NHL、新シーズン中に大幅収入増見込む

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NHLの2021/22年シーズンが今週12日に開幕する。

NHLは、今シーズンから新チーム「シアトル・クラーケン」が加わり、32チーム体制となる。

コミッショナーのゲイリー・ベットマン氏によれば、同リーグは今シーズン大きな収入増を見込んでいるという。その根拠は以下の通り。

まず、今年3月、NHLはESPNと7年間の放映権契約を結んだ。これにより、年間4億ドル以上の収入が確保された。

その一か月後の4月、NHLはTurner Sportsとも7年間の放映権契約を締結。こちらは年間2億2500万ドルの収入となる。

スポンサーシップでは、昨年に解禁されたヘルメットスポンサーシップに加え、ユニフォームスポンサーシップも導入された。

早速ワシントン・キャピタルズがCaesars Entertainmentと年間600万ドルのユニフォームスポンサー契約を結んでいる。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/nhl-gary-bettman-revenue-2020-21-season/

MLB.TVの視聴分数、過去最高を記録

Image Source: https://www.mlb.com/news/mlb-tv-free-game-of-the-day-indians-angels

2021年のMLBレギュラーシーズンが終了した。

MLBによれば、レギュラーシーズン中に、リーグが運営するストリーミングサービス「MLB.TV」の視聴分数の総計が105億分となり、過去最高を記録したという。

MLB.TVは2002年にサービスが開始され、これまでの総視聴分数の記録は2019年に記録された73.8億分であった。

さらに、MLB.TV史上最も視聴された上位10試合のうち9試合が2021シーズンの試合となったという。

この記録に関してMLBは、歴史的なシーズンを送った大谷翔平選手を初め、多くのスター選手が注目を集めたことが要因であると説明している。

Conviva社のデータによれば、今シーズン、SNS上で最も多くの新規フォロワーを獲得したのはロサンゼルス・エンゼルスであったという。

一方で、MLB.TVは、地域外のファンを対象にしたサービスで、地元チームの試合は視聴不可となっている(テレビ中継の視聴者数を減らさないための措置で「ブラックアウト」と呼ばれる)。

テレビからストリーミングに切り替える人が増えていくなかで、ブラックアウトに対する批判の声も上がっており、これがMLB.TVの今後の課題となるだろう。

参考文献:
https://www.mlb.com/press-release/press-release-mlb-tv-surpasses-10-billion-minutes-viewed-for-first-time-ever-and
https://www.sportspromedia.com/news/mlb-tv-streaming-records-2021-regular-season/?blocktaxonomy=news

BT Sport、プレミアリーグ中継に新機能を追加

BT Sport

イギリスのスポーツ有料チャンネルBT Sportは、先週末のプレミアリーグ開幕に合わせて、新しい視聴体験を提供し始めた。

今回追加された「ハイプモード(Hype Mode)」という新機能を使うと、シュートが火を噴いたり、ダッシュする選手から煙が出たり、シュートの速度を示す巨大な数字が現れたり、試合中継の画面に様々な映像効果が施される。

BT Sportは、昨シーズンにも「監督モード(Manager Mode)」という新機能を追加し、視聴経験の多様化を図っている。

ちなみに、監督モードを使うと両チームのフォーメーションや、相手陣地での滞在時間などのデータが画面上に表示される。

BT Sportの担当者は「ハイプモードは、競技を台無しにすることなく、子どもや家族に新しいサッカーの視聴体験を提供する国内初の革新的な取り組みです」とコメントした。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/bt-sport-app-hype-mode-feature-premier-league-broadcast

ノートルダム大学が開幕戦をPeacockで独占放送:加速するストリーミングの流れ

Getty Images

カレッジフットボールの人気校ノートルダム大学が、9月11日に行われるホーム開幕戦をNBC UniversalのストリーミングサービスであるPeacockで独占放送することを発表した。

ノートルダム大の試合がテレビではなくストリーミングで独占放送されるのはこれが初めてである。

コードカッティングが進むアメリカの放送局にとって、ストリーミングサービスのコンテンツ拡充と会員獲得は喫緊の課題である。

NBCもその例外ではなく、同社は近年傘下のテレビ局をいくつも閉鎖し、Peacockに注力している

NBCは、8日に閉幕した東京オリンピックでも、一部の競技をPeacockで独占的に放送した。

ストリーミングに注力しているのは放送局だけではない。大学側も独自のプラットフォームを開設し始めている。

ノートルダム大も、今年3月に独自のストリーミングサービス「Fighting Irish TV」を開始し、独自の動画コンテンツを提供している。

今年の開幕戦はPeacockで独占的に放送されるが、これがきっかけとなり、ファンの間にストリーミングがより浸透すれば、Fighting Irish TVの登録者数の増加に繋がるかもしれない。

今回の決定にはそういった思惑もある。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/notre-dame-football-toledo-streaming-nbc-peacock

テキサス大とオクラホマ大、SECに加入か③

Ricardo B. Brazziell/American-Statesman via Imagn Content Services, LLC

今週29日、SECの所属校は、テキサス大学・オクラホマ大学にSEC参入を要請することを全会一致で決定した。

この要請を受け入れることで、両大学のSEC移動が正式決定する。これは早ければ今日中に実現すると見られている。

今後注目されるのは、2校の移動がいつ実現するのか、そして残されたBig 12の8校がどうなるかである。

まず2校の移動であるが、これはすぐには実現しない。

というのも、Big 12はESPNなどと2025年まで有効の放映権契約を結んでおり、これを破棄すると各大学に少なくとも7500~8000万ドルの違約金が科せられるからだ。

実際、テキサス大学とオクラホマ大学はすでに共同声明を発表しており、2025年まではBig 12に残る意向を示している。

しかし、それよりも前にBig 12自体が解散する可能性もある。そうなれば、2025年まで待たずに2校のSEC参入が実現する。

今週28日、Big 12コミッショナーのボブ・ボウルズビー氏は、ESPNが「我々のメンバーを狙うよう他のカンファレンスに働きかけている」と非難した。

これに対し、ESPNは「不正な行為は一切行っていない」と反論したが、Big 12の残り8校に動揺が広がっていることは明らかだ。

ちなみに、我がテキサス工科大学もBig 12に残った8校の内の一つ。

27日には、わざわざ学長がこの件に関する声明文を発表し、Big 12のこれまでの功績と同校の変わらぬスポーツへの献身について述べた。

参考文献:
https://www.espn.com/college-football/story/_/id/31913980/sec-unanimously-votes-invite-texas-oklahoma-join-conference

NBAファイナル、低調なテレビ視聴率

Photo Credit: Mark J. Rebilas/Associated Press

今シーズンのNBAは、ミルウォーキー・バックスがフェニックス・サンズを下し、1971年以来2度目のNBAチャンピオンに輝いた。

7月20日に行われた第6戦はABCが中継を担当し、その平均視聴者数は1252万人であった。

これはコロナ禍の影響を受けた昨シーズンに比べると51%増であったが、1998年以降に行われたNBAファイナル最終戦のなかでは下から4番目の数字であった。

今年はNBAファイナルを通してテレビ視聴率は低調であった。

全6戦の平均視聴者数は998万人。これはコロナ禍以前で直近の2019年と比較すると35%減である。

背景には、コードカッティングやスポーツ中継方法の多様化などもあるが、一部ではNBAの選手や関係者が示す政治的な言動に辟易し観戦を止めた層が一定数いたと指摘する声もある。

この点はさらなる検証が必要だが、もし真実であれば、NBAだけでなく社会問題への関与を強める北米スポーツリーグにとって考えさせられる事例となるだろう。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/nba-finals-game-six-tv-ratings-bucks-suns-2021-abc
https://foxsportsradio.iheart.com/content/2021-07-10-the-real-reason-why-nba-finals-ratings-are-tanking/

Apple、「Sunday Ticket」の放映権を巡りNFLと交渉中

Appleが「Sunday Ticket」の放映権獲得に動いていることが明らかになった。

Sunday Ticketとは日曜日に放送されるNFL中継で、「Out-of-market」と呼ばれる、地域外に住む人々を対象にした番組である。なお、放映権はDirecTVが独占的に保有している。

たとえば、ニューヨークに住むダラス・カウボーイズのファンは、ダラスに住む地元ファン向けの試合中継は観戦できないが、DirecTVと契約することで同じ試合の観戦が可能になる。

NFLとDirecTVの放映権契約は2022年に失効する予定で、現在NFLは2022年以降の放映権交渉を行っている

AppleとNFLの交渉は未だ初期段階だが、仮にAppleがSunday Ticketの放映権を獲得すれば同社のストリーミングサービス「Apple TV+」で放映されることになりそうだ。

一部報道によれば、Apple以外にもAmazonやESPNが放映権の獲得に興味を示しているという。

またNFLは、Sunday Ticketの放映権を非独占的にし、複数のメディアと契約を結ぶことも検討していると伝えられている。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/apple-tv-plus-nfl-sunday-ticket-rights-streaming-espn-2022

Triller、Big3と放映権契約

Photo credit: Ronald Martinez/BIG3/Getty Images

SNSのTrillerが、3人制バスケットボールのプロリーグBig3と放映権契約を締結した。

Big3はすでにCBSとテレビ中継の放映権契約を結んでおり、今回の契約はネット中継に限られる。

Trillerは、ユーザーが撮影した動画を音楽と組み合わせて編集したショートムービーを投稿するSNSで、しばしばTikTokの類似アプリとして語られる。

同社はTriller Liveというストリーミングプラットフォームを持っており、それを使ってスポーツ、特にボクシングの中継を行っている。

たとえば、昨年のマイク・タイソン対ロイ・ジョーンズのチャリティマッチや、今月19日に行われるテオフィモ・ロペス対ジョージ・カンボソスのタイトルマッチはTrillerが放映する。

今回のBig3との契約は、同社のスポーツ中継ビジネスがバスケットボールまで拡大したことを意味している。

ラッパーのIce Cubeが立ち上げたBig3と、ヒップホップ関連の動画が多いTrillerの間には共通点があり、それが交渉のきっかけになったかもしれない。

契約に関してBig3側は「Trillerは、若い世代を中心に大きな影響力を持っており、Big3はそのような層にとってスポーツとエンターテイメントの完璧な融合です。Trillerとの契約は非常に理にかなっており、ファンの皆さんに今まで見たことのないものをお届けするのが楽しみです」とコメントした。

今回の契約では、試合中継のほかに、Ice CubeやBig3の選手がTrillerのアカウントを作成し独自コンテンツを投稿することや、試合会場でTrillerの広告を掲示することなども合意された。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/big3-triller-media-rights-streaming-draft-all-star-game-ice-cube

BAL、複数のメディアパートナーを発表

今月16日、Basketball Africa League(BAL)の記念すべき初シーズンが開幕した。

BALは、世界215カ国(15言語)を対象に試合を中継する計画で、シーズン開幕直前にそれを可能にするメディアパートナーを発表した。

まずCanal+とESPNが、サハラ砂漠以南に位置するフランス語圏および英語圏の国々での試合中継を担当する。

続いて、カタールの放送局BeIN Sportsは、中東および北アフリカを対象に、アラビア語での試合中継を行う。

アフリカの外に目を向けると、アメリカではESPN+が全試合をネット中継し、開幕戦および最終戦はESPNewsでも放送される。

カナダではThe Sports Network、中国ではTencent Video上で試合観戦が可能だ。

その他複数のアジア、カリブ海、ヨーロッパ、ラテンアメリカの国々においては、ESPNが試合を中継する。

最後に、NBAが管理するプラットフォーム(NBA TV、NBA App、NBA.com等)でも複数の試合が中継されるという。

以前の投稿でも解説した通り、BALの設立にはNBAが大きく貢献しており、今回の大手メディアとの放映権契約の裏にもNBAの影響があると考えられる。

メディアパートナー発表に際して、BALのアマドウ・ガロ・フォール会長は「この歴史的な初シーズンを放映するために、世界最高峰のパートナーの方々からご協力を頂けることを嬉しく思います」とコメントした。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/basketball-africa-league-broadcast-partners-canal-espn-bein-nba-tv-tencent

NFLドラフト2021、高視聴率

Photo Credit: Kirby Lee (USA TODAY Sports)

4月29日から5月1日にクリーブランドで開催された「NFLドラフト2021」は、高視聴率を記録した。

Nielsenによれば、ドラフト一巡目が指名されたときの視聴者は1260万人。これは2020年の1530万人に次ぐ歴代2位の数字である。

2020年のドラフトは、コロナ禍の影響でほとんどのスポーツ中継が中止されていたときで、多くの人々がスポーツに飢えていたという背景がある。

今年のドラフトはESPN、ABC、NFL Networkが中継を担当したが、ESPNが最も多くの視聴者を獲得した。それぞれの視聴者数は以下の通り。
・ESPN:650万人
・ABC:420万人
・NFL Network:190万人

テレビ以外では、NFLやESPNが運営するストリーミングチャンネルで60万人近くが視聴したという。これは、2019年と比較すると54%増である。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/2021-nfl-draft-first-round-tv-ratings-espn-abc