファレンスの一つであるSoutheastern Conference (SEC)がESPNと放映権契約を結んだことが明らかになった。

ニューヨークタイムズの報道によれば、契約内容は10年総額30億ドル(約3120億円)。

単純計算で毎年3億ドル(約312億円)をSECは受け取ることになる。

これは現在放映権を保有しているCBSが払っている放映権料(毎年5500万ドル)の5倍以上である。

この契約によって、SECの放映権はすべてESPNの親会社であるディズニーが所有することになる。

そしてディズニーはSECの人気コンテンツを、ESPNだけでなく傘下に収める他のメディア(ABC、ESPN+)も使って放送していくという。

SECは1996年以来、長きに渡ってCBSと放映権契約を結んできたが、2023年の契約終了をもってこの関係に終止符を打つことになる。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/sec-espn-abc-football-tv-rights-cbs

スポーツ観戦用3Dホログラム、開発中

BT

イギリスのCondense Reality社は、3Dホログラムをスポーツ観戦に応用する技術を開発したと発表した。

同社は、今後12か月で商品化を目指すという。

これはCondense Reality社、イギリスの通信大手のBTグループ、そしてブリストル大学の共同事業で、イギリス政府のデジタル・文化・メディア・スポーツ省が支援している。

従来、ホログラムを使った映像を作成するためには緑色のスクリーンと何百というカメラを設置したスタジオが必要で、数分の映像を制作するのに数日かかっていた。

Condense Reality社の発表によれば、今回開発された技術はそのような特別なスタジオを必要とせず、リアルタイムで配信することも可能だという。

通信大手のBTグループが事業に参加していることから、同社のスポーツ専門チャンネルBT Sportがいち早く導入するものと思われる。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/condense-reality-bt-hologram-technology-streaming-volumetric-video-boxing

Amazon、Thursday Night Footballに新機能を追加

Amazonは、2017年にNFLの「Thursday Night Football」の放映権を獲得して以来、Amazon PrimeやTwitchといったプラットフォームで試合中継をしてきた。

世界200か国以上で視聴可能で、英語だけでなくスペイン語やポルトガル語での中継も行っている。

今シーズン最初の「Thursday Night Football」は10月8日だが、ここから新たな機能が追加されることが明らかになった。

たとえば、ユーザーが自分の見たいシーンを選んで、試合中にリプレーを見ることができるようになる。

「今のプレーもう一回見たいな。リプレーやってくれないかな」という思いをすることもなくなるだろう。

その他にも、試合の実況・解説をすべて女性キャスターが行うオプションや、試合を見ながらドラフト情報を聞くことができるオプションも導入される。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/amazon-interactive-2020-nfl-replays-prime-video-twitch-streaming

NFLの「座席スポンサーシップ」、不評

Getty Images

今年6月、NFLはコロナウイルス感染予防のためにスタジアムの前列6~8列を空席にすること、そして空席となった座席をスポンサーシップに活用することを許可した

各チームは9月のシーズン開幕に間に合わせるため、急ピッチでスポンサー営業を行った。関係者によれば、100万ドル(約1億円)以上を要求するチームもあったが、ほとんどは10~50万ドル(約1050万~5250万円)ほどで販売されたという。

このスポンサーシップは各チームに新たな収入源をもたらしたが、シーズン開幕後に寄せられたのは、スポンサーからのネガティブな反応であった。

その理由はいたってシンプルで「ロゴが見えない」というもの。

たとえば、Source Communications会長のラリー・ロステイン氏は「非常にがっかりしました」と言う。「何も見えないんです。試合後にはすぐチームに連絡して『話がある』と伝えました」

しかし、実際のところ、NFLにも各チームにも試合中継の方法(カメラアングルなど)を変更する権限はない。それは放送局が決定することである。

そして放送局の最優先事項は、チームのスポンサーを満足させることではなく、質の高いエンターテインメントを提供することである。

空席だらけのスタジアムを映すことは試合中継の質を下げかねない。結果として、なるべくフィールドだけを映すようなアングルが使われるのである。

放送局の協力が得られない場合、各チームは他の解決策を見つけ出さなくてはならない。

たとえば、ユニークなキャッチコピーや拡張現実(Augmented Reality)の要素を取り入れることで注目を引くことが考えられる。

参考文献:
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2020/09/21/Marketing-and-Sponsorship/NFL-tarps.aspx

ISL、CBSと放映権契約締結

Getty Images

2019年に設立された水泳のプロリーグ、International Swimming League(ISL)がアメリカの主要テレビ局CBSと複数年の放映権契約を結んだ。

初年度となった2019年シーズンは、ESPNが放映権を保有していたが、今後はCBSがテレビとネット上で放送する。

ISLの2020年シーズン(計13イベント)は、ハンガリーのブダペストで10月16日から5週間に渡って行われる。

今シーズンからトロント・タイタンズと東京フロッグキングスの2チームが新たに参入する。

コロナウイルスの影響で多くの水泳イベントが中止になり、東京オリンピックまでに開催が予定されている水泳の国際大会は現時点でISLの2020年シーズンだけである。

アメリカ以外では、BBC(イギリス)、Seven Network(オーストラリア)、CBC (カナダ)などがそれぞれの国で放映する。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/isl-international-swimming-league-cbs-sports-2020-tv-rights-budapest

プレミアリーグ、中国放送局との契約破棄

プレミアリーグは、中国放送局のPPTVと結んでいた総額5億2300万ポンド(約733億円)の放映権契約を破棄した。

報道によれば、イギリスと中国の政治的緊張の高まりが影響しているという。

イギリスでは、今年7月に政府がファーウェイ社の5G製品を排除することを発表。またジョンソン首相は、香港市民300万人がイギリス市民権を獲得できるよう道を示した。

こうしたことが二国間の緊張を高めており、それがスポーツ界を含む各所に影響を及ぼしている。

プレミアリーグでは他にもサウサンプトンFCが主要スポンサーであった中国企業のLDスポーツとの契約を途中で解約している。

コロナウイルスの影響で収益が減少し、かつ新シーズンが9月12日に始まるこの時期に、巨大な放映権契約を破棄することはプレミアリーグにとって大きなリスクだが、新シーズン開幕までに新たな放映権契約を結べるよう最善を尽くすという。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/premier-league-china-tv-rights-pptv-suning

WNBA、Twitterとのネット放映権契約延長

今週、WNBAはTwitterとのネット放映権契約を延長したことを発表した。

この契約に基づき、2020年のレギュラーシーズンは10試合をTwitter上(リーグの公式アカウント)で中継する。過去にはMLBなども同様の契約を結んでいる。

WNBAがTwitterで試合中継をするのは4年連続となる。

WNBAの2020年シーズンは7月25日に始まり、9月12日に終了予定。試合はすべてフロリダ州で開催されている。

また、試合中継に加え、TwitterはWNBAのハイライトやPRコンテンツも制作・投稿する予定である。

この契約に際して、WNBAコミッショナーのキャシー・エンゲルバート氏は、Twitterについて「WNBAのメディア戦略に欠かせないピース」と語り、Twitterのスポーツ・パートナーシップ部門長のTJアデショラ氏はWNBAを「長年にわたる最重要パートナー」と表現した。

なお、WNBAの試合中継はESPNやABCといったテレビでも行われている。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/wnba-twitter-2020-live-streaming-rights-deal-basketball-florida

IOCの放映権収入減少

東京オリンピックの延期によって、アメリカ大手テレビ局のNBCからIOCに支払われるはずであった放映権料が減少することがわかった。

1988年に初めて放映権契約を結んで以来、NBCとIOCは長期的な関係を築いており、NBCとの契約は現在IOCにとって最大の収入源となっている。

現在の放映権契約は、2011年に結ばれたもので、有効期限は2020年まで。契約金の総額は43.8億ドル(約4600億円)である。なお、この契約は2014年にすでに延長が決定されており、総額77.5億ドル(約8100億円)で2032年まで有効な契約となっている。

東京オリンピックの延期によって、この契約に含まれていた「削減条項」が適用され、支払額が減少することになった。なお、どの程度の減額になるかは明らかになっていない。

関係者によれば、東京オリンピックの放映権料については、2021年に実際に開催が実現してから改めて交渉することになるという。

ちなみに、NBCとIOCの放映権契約には「中止条項」も含まれており、東京オリンピック延期によって、契約を完全に中止することも可能であったが、この権利は行使されなかった。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/ioc-nbc-broadcast-negotiations-tokyo-2020-tv-deal-coronavirus

コロナ禍でVR中継に再び脚光?

先週、NBAはVerizonとの業務提携を延長したことを発表した。

Verizonは、バーチャルリアリティ(VR)を用いたNBA中継を提供している。

NBAの2019-20年シーズンは、先週オーランドで再開したが、ファンはそれを生観戦することはできない。

しかし、NBA League Passというネット中継サービスに登録し、VR観戦用の器具を用意すれば、生観戦しているかのような感覚を味わうことができる。

VR技術が登場した当初、「VRはスポーツ観戦に革命を起こす」という意見が溢れていたが、最近は「VRは個人観戦用であり、家族や友人と観戦経験を共有できない」などといったVR特有の問題が指摘されることが多く、VRへの投資も減少傾向にあった

ところが、コロナウイルスの影響で生観戦が難しくなり、VRが再び注目を集めている。

MLBも、先月23日、VR観戦ができるネット中継プラットフォームの新設を発表したばかりである。

果たして、VR中継人気は拡大するのだろうか。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/nba-league-pass-verizon-streaming-2020-virtual-reality-ryot-yahoo-betting
https://www.sportspromedia.com/news/mlb-oculus-virtual-reality-2020-live-streaming-technology-baseball

NBA、再開後のコストは160億円超

Disney

NBAは今月30日にシーズンを再開する。会場は、フロリダ州オーランドにあるESPN Wide World of Sports Complex。

この施設に、参加が許された上位22チームが集まり、すべての練習と試合を行う。

また、コーチやスタッフを含めた総勢1500人以上の関係者にも、食事や医療サービス、娯楽などがこの施設内で提供される。

ESPNの報道によれば、この施設を利用するコストは総額1億5000万ドル(約160億円)を超えるという。

この点に関してNBAコミッショナーのアダム・シルバー氏は「金儲けが目的の興行ではありません。実際、この施設でやることは経済的ではありません。ものすごく高額ですから」と言う。

この興行には観客が入らないため、チケットやコンセッションの収入もゼロ。それでもNBAがリーグ再開を決めた大きな理由が、テレビ放映権である。

たとえば、NBAがESPN・Turnerと結んでいる放映権契約の金額は年間約26億ドル(約2800億円)である。

多くの試合がすでに中止になっているためその全額が支払われるわけではないだろうが、残りの公式戦88試合とプレーオフを放映することができれば、大きな収入が望める。

事実、リーグを再開することで、選手の給与6億ドルが確保できる見込みだという。仮にシーズンがすべて中止となった場合には、これだけの給与は支払われなかった可能性もある。

参考文献:
https://www.espn.com/nba/story/_/id/29394052/orlando-bubble-cost-nba-more-150-million
https://www.cbc.ca/sports/basketball/nba/nba-tv-deal-how-the-new-24b-contract-stacks-up-against-other-leagues-1.2790143