スポーツ界に広がるメタバース活用①ブレーブスの事例

Atlanta Braves

アトランタ・ブレーブスは、MLBチームとして初めて、メタバースに参入した。

メタバースとはインターネット上に構築された仮想空間で、ユーザーは自分のアバターを通じてその仮想空間内での活動に参加したりサービスを受けたりすることができる。

インターネット上の仮想空間というコンセプト自体は数十年前からあるが、昨今メタバースをビジネスに活用しようとする動きが広がっており注目を集めている。

たとえば、ある商品やサービスに興味を持った人が、実社会ではなかなか話を聞きに行きづらくても、メタバース内であればゲーム感覚で気軽に話を聞きに行ける。

企業側からすれば、消費者と密なコミュニケーションを持つことができ、従来の広告手段よりも多くの情報を提供できるとともに、顧客との関係づくりもできる。

今回ブレーブスはEpic Games社の技術を活用し、本拠地トゥルーイスト・パークをデジタル空間に再現した。

ファンは、このデジタル球場に入っていき、実社会ではなかなか入っていけないクラブハウス内を探索したり、他のファンと交流したり、ゲームに参加して賞品を獲得したり、球団が提供する限定コンテンツを楽しんだりすることができる。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/atlanta-braves-digital-truist-park-metaverse-mlb/

ブレーブス、「トマホーク・チョップ」を自主規制

アトランタ・ブレーブスのチーム名は、アメリカ先住民の戦士「ブラボス」に由来している。そして、チームロゴにあしらわれた斧は、戦いや力強さの象徴である。

これらに関連して、ブレーブスファンは、チームを応援する際に、斧を振り下ろす仕草を繰り返す。

この応援は「トマホーク・チョップ」と呼ばれる。「トマホーク」は斧の名前、「チョップ」は「ぶった切る」を意味する。

トマホーク・チョップは、ブレーブスの他にもフロリダ州立大学やカンザスシティ・チーフスなどのファンも行う、アメリカ国内で広く知られる文化だが、これがちょっとした論争を引き起こした。

先住民チェロキー族の血を引くライアン・ヘルスリー投手(セントルイス・カージナルス)が、「トマホーク・チョップは、先住民に対する偏見を助長する」と批判したのだ。

これを受け、ブレーブスは、トマホーク・チョップに使用されるグッズの提供を中止。また、トマホーク・チョップをする際に流れる音楽を流さないことも発表した。

アメリカには、先住民をマスコットにしたチームが複数存在するが、昨今、そういったチームが「先住民は粗暴で好戦的という偏見を助長している」と批判を集めている。

たとえば、ワシントン・レッドスキンズは、ここ数年チーム名の変更が絶えず議論されている。

今回ブレーブスは、素早い対応で事態を収束させたが、これを機に、様々なところでトマホーク・チョップに対する批判の声が上がることも考えられる。

参考文献:
https://www.nytimes.com/2019/10/09/sports/baseball/atlanta-braves-tomahawk-chop-helsley.html