ラムズのグッズ配達サービス

Image Credits: Postmates

今週月曜日、ロサンゼルス・ラムズは、オープンしたばかりのSoFiスタジアムで最初のホームゲームを迎えた。

スタジアムで生観戦ができない地元ファンのために、ラムズはグッズの生産・流通を担当するFanaticsと配達業者のPostmatesとユニークなサービスを企画した。

それがグッズの即配達サービスである。

これはロサンゼルス市内に住むファンが対象で、利用者はPostmatesのアプリから特設オンラインストアにアクセスし、ラムズグッズを購入することができる。

そして購入完了からすぐPostmatesの配達員が自宅にそのグッズを届ける。宅配ピザのような手軽さとスピードでグッズが手元に届くのだ。

同様のサービスはFanaticsが以前スーパーボウルやワールドシリーズの際に実施しているが、その時はUberが配達を担当していた。今年7月にUberがPostmatesを26.5億ドルで買収したことに伴い、今回はPostmatesが配達することとなった。

グッズビジネスにおける携帯端末の役割は年々増している。

Sportico社の調査によれば、今月ロサンゼルス・レイカーズがNBAファイナルを制した際にはFanaticsのウェブサイトで多くのグッズが売れたが、その85%は携帯電話からの購入だったという。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/la-rams-fanatics-postmates-merchandise-jersey-delivery-service-sofi-stadium

Adidas、Reebok売却を検討中

AdidasがReebokの売却を検討していることが明らかになった。今後数ヶ月のうちに最終的な決定を下すという。

Adidasは2005年に38億ドルでReebokを買収したが、2016年にカスパー・ローステッド氏がAdidasのCEOに就任してからは常に売却の噂があった。

現在Adidasはコロナウイルスの影響で収益を大きく減らしている。2020年第2四半期の売上は前期比34%減、Reebokだけを見ると42%減であった。

Reebokの売却が成立すればAdidasは財務状態を改善することができる。

報道によれば、VF Corporation(TimberlandやThe North Faceの親会社)などがReebokの買収に興味を示しているという。

売却額は23億ドルほどになると推定されており、そうなれば15年前にAdidasが支払った金額を大きく下回ることになる。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/adidas-reebok-sale-kasper-rorsted-vf-corporation-anta-international

NBAのストリーミング登録者数、日本で600%増

楽天が運営するNBAのストリーミングサービスの登録者数が、昨年から600%増加した。今週、NBA Asiaのスコット・レヴィ氏が明らかにした。

これによって、日本はNBAのストリーミング登録者数でアメリカ・中国に次ぐ世界3位になったという。

レヴィ氏は「私たちはファンを育て、新たなフォロワーを獲得したいと考えています。楽天は日本の有名人などを起用したライブチャットやフォーラムを通してファンを惹きつけています」と話す。

同氏は、グローバルな戦略を立てつつ、それぞれの地域に合わせたアプローチをすることを心掛けていると語った。

ちなみにレヴィ氏は、今後5年以内にはインドがNBAにとって海外最大のファンベースになると予測している。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/nba-rakuten-streaming-subscription-growth-japan-instagram-india-digital

MLS、3クラブが売却交渉中

Photo: Getty Images

現在MLSは、3つのクラブが同時に売却交渉を行っている。

まず、以前解説した通り、レアル・ソルトレイクは前オーナーの問題発言が発端となり「クラブを先に進めていく上で最善の手段」という名目で売却が発表された。

オーランド・シティSCは、現オーナーがそもそも投資目的でクラブを所有していたという背景がある。2015年に7000万ドルで手に入れたクラブは、現在3億ドル近い価値があると算出されている。

ヒューストン・ダイナモは、NBAのスター選手ジェームズ・ハーデン氏が昨年オーナーグループに加わったばかりだが、筆頭オーナーのブレナー氏が所有権の売却を検討していることが明らかになった。

3クラブが売却に至った経緯は異なるが、今が売却のいいタイミングであることは共通している。

たとえば、MLSは2022年に新しい放映権契約を結ぶ。業界のトレンドから予測すると既存の契約よりも大きな契約になると考えられる。

2026年には、北米3か国共催のFIFAワールドカップが開催される。これによってアメリカ国内のサッカー人気が高まる可能性がある。

拡大するMLS人気とこれらの将来性を合わせると、MLSクラブの価値が今後さらに上がることも十分に考えられる。したがって、今売却を持ち掛ければ買収に乗り出す資産家が多く存在するのである。

参考文献:
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2020/10/19/Leagues-and-Governing-Bodies/MLS.aspx
https://www.forbes.com/sites/chrissmith/2019/11/04/major-league-soccers-most-valuable-teams-2019-atlanta-stays-on-top-as-expansion-fees-sale-prices-surge/#77fb06a151b5

全米クリケット協会の展望:国内リーグ設立そしてロサンゼルス五輪

Photo credit: Peter Della Penna

全米クリケット協会は、壮大な計画を明らかにした。

計画の長期的な目標は、2030年までに国際クリケット評議会(ICC)の正式メンバーになること。

ICCの正式メンバーになると、同団体が主催する「One-Day International」や「Twenty20 International」といった大会に予選なしで参加することができる。

加えて、評議会からの補助金、投票権、そして世界のトップチームと試合を組む機会なども与えられる。

正式メンバーになるための条件は「クリケットワールドカップに最低3回参加すること」、「ICCが主催する大会でICC正式メンバーの国に勝つこと」、そして「正式メンバーの国にさらに4回勝つこと」が含まれる。

それらに加え、U19代表チームや女子代表に関する条件も細かく設定されている。

現在まで、アメリカ代表はICCの開催する大会に一度しか参加することができていない。正式メンバーへの道は険しい。

この目標を達成するために全米クリケット協会が発表した戦略は以下の通り。

この目標を達成するために全米クリケット協会が発表した戦略は以下の通り。
1. 国際クリケット大会をアメリカに誘致し、クリケット人気および競技力の向上を図る。
2. 2022年にT20 Major League Cricketという国内リーグを立ち上げる。
3. 2028年に開催されるロサンゼルス五輪の正式種目にクリケットを加えてもらえるよう、ロビー活動を行う。
4. 国際基準のクリケットスタジアムを新たに5つ建設する。

全米クリケット協会のイアイン・ヒギンス氏は「我々の目指すところは非常に高いと思います。しかしこれはアメリカにおけるクリケットのポテンシャルが非常に大きいからなのです」と語る。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/usa-cricket-icc-full-member-status-t20-league-la-2028-olympics

学生アスリートの肖像権ビジネス、契約管理、そして新会社

以前の投稿で解説した通り、NCAAは学生アスリートが自らの名前や肖像権(俗にNILと呼ぶ)を活用して収益を上げることを許可した。

禁止事項を含む細かなNIL規約はNCAAが現在作成しているが、正式に解禁された暁には、各大学に何かしらの報告義務が生まれる。

つまり「A選手がB社と〇年××ドルのエンドースメント契約を結びました」といった報告が大学側からNCAAにされるということである。

仮に大学が報告を怠ればそれは罰則の対象となりかねない。しかし、全学生アスリートの契約管理は骨が折れる作業になる。

そこでUber幹部のライル・アダムス氏は、今年4月Spryという企業を立ち上げ、学生アスリートの契約を簡単に管理できるシステムを開発した。

このシステムは、各学生の契約を整理するだけでなく、NCAAの規則違反が疑われる契約を特定したり、契約内容がアスリートの価値に見合っているかを判定したり、確定申告に役立つ情報を提供したりもできるという。

アメリカには約46万人の学生アスリートがおり、アダム氏はその50~60%がなんらかのビジネス契約を結ぶだろうと予測している。これは大きなビジネスチャンスである。

参考文献:
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2020/10/12/Colleges/Spry.aspx

ブルズ、海外スポンサー獲得に動く

以前の投稿で解説した通り、NBAは昨年「国際チームマーケティングプログラム」を導入し、アメリカ・カナダ国外のスポンサー営業を解禁した。

解禁とは言っても、このプログラムはまだ「お試し期間」で、各チームに許されているのは「最大2社、最長3年」の契約である。

これを受けて、シカゴ・ブルズは本格的に海外スポンサーを探すために代理店のSportfiveと業務提携を結んだことを明らかにした。

ブルズが海外スポンサーの獲得に本腰を入れた背景には、「Last Dance」が世界的な成功を収めたことがある。

Last Danceはマイケル・ジョーダンがブルズに在籍した最終年に注目したドキュメンタリーで、世界中で2300万人のNetflixユーザーが鑑賞した。

ブルズのマーク・レビット氏は「世界中に1億人以上のブルズファンがいます。その全員が試合を見に来ることはできないかもしれませんが、それでもそういったファンと特別なつながりを築くことの重要性は認識しています」とコメントしている。

ちなみに、八村塁選手が所属するワシントン・ウィザーズは、昨年すでにNECと海外スポンサー契約を結んでいる。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/chicago-bulls-sportfive-international-sponsors-nba

IBM、Overwatch Leagueと業務提携

先週9日、IBMはeスポーツのOverwatch Leagueと業務提携を結んだことを発表した。

IBMはこれまでウィンブルドンやUSオープン、マスターズといったスポーツイベントに携わってきたが、eスポーツ団体と提携を結ぶのはこれが初めてである。

IBMの主な役割はOverwatch LeagueにAI、クラウド、およびデータ解析技術を提供すること。

Overwatch Leagueはそれらの技術を「試合中継の質を向上させるためのコンテンツ作成」や「ランキングシステムの改善」等に活用する。

IBMのノア・サイケン氏は「この提携を通して、団体にとっても、選手にとっても、そしてファンにとってもより楽しく夢中になる経験を提供します」とコメントした。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/overwatch-league-ibm-esports-sponsorship-ai-cloud-analytics

スポーツ観戦用3Dホログラム、開発中

BT

イギリスのCondense Reality社は、3Dホログラムをスポーツ観戦に応用する技術を開発したと発表した。

同社は、今後12か月で商品化を目指すという。

これはCondense Reality社、イギリスの通信大手のBTグループ、そしてブリストル大学の共同事業で、イギリス政府のデジタル・文化・メディア・スポーツ省が支援している。

従来、ホログラムを使った映像を作成するためには緑色のスクリーンと何百というカメラを設置したスタジオが必要で、数分の映像を制作するのに数日かかっていた。

Condense Reality社の発表によれば、今回開発された技術はそのような特別なスタジオを必要とせず、リアルタイムで配信することも可能だという。

通信大手のBTグループが事業に参加していることから、同社のスポーツ専門チャンネルBT Sportがいち早く導入するものと思われる。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/condense-reality-bt-hologram-technology-streaming-volumetric-video-boxing

Amazon、Thursday Night Footballに新機能を追加

Amazonは、2017年にNFLの「Thursday Night Football」の放映権を獲得して以来、Amazon PrimeやTwitchといったプラットフォームで試合中継をしてきた。

世界200か国以上で視聴可能で、英語だけでなくスペイン語やポルトガル語での中継も行っている。

今シーズン最初の「Thursday Night Football」は10月8日だが、ここから新たな機能が追加されることが明らかになった。

たとえば、ユーザーが自分の見たいシーンを選んで、試合中にリプレーを見ることができるようになる。

「今のプレーもう一回見たいな。リプレーやってくれないかな」という思いをすることもなくなるだろう。

その他にも、試合の実況・解説をすべて女性キャスターが行うオプションや、試合を見ながらドラフト情報を聞くことができるオプションも導入される。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/amazon-interactive-2020-nfl-replays-prime-video-twitch-streaming