NFL選手、NFL対象の賭けで出場停止

Photo source: CNN.com

今月7日、NFLはアトランタ・ファルコンズのカルビン・リドリーを少なくとも2022年いっぱい出場停止にすると発表した。

同選手は2021年11月、一身上の都合によりチームから離れていたが、その間にNFLの試合(ファルコンズの試合を含む)を対象にした賭けに参加しており、これがリーグ規則違反となった。

同時期にリドリーはNBA対象の賭けにも参加していたが、NFLは選手の他リーグへの賭けは認めており、こちらは処分の対象外であった。

なお、NFLによれば、リドリーが今回の賭けのためにチーム内の情報を活用したり、八百長を働きかけたりした形跡はなく、チームメイトやコーチも今回の賭けを認識していなかったという。

ちなみにNFLでは、2019年にも当時アリゾナ・カージナルスに所属していたジョシュ・ショーがNFL対象の賭けに参加して同様の処分を受けている。

参考文献:
https://www.espn.com/nfl/story/_/id/33446869/nfl-suspends-atlanta-falcons-wr-calvin-ridley-least-2022-season-betting-games
https://edition.cnn.com/2022/03/07/sport/calvin-ridley-suspended-gambling-spt/index.html

体操協会、性的暴行被害者に2億ドル超の示談案を提示

アメリカ体操協会は、先週木曜日、元チームドクターのラリー・ナサール氏に性的暴行を受けた選手たちに2億1500億ドルの賠償金を含む示談案を提示した。

原告たちは、この案に同意するか、協会に対する訴訟を継続するかの判断を求められる。

2016年にナサール氏の性的暴行が明るみに出て以来、同氏には60年の禁固刑が言い渡され、また体操協会は経営難に陥り、2018年に破産を申請した。

しかし、その後も被害者と体操協会の間の訴訟は続いている。

今回の示談案に関して、ナサール氏を最初に訴えたレイチェル・デンホランダー氏は「失望を超えました」と発言した。

デンホランダー氏は、自身のツイッターに「私たちが何年も訴え続けている組織改革に関して全く何も記されていないのです。小さな少女の価値をどのくらいだとお考えなのでしょうか。どうやら彼女たちが受けた傷をずっと安くお見積もりのようですね」と投稿した。

参考文献:
https://abc7chicago.com/5895006/

アストロズGM補佐の問題発言

現在ワールドシリーズを戦っているヒューストン・アストロズがグラウンドの外でピンチを迎えている。

事件が起こったのは、アストロズがワールドシリーズ進出を決めた試合の直後。勝利の余韻に浸る選手たちとともにロッカールームにいたブランドン・トーブマン氏(GM補佐)が女性記者に向かって、声を張り上げ、以下のような発言を繰り返したのだ。

「Thank God we got Osuna! I’m so f—— glad we got Osuna!」(オスーナ獲ってよかったわ!オスーナ獲ってマジでよかったわ!)

オスーナというのは今シーズンセーブ王に輝いたアストロズの守護神、ロベルト・オスーナ投手のこと。これだけを見ると何が問題なのか疑問に思うかもしれないが、問題はオスーナ投手の過去に関係している。

オスーナ投手は、2018年、元交際相手の女性に暴力を振るい逮捕された。MLBは75試合の出場停止処分を科し、当時所属していたトロント・ブルージェイズは彼を放出しようと試みた。

ブルージェイズは不利な条件の契約にも乗る姿勢を見せたが、ファンからの批判を恐れた多くのチームは、オスーナ投手の獲得に乗り出さなかった。

そこで手を挙げたのがアストロズだった。

アストロズは、オスーナ投手獲得に際して、同チームがDV問題を軽視しているわけではないというメッセージを発信するため、DV被害者の避難所等に20万ドル以上の寄付をし、本拠地の女子トイレに緊急時の連絡先を貼りだした。

このようなチーム努力にも拘わらず、今回のトーブマン氏の発言は、アストロズがオスーナ投手が行った過去の過ちを軽視しているかのような印象を与えてしまった。

トーブマン氏のあまりの異常な行動に、その場に居合わせたスタッフは謝罪したというが、トーブマン氏およびアストロズへの批判は続いている。

参考文献:
https://www.si.com/mlb/2019/10/22/houston-astros-roberto-osuna-suspension
https://www.washingtonpost.com/sports/2019/10/22/astros-respond-sports-illustrated-report-alleging-executives-clubhouse-blowup/
https://www.washingtonpost.com/sports/2019/10/23/astros-gm-says-we-may-never-know-intent-executives-inappropriate-outburst/

NBAと香港デモを巡る論争①

開幕戦を2週間後に控えるNBAが大きな論争の渦中にいる。

事の発端は今月4日。ヒューストン・ロケッツのGM、Daryl Morey氏が「Fight for Freedom. Stand with Hong Kong.(自由のための戦い。香港とともに)」というメッセージをツイッターに投稿した(現在は削除されている)。

これに対してすぐさま中国政府が不快感を示した。ヒューストンの中国領事館は声明文を発表し「強い失望」を伝えた。

これに中国企業も同調。多くのスポンサー企業や放送局が、ロケッツとの関係を切る方針を示した。

NBAのデジタルパートナーであるテンセントはロケッツとの取引を一時凍結。中国のテレビ局CCTVは、予定されていたロケッツのプレシーズンゲームの放送を一切中止した。

ニューヨーク・タイムズの報道によれば、今回の騒動によって、ロケッツには250万ドルの損失が出る見込みだという。

しかしこの論争の影響は、ロケッツのビジネスに留まらなかった。

つづく。

参考文献:
https://www.cbssports.com/nba/news/nba-china-issue-latest-news-resulting-from-daryl-moreys-hong-kong-tweet-what-it-means-for-the-league/