WNBA、試合数・チーム数の増加を計画中

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WNBAのコミッショナーであるキャシー・エンゲルバート氏は、同リーグの試合数を2023年シーズンから40試合に拡大することを発表した。

エンゲルバート氏は「視聴率からも明らかなように、WNBAには大きな関心が集まっています。それに対して我々は成長を続けることで答えなくてはいけません」とコメントした。

実際、WNBAのテレビ視聴率はここ数年成長している。

2021年のレギュラーシーズンでは、ESPNの視聴率が2019年比で24%増を記録。同年のWNBAファイナルはESPNとABCが4試合を中継し、平均54万8000人の視聴を記録した。

さらに、WNBAの労使協定では、1シーズンで最大44試合まで開催することが合意されており、エンゲルバート氏は今後も試合数を40~44試合開催する予定だと説明した。

また、エンゲルバート氏は、WNBAのチーム数拡大に関しても言及。

同氏は「遅くとも2025年までに、可能であれば2024年までに、2チーム増やしたい」と語り、候補都市としてフィラデルフィアが検討されていることも明らかにした。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/wnba-commissioner-cathy-engelbert-2023-regular-season-40-games/

UCLA・USC脱退の余波

Aug 31, 2018; Madison, WI, USA; Big Ten logo on yardage markers during warmups prior to the game betwee the Western Kentucky Hilltoppers and Wisconsin Badgers at Camp Randall Stadium. Mandatory Credit: Jeff Hanisch-USA TODAY Sports

前回の投稿で説明した通り、UCLAとUSCが2024年にPac-12から脱退し、Big Tenに加入することが明らかになった。

これが関係各所に影響を与えている。

一部報道によれば、名門2校の脱退を受けて、Pac-12に所属する他の大学も他カンファレンスへの移籍を検討しているという。さらに、近い将来、Pac-12自体が解散する可能性まで指摘されている。

一方のBig Tenは所属校が16校に増え、地理的な範囲も大きく広がった。これは同カンファレンスのビジネスに好影響を及ぼす。

たとえば、現在Big Tenは、2023年以降の放映権契約を交渉している。

最終的には3社との契約になる見通しで、FoxとCBSはほぼ確定、残り一枠をESPN、Amazon、NBCが争っているという。

これらすべての契約金を合わせた放映権収入は年間10億ドルに達すると見られている(現行の契約はFoxとESPNとの契約で、年間4.4億ドル)。

さらに、UCLA・USCの加入を受けて、AppleがBig Tenのストリーミング放映権に興味を示していると報じられている。

現在、収益面では、Big TenとSECが二大カンファレンスであり、Pac-12、ACC、Big 12がそれを追う形になっているが、その差はさらに拡大していく可能性が高い。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/big-ten-conference-usc-ucla-apple-broadcast-rights-pac-12-college-sports/

Apple、MLSと巨大放映権契約

AppleがMLSと10年間の放映権契約を結び、サッカー中継に参入することが明らかになった。

今回の契約では、MLSの全試合が対象となり、一部報道によれば、契約金は年間2億5000万ドルに及ぶという。

Appleはこれらの試合を同社のストリーミングサービスApple TVを通じて全世界に向けて中継する予定で、試合中継の他にもハイライトや分析、その他の関連コンテンツも放送するという。

Appleは最近MLBとも放映権契約を結んでおり、主要スポーツリーグとの放映権契約はこれが二例目となる。

Appleのサービス担当上級副社長エディ・キュー氏は、2026年FIFAワールドカップがアメリカ、カナダ、メキシコで共催されることにも言及し、「MLSとAppleが共に素晴らしいことを成し遂げるために、非常に大きな契約です」とコメント。

さらに同氏は「主要スポーツリーグの全試合が一つのところで視聴できるというのは異例でしょう。ブラックアウト(地元チームのホームゲームをネット観戦できないこと)なし。一切の制約なし。これはとてもいいことでしょう」と付け加えた。

昨今、各スポーツリーグが様々なストリーミングサービスを通じて試合中継を行っているが、それぞれに複雑な制約があり、ファンの混乱や反発を招いている。

その最たる例がMLBで、自前のストリーミングサービスMLB.TVを初め、ESPN+、Peacock、YouTube、そしてApple TV+で試合中継をしている。

キュー氏の発言は、「ややこしいこと抜きで、すべての試合を見られるところを一つにまとめてほしい」というファンの声をAppleが契約に反映されたというアピールなのである。

参考文献:
https://theathletic.com/news/mls-tv-deal-espn-apple-univision/cbC0ubEBpHsb/
https://www.sportspromedia.com/news/apple-mls-broadcast-rights-deal-global-streaming/

XFL、ESPNと放映権契約

アメリカンフットボールのプロリーグXFLは、Disneyと5年間の放映権契約を締結したことを発表した。

同リーグは、2001年に発足したが、1シーズンで活動休止

2020年にブランドイメージやルールを刷新して再始動したが、コロナ禍の影響をもろに受けてわずか5週間で活動休止、のちに破産を申請した

その後、元プロレスラーで俳優のドウェイン・ジョンソン氏がリーグを買収し、2023年の再始動に向けて準備を進めている。

今回のDisneyとの契約に基づき、XFLの2023年シーズン全43試合が、Disney傘下のESPN、FX、ABCといったテレビ局とESPN+を初めとするストリーミングチャンネルで放送されることになる。

この契約に関してジョンソン氏は「これはXFLにとって決定的な瞬間で、リーグにとって素晴らしい長期的なパートナーシップの始まりです。この関係は、私が長年キャリアを通じて築いてきたDisneyとの非常に友好な関係の上に積み上げられるものです」とコメントしている。

なお、新シーズンの開幕戦は2月18日に予定されている。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/xfl-espn-disney-broadcast-tv-rights-dwayne-johnson-2023-relaunch/

Fox SportsとTwitter、W杯中継で連携

Fox Sports

Fox SportsとTwitterは、2022年(男子、カタール開催)と2023年(女子、オーストラリア・ニュージーランド共催)のFIFAワールドカップの試合中継で連携する計画を明らかにした。

試合自体はFox Sportsが持つテレビチャンネルやストリーミングサービスで中継し、試合の前後にはTwitter上でハイライト動画やインタビュー、視聴者とのQ&Aなどを配信するという。

Twitter上での無料配信によってより多くの人々の注目を集め、その人たちをFox Sportsの試合中継に誘導する。同時に、試合前後の配信を通して、新たなスポンサーシップや広告の機会を創造する。これらがFox Sportsの主な狙いである。

Twitterとしても、より多くのユーザーがより長い時間Twitterを利用するというのは大きな利益である。

実際、Twitterは近年、NFLやMLBといったスポーツリーグとストリーミング契約を結んだり、ESPNなどの放送局と提携したりして、スポーツ中継への関与を強めている。

今月4日には、WNBAとのストリーミング契約も更新。シーズンを通じて、ファンがWNBAのチーム・選手と親密になれるような双方向性の高いサービスを提供していく計画である。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/fox-sports-twitter-world-cup/
https://www.wnba.com/news/wnba-and-twitter-expand-partnership-to-include-twitter-spaces-and-streaming-of-regular-season-games-through-new-multiyear-deal/

セリエA、メタバースで試合中継

Serie A

セリエAは、5月1日に行われたACミラン対フィオレンティーナの一戦を、メタバース上で中継した。

主要なプロサッカーリーグがメタバース上で試合中継を行うのはこれが初めてである。

今回活用されたメタバースはThe Nemesisというプラットフォームで、中東・北アフリカ地域のユーザーが対象となった。

この「中東・北アフリカ」という地域は、セリエAの放映権を永続的に持つメディアパートナーがいないため、今回のような新しい取り組みが比較的しやすい地域である。

セリエAの最高経営責任者であるルイジ・デ・シエルヴォ氏は、「中東・北アフリカ地域は、Z世代が多く存在し、新たな取り組みを抵抗なく受け入れる特性があるため、我々にとって戦略的な地域となっています。我々は2021年5月に最初のNFTをリリースし、その後リッソーネに国際放送センターを建設しました。今回の取り組みはその一連の流れに沿うものです」とコメントした。

ちなみに、今回のイベントには「先着1万人にNFTプレゼント」という特典もついていたという。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/categories/serie-a-live-match-metaverse/

Apple、MLBの放映権獲得:スポーツ中継に本格参入か

Apple

Appleは、アメリカとカナダを含む9つの地域におけるMLBの放映権を獲得したことを発表した。

この契約に基づき、2022年シーズンから「Friday Night Baseball」(週に一度行われる金曜夜のダブルヘッダー)は、Apple TV+で独占的に放映されることになる(なお、番組制作はMLBが担当する)。

アメリカ国内におけるネット中継権は元々DAZNが保有していたが、同社はコロナ禍における支出削減のために2020年にこれを手放していた。

AppleにとってMLBとの契約はApple TV+のユーザーを拡大するための施策であり、これを足掛かりに、今後さらなるスポーツ放映権獲得に動く可能性がある。

実際、一部報道によれば、AppleはNFLの放映権にも興味を示しているという。

昨今、テクノロジー企業(Amazonなど)や放送局(ESPNなど)が自前のストリーミングサービスを普及させるために人気コンテンツの放映権を獲得する動きがよく見られる。

この競争のなかで今後Appleがどのような役割を果たしていくのか、注目である。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/apple-tv-mlb-rights-streaming-big-inning/
https://www.apple.com/newsroom/2022/03/apple-and-major-league-baseball-to-offer-friday-night-baseball/

UEFA、ロシア・ウクライナ紛争に関して「状況を注視する」

Photo Source: https://www.palco23.com/competiciones/la-uefa-renueva-su-alianza-con-gazprom-hasta-2024

UEFAチャンピオンズリーグの主要スポンサーの一つにGazpromがある。

同社はロシアのエネルギー会社で1シーズンあたり4000万ユーロ(約51億円)をUEFAに支払っている。

現在ロシアはウクライナで軍事行動を展開しているが、UEFAチャンピオンズリーグの中継ではGazpromの広告が放送される契約になっている。

同大会のイギリスでの放映権を保有するBT Sportは以前、Gazpromの広告を流すことに対する懸念を表明していたが、今回改めて「UEFAとの契約上、UEFAから提供されたUEFAチャンピオンズリーグの広告を放送に含めることが義務付けられている」と発表した。

同様に、ドイツ、オーストリア、カナダでUEFAチャンピオンズリーグの放映権を持つDAZNも、試合中継で流れる広告はコントロールできないと説明した。

一方で、UEFAの広報担当者は「引き続き状況を注意深く監視していく」と述べている。

これはGazpromの広告に限った問題ではない。

それというのも、今シーズンのチャンピオンズリーグ決勝はロシア西部に位置するサンクトペテルブルクのGazprom Arenaで開催される予定だからだ。

今週初め、イギリスのトラス外務大臣は、イングランドのクラブがロシアで行われるチャンピオンズリーグ決勝に進出した場合、ボイコットするべきだと発言。

また、ジョンソン首相も「主権国家を侵略するロシアでサッカートーナメントを開催することはあり得ない」と発言した。

一部報道によれば、UEFAは決勝戦の開催地変更をすでに決定しているという。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/uefa-champions-league-gazprom-sponsorship-russia-ukraine-bt-sport-dazn/

2022年スーパーボウルの広告効果

Photo by Rob Carr/Getty Images

Hive社とElevate Sports Ventures社が行った調査によれば、2022年のスーパーボウル中継で、NFLのスポンサーは合計75分以上の画面露出を獲得し、1億7000万ドル分の広告価値を得たという。

ちなみに前年度は、画面露出時間が104分、広告価値は1億6900万ドルであった。

そのなかでも、ユニフォームを提供するナイキのロゴが画面に映る時間は合計46分で、全スポンサーのなかで最多であった。

NFLのスポンサーではないが、試合が開催されたラムズの本拠地SoFiスタジアムの命名権を持つSoFi社は約1分間の画面露出(約350万ドルの広告価値に相当)があった。

この調査を行ったHive社は、AI技術を活用し、試合中継中に画面に映された企業ロゴを追跡する。

そして「露出時間150秒ごとにおおよそ30秒のCMに相当する価値がある」、「NBCは、30秒のCMに平均650万ドルを請求している」といった情報に基づき、広告価値を算出している。

なお、広告価値の計算には、露出時間だけでなく、画面に表示されるロゴの大きさや画質なども考慮されている。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/2022-super-bowl-partner-sponsors-media-value-nike-pepsi-bose/

Apple、スポーツの放映権獲得に大規模投資か:アナリストの見解

投資会社Wedbushは、Appleが今後4年間でスポーツの放映権獲得に「数十億ドル(1100億円以上)を費やす準備をしている」という分析を発表した。

同社は2017年にNFLの「Thursday Night Football」の放映権を獲得し、Amazon PrimeやTwitchといったプラットフォームで試合中継を行ってきた。

2019年には、ニューヨーク・ヤンキースの地方中継を担当するテレビ局YES Networkのオーナーグループに加わり、ヤンキースの試合のストリーミングを開始。

2021年にはWNBAの放映権も獲得しており、また最近の報道によれば、MLBとも2022年レギュラーシーズンの平日開催試合の放映権を巡って交渉中だという。

Wedbushのアナリストであるダン・アイヴズ氏は、Appleによるスポーツ放映権への投資は今後さらに拡大すると見ている。同氏は以下のように語る。

「現在Appleはオリジナルコンテンツに年間70億ドルを費やしており、またバランスシートを見ると、およそ2000億ドルの現金を保有していることがわかります。我々はAppleが今後数年間で多くのスポーツコンテンツの放映権獲得に向けて動くと考えています」

具体的には、NFLの「Sunday Ticket」、NCAAの人気カンファレンス(Big Ten、Pac-12、Big 12など)、NASCAR、NBAなどがターゲットになる可能性があるという。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/categories/movers-and-shakers/dazn-shay-segev-ceo-ott-james-rushton/
https://www.macrumors.com/2022/01/14/apple-to-spend-billions-live-sports-content/