ジャイアンツ、座席からの飲食注文サービスを開始

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今日4月7日(日本時間8日)、MLBの2022年シーズンが開幕した。

今シーズンから、サンフランシスコ・ジャイアンツは、観客が座席から飲食を注文できる新サービスを開始する。

この新サービスはOracleのシステムを活用したもので、観客は座席から携帯アプリで注文を済ませ、準備ができたものを取りに行くことができる。

これによって、コンセッションでの待ち時間がなくなり、より試合を楽しむことができる。

ジャイアンツは、ガーリックフライ、カニサンド、地ビール、ベジタリアン・ビーガン向けのメニューなど、飲食に力を入れている球団として知られている。

新サービス導入により、これまで以上に飲食の満足度が高まり、注文量が増加し、収入増加に繋がる。これが新サービスの狙いである。

さらに、注文データをリアルタイムで分析することで、注文の傾向を把握し、その後の対応(どれくらいの商品を追加準備するべきかなど)を効率化できる。これは廃棄物の減少にも寄与するだろう。

ジャイアンツとOracleは15年以上に渡って協力関係を築いており、その分野はトレーニング、試合分析、スカウティング、災害復旧システムなど多岐に渡っている。2019年にはOracleがジャイアンツの球場命名権も獲得している。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/oracle-park-mobile-ordering-tech/

NFL、下半身のケガ予防に本腰

NFLは長きに渡って選手のケガ防止に取り組んできたが、これまでは脳震とうを初めとする頭部のケガがメインであった。たとえば、ヘルメットの改良に数億円を投入したこともある。

一方で、これまで軽視されがちだったのが、下半身のケガだ。

膝の靱帯損傷、モモ裏の肉離れ、つま先の捻挫といったケガは、NFLのトップ選手が戦線離脱する原因トップ11のうち8を占め、NFL選手が経験するケガ全体の60%にあたる。

競技レベルの低下やファン離れを防ぐためには、この状況を改善することが求められる。

ニューヨーク・ジャイアンツのレイ・ウェイス氏は、下半身のケガに関して「アメフト選手としてやっていく以上は仕方ない、と簡単に片づけてはいけない問題です」と言う。「データに基づいてケガやその治療法への理解を深めることで、選手にとってもっと安全なスポーツにすることができると私たちは信じています」。

こうした考えのもと、NFLはリーグをあげて選手の下半身ケガ予防に取り組んでいる。

たとえば、RFIDという情報発信器具を選手の靴につけ、プレースタイル、足のサイズ、起こったケガに関するデータを随時収集、分析している。

また、この取り組みを通して、選手の意識を変えていくことも期待される。

シアトル・シーホークスの用具担当エリック・ケネディ氏によれば、「足のサイズは一定」、「大人になったら足は大きくならない」、「使い慣れた靴が一番」といった迷信を信じて、スパイクの改良に乗り出さないNFL選手が多いという。

適切な用具の使用はケガ予防につながる。

ケネディ氏はナイキと協力し、各選手により合った靴を作成するように何年も取り組んでいる。

参考文献:
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2019/12/02/Leagues-and-Governing-Bodies/NFL-data-injuries.aspx

アナリティクス、大学野球に普及中

野球におけるアナリティクスは、ここ5年間で急速に進歩した。

打球角度や投球の回転数といったデータは、選手のパフォーマンス向上や相手選手の攻略といったオンフィールドの活用だけでなく、消費者の興味を惹くためや観戦経験向上のためなどオフフィールドの活用も多様になっている。

この背景には、TrackManという3Dレーダーが普及していることがある。

MLBチームは5年ほど前からTrackManを導入し始め、現在では全30球団の本拠地に設置されている。

このアナリティクスの波はこれまでプロ野球に留まっていたが、現在、大学野球にも影響を与え始めている。

大学野球でTrackManを導入したチームは、2017年の20チームから、2018年に37チーム、そして2019年には55チームにまで増加した。

大学野球は、現在、NCAAが主催する全米選手権の決勝ラウンドが行われているが、同大会に参加したシード校16校のうち実に14校がTrackManを導入しているという。

TrackManで大学野球を担当しているZach Day氏は「MLBからの波及効果が現れつつあります」と言う。

TrackManが収集したデータは、プロ野球同様、オフフィールドの用途にも活用される。

たとえば、アリゾナ州立大学は、選手がホームランを打つと、その打球速度、角度、飛距離といったデータを用いた画像を作成し、Twitterで公開している。

TrackManが提供するレーダーの設置費は20,000ドル。各大学は、この設置費に加え、TrackManが提供するデータの受信料を支払わなければならない。

参考文献:
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2019/06/03/Colleges/Analytics.aspx

Google Cloudのユニークなスポンサーシップ

Google CloudはNCAAと複数年のスポンサー契約を結んでいるが、会場で無料サンプルを配ることもなければ、有名人を広告塔として使うこともない。その代わり、Google Cloudは他のスポンサーには真似できない形でカレッジスポーツに関わっている。

現在開催されているマーチ・マッドネス(バスケットボールの全米選手権)では、NCAAが保有する過去80年間の試合データを分析することで試合の予想を試みている。

たとえば、ゴンザガ大学対ベイラー大学の試合では、22のオフェンシブ・リバウンドがあると予想した(実際には25であった)。

このスポンサーシップに関してGoogle CloudのEric Schmidt氏は「収益拡大が目的ではありません」と言う。「主な目的は認知度を上げることです。NCAAをケーススタディとして使うことで、Google Cloudというプラットフォームがどのように活用できるのかをさまざまな企業に見せることができるのです」。

Google Cloudは試合予想だけでなく、NCAAが求める様々な分析結果も提供している。

たとえば、NCAAが「どのようなプレーが試合の流れを変えるのか」という質問をすれば、Google Cloudは過去のデータに基づいて、それがダンクなのか、スチールなのか、それとも他のプレーなのか、答えを出せるという。

Google Cloudの出した分析結果は、NCAAのメディアパートナーであるTurnerとCBSにも共有され、試合中継に生かされるという。

参考文献:
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2019/04/01/Marketing-and-Sponsorship/Google-NCAA.aspx