2017年に始まったユニフォームスポンサーシップを、NBAはどのように評価しているのだろうか。
一言で表せば、「大成功」だ。チーム、リーグ、そしてスポンサー企業も当初の予想をはるかに上回る成果に驚いているという。
Navigate Researchの調査によれば、試合中継の際、ユニフォームにつけられたスポンサーロゴは10~15分は画面上に大きく映されるため、メディア露出の効果は絶大だという。
数チームのユニフォームスポンサーシップの契約に携わったExcel Sports ManagementのEmilio Collins氏は「スポンサーシップの価値がぐんぐん伸びていることをデータが示しています。驚くべき伸びです」と言う。
では、NBAのユニフォームスポンサーシップは今後どうなっていくのか。
ここまでの投稿で再三言及している通り、今回のユニフォームスポンサーシップは「最終テスト」という位置づけであり、2020年4月にすべての契約が一度終了する段取りになっている。その後、オーナー会議が開かれ、スポンサーシップのルールに関して改めて議論し、最終的な結論を出す。
議論の対象になりそうなのがスポンサーロゴのサイズだが、これに関しては変更の必要性を訴えるような声は今のところ上がっていない。当初はファンの反発も懸念されていたが、「ファンは皆見慣れたようです」とオーランド・マジックのAlex Martins氏は言う。
意見が分かれそうなのが、「ファン向けに販売するユニフォームにスポンサーロゴをつけるべきか」という点である。正規ユニフォームのライセンシーであるNikeはロゴをつけることに否定的だが、複数のチームは「ファンは選手が着ているのとまったく同じものを欲している」と主張する。
2020年にNBAがどのような決断を下すのか。今後の動向に注目である。