ESPNの“副中継”戦略

NBA.com

5月3日に開催されるゴールデンステート・ウォーリアーズ対ニューオーリンズ・ペリカンズの一戦、ESPNはMarvelと共同で「スーパーヒーロー」をテーマにした番組制作を行う。

メインチャンネルでは通常の試合中継をしつつ、サブチャンネルであるESPN2とESPN DeportesおよびストリーミングチャンネルであるESPNプラスではこの「スーパーヒーロー中継」を放送する。

拡張現実などの技術を駆使したこの中継では、Marvelの人気キャラクター(アイアンマンやブラックパンサーなど)が試合会場に映される。

「地球を脅かす敵を辛うじて倒したアベンジャーズが、次の戦いに備えてエリートアスリートを引き抜きに来た」という設定で、試合中継では実際のスコアだけではなく、「Marvelヒーロー・ポイント」が表示される。

Marvelヒーロー・ポイントは、各選手のパフォーマンスによって加算されるポイントで、試合終了時に最も多くのMarvelヒーロー・ポイントを獲得した選手には「Marvelチャンピオン」の称号が与えられる。

また、試合の解説には、ESPNのレギュラー解説陣に加えて、Marvelの専門家が参加する。

このような副音声ならぬ「副中継」をESPNは積極的に行っており、今回の中継が成功を収めれば、今後様々な設定の副中継が行われるかもしれない。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/espn-marvel-nba-superhero-telecast-warriors-pelicans-zion-steph-curry

JPMorgan Chaseのスポンサーシップ・アクティベーション

ゴールデンステート・ウォーリアーズの新アリーナChase Centerが今年9月にオープンする。

これに先立ち、同アリーナのネーミングライツを保有するJPMorgan Chaseは、様々なキャンペーン案を明らかにした。

たとえば、ウォーリアーズのホーム開幕戦に訪れたファンが飲食やグッズを購入する際、JPMorgan Chaseのクレジットカード・デビットカードを使えば、すべてが50%オフになるという。

また、JPMorgan Chaseの口座を持つウォーリアーズファンは、通常の開場時間より30分早く入場することができたり、飲食・グッズ購入に30ドル使うたびに5ドルの割引が与えられたりする。

さらに、JPMorgan Chaseはウォーリアーズのモバイルアプリを制作するAccentureとも協力し、同アプリにJPMorgan Chaseのカード情報を登録したファン1万人に15ドル分のグッズ割引券をプレゼントする。

Chase Centerは、ウォーリアーズのホームゲームだけでなく、コンサートなど年間200のイベントを開催する。これはJPMorgan Chaseにとって潜在・既存顧客の情報を集める絶好の機会となる。

JPMorgan Chaseは、Chase Centerで行われたすべての取引を処理する役割を担うため、どのような飲食やグッズが売れ筋か、JPMorgan Chaseの口座を持つ人と待たない人では購買の傾向がどのように異なるのか、といった分析を行うことができる。

参考文献:
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2019/08/19/Marketing-and-Sponsorship/Chase-Center.aspx

Fanatics、ウォーリアーズとグッズ生産・販売契約締結

Fanaticsは、ゴールデンステート・ウォーリアーズと10年契約を結んだ。これに基づき、今後、同社はウォーリアーズのグッズ生産および販売を行う。

具体的には、以下の販売経路をFanaticsが運営することになった。
① Chase Center(現在建設中のウォーリアーズの新本拠地)に併設される「Warriors Shop」
② Chase Center内のグッズショップ
③ その他3つのローカルショップ
④ オンラインショップ

Fanaticsが運営することになったWarriors Shop(280坪)は、同社が運営するショップのなかでも最大となる。

ウォーリアーズのBrandon Schneider氏によれば、NBAチームが持つアリーナ併設型グッズショップはせいぜい110坪程度が相場。その倍以上のサイズがあるWarriors Shopは「ただグッズを売るだけでなく、ユニークな経験を提供する場にすることができる」と言う。

ウォーリアーズは、携帯アプリを使ったグッズ販売も行う予定で、ファンはアプリ上で購入したグッズを座席で受け取るか、試合後にショップで受け取るか、あるいは自宅まで郵送してもらうか選ぶことができる。

ウォーリアーズは、リーグ屈指の人気チームで、グッズ売上は過去5年間で4度リーグトップになっている。

参考文献:
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2019/07/22/Franchises/Fanatics-Warriors.aspx

ゴールデンステート・ウォリアーズ、Google Cloudと業務提携

2019年2月、ゴールデンステート・ウォリアーズはプロスポーツチームとしては初めて、Google Cloudとの業務提携を発表した。

今後ウォリアーズは、Google Cloudの持つデータ分析能力をチームのパフォーマンス向上に役立てる。選手やコーチ、スタッフの間でデータを共有する作業もこれまでより迅速に、容易にできるようになる。

ウォリアーズのKirk Lacob氏は以下のように語る。

「これまでウォリアーズのデータ解析スタッフは、70%ほどの時間をデータの収集と整理に費やしてきました。データ分析に費やせる時間は残りの30%だったということです。Google Cloudの技術を使えば、自動的にデータを収集できます。そして、より多くの時間と労力をデータ分析および分析結果の応用に使うことができます」。

またGoogle Cloudは、2019年9月に完成予定であるウォリアーズの新アリーナChase Centerのパートナーになることも発表している。Chase Centerは、ウォリアーズの試合以外にも様々なスポーツイベントやコンサートを主催する。ここでもGoogle Cloudの持つデータ分析能力によって顧客データの分析・共有がスムーズに行われ、より効率的なイベント運営に生かすことができる。

参考文献:
https://www.businessinsider.com/google-cloud-golden-state-warriors-2019-2
https://cloud.google.com/blog/topics/customers/golden-state-warriors-power-data-analytics-and-fan-experiences-with-google-cloud