UCLA とUSC、Pac-12を脱退しBig Tenに加入へ

ESPN

先週木曜日、「UCLAとUSCが2024年にPac-12を脱退しBig Tenに加入する」という衝撃的なニュースが飛び込んできた。

両校はPac-12を代表する名門校で、同カンファレンスの収益やブランド力への貢献度も大きい。この脱退はPac-12にとって大きな痛手となる。

このニュースに関して、Pac-12は「非常に驚き、失望した」という声明を発表している。

ここ数年、カレッジスポーツ(特に人気カンファレンス周辺)で動きが慌ただしくなっている。

2021年、テキサス大学とオクラホマ大学がBig 12を脱退し、SECに加入することを発表(実際の脱退・加入は2025年頃を予定)。関係者に衝撃を与えた。

人気校の脱退は、カンファレンス全体の収益減(特に放映権・スポンサーシップ)やブランド力低下を招き、それがひいては所属する各大学の収益にも負の影響を及ぼす。

「人気カンファレンスに所属すれば安泰」という考えはもはや通用しない。そういった危機感が急速に広がった。

今回のUCLA・USCによる決断の裏にも将来の不透明さがある。

ESPNの取材に応じた関係者は「UCLAとUSCは、長期的な視点に立って最適な立ち位置を確保するための決断をしなければなりません。将来は非常に不透明であり、強い立場に立ってビジネスを展開することが求められるのです」と語った。

Pac-12からの脱退は、これまで築いてきたもの(カンファレンス内のライバル関係など)を失うことを意味するが、これまでなかった機会を得ることにもつながる。

Big Tenはここ数年、Pac-12の2倍近くの収益を上げており、UCLA・USCの加入はそれをさらに押し上げることになるだろう。

このニュースが他の人気校・カンファレンスにどのような影響を与えるのか注目である。

参考文献:
https://www.espn.com/college-sports/story/_/id/34173688/source-usc-ucla-considering-move-pac-12-big-ten

仮想通貨の低迷、スポンサー契約に影響

Photo Source: miami.eater.com

今月初め、ビットコインは2万1000ドルを割り込み、2020年以来の低水準を記録した。

ニューヨーク・ポストによれば、この仮想通貨の低迷がスポンサー契約に影響を及ぼしているという。

仮想通貨の取引所を運営するFTXは、MLBとのスポンサー契約やマイアミ・ヒートの本拠地のネーミングライツ契約、トム・ブレイディや大谷翔平といったアスリートとのエンドースメント契約など、スポーツスポンサーシップに積極的に投資してきた。

そのFTXは、最近契約交渉が解禁されたMLBのユニフォームスポンサー契約も狙っており、ロサンゼルス・エンゼルスと交渉を進めていたが、現在の仮想通貨の低迷を受け、交渉からの撤退を決めたという。

ワシントン・ウィザーズも、ある仮想通貨関連企業と主要なスポンサー契約の交渉をしていたが、それが失敗に終わったと報じられている。

NBAとスポンサーシップ契約を結び、スーパーボウル中継のCMにも1400万ドルを投じたCoinbaseは、最近、従業員の約18%に相当する1100人を解雇。

昨年ロサンゼルス・レイカーズの本拠地のネーミングライツを獲得したCrypto.comも、今月に入って260人の従業員(全従業員の約18%)を解雇している。

ここ数年、大きなスポンサー契約をいくつも締結してきた仮想通貨関連企業。それらが契約を途中で破棄するような事態となれば、スポーツ組織の財務にも大きな影響が及ぶ。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/la-angels-washington-wizards-cryptocurrency-sports-sponsorship-ftx-coinbase-bitcoin/

アンハイザー・ブッシュ、スーパーボウルの独占スポンサー契約を手放す

Source: Anheuser-Busch.com

ビール大手でバドワイザーやバドライトを製造しているアンハイザー・ブッシュが、スーパーボウルの独占スポンサー契約を更新しないことが明らかになった。

同社は1989年からスーパーボウルのスポンサーを務めてきたが、2023年以降は他のビール会社にその機会が与えられることになる。

今回の決定にはスーパーボウルの開催時期(2月)が関係している。

冬場の広告費を抑えることで、ビール消費が多くなる夏場に向けて、より自由なマーケティング活動を行えるようにする。これが狙いだという。

アンハイザー・ブッシュのスペンサー・ゴードン副社長は「スーパーボウルは消費者にとって大きな山場ですが、ビール業界にとって重要な消費の瞬間とは必ずしも一致しません」、「正しい消費者に、正しい商品を、正しいタイミング・場所で、正しいメッセージを使って提供していく。そのために我々の投資の仕方も進化しているのです」とコメントした。

なお、スーパーボウルの独占スポンサー権は手放すが、NFLとのスポンサー契約は引き続き有効だ。

アンハイザー・ブッシュは、2021年12月にNFLとの契約を更新しており、CNBCによれば、その契約金は年間2億5000万ドルを超えるという。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/categories/finance-investment/investment/cleveland-guardians-minority-sale-david-blitzer-mlb/

Apple、MLSと巨大放映権契約

AppleがMLSと10年間の放映権契約を結び、サッカー中継に参入することが明らかになった。

今回の契約では、MLSの全試合が対象となり、一部報道によれば、契約金は年間2億5000万ドルに及ぶという。

Appleはこれらの試合を同社のストリーミングサービスApple TVを通じて全世界に向けて中継する予定で、試合中継の他にもハイライトや分析、その他の関連コンテンツも放送するという。

Appleは最近MLBとも放映権契約を結んでおり、主要スポーツリーグとの放映権契約はこれが二例目となる。

Appleのサービス担当上級副社長エディ・キュー氏は、2026年FIFAワールドカップがアメリカ、カナダ、メキシコで共催されることにも言及し、「MLSとAppleが共に素晴らしいことを成し遂げるために、非常に大きな契約です」とコメント。

さらに同氏は「主要スポーツリーグの全試合が一つのところで視聴できるというのは異例でしょう。ブラックアウト(地元チームのホームゲームをネット観戦できないこと)なし。一切の制約なし。これはとてもいいことでしょう」と付け加えた。

昨今、各スポーツリーグが様々なストリーミングサービスを通じて試合中継を行っているが、それぞれに複雑な制約があり、ファンの混乱や反発を招いている。

その最たる例がMLBで、自前のストリーミングサービスMLB.TVを初め、ESPN+、Peacock、YouTube、そしてApple TV+で試合中継をしている。

キュー氏の発言は、「ややこしいこと抜きで、すべての試合を見られるところを一つにまとめてほしい」というファンの声をAppleが契約に反映されたというアピールなのである。

参考文献:
https://theathletic.com/news/mls-tv-deal-espn-apple-univision/cbC0ubEBpHsb/
https://www.sportspromedia.com/news/apple-mls-broadcast-rights-deal-global-streaming/

Fanatics、カレッジスポーツのトレーディングカード販売へ

Fanaticsの子会社であるFanatics Collectiblesは、カレッジスポーツのトレーディングカードを販売することを明らかにした。

この新商品には、現役の学生アスリートおよびNFL、NBA、MLBに進んだ卒業生が起用され、通常のカードとバーチャルカードの二分野で販売されるという。

Fanaticsは、2022年1月に業界大手のToppsを買収し、トレーディングカード業界に本格参入した。

Fanaticsは現在、35校以上の大学と独占権利契約を締結しており、各校選手の名前や肖像権を用いたトレーディングカードの制作を許可されている。

これに2023年以降に有効になる非独占の契約を合わせれば、Fanaticsのトレーディングカードビジネスは全米100校以上を網羅することになる。

こうした広範囲に及ぶ権利とTopps買収によって得られたトレーディングカード制作・販売のノウハウを活用し、Fanaticsは「カレッジスポーツのトレーディングカード」という領域を開拓していく。

この新事業に関して、Toppsの副社長兼GMのデイブ・レイナー氏は「現役の学生アスリートの名前・肖像権が活用され、公式にライセンスされたトレーディングカードのコレクションは、これが初めてとなります」と説明している。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/fanatics-topps-college-trading-cards-ncaa-nil-licensing/

ゲータレード、スポンサーシップ戦略の方向転換

Getty Images

ゲータレードは、2006年から続いてきたNHLとの業務提携を解消することを発表した。

ゲータレード担当者のジェフ・カーニー氏によれば、これはNHLとの関係性が変化した結果というよりも、同社のスポンサーシップ戦略が大きく方向転換したことによるものだという。

カーニー氏曰く、「我々としては、一つの分野に巨大な投資をするのではなく、できるだけ多くのアスリートとの関わりを持つことが重要になってきているのです」とのこと。

この方向転換は、他のスポンサー契約にも影響を与えている。

たとえば、ゲータレードの親会社であるPepsiCoは、最近NFLとのスポンサー契約を更新したが、その際スーパーボウルのハーフタイムショーに関する権利を取り除いた。

スーパーボウルのハーフタイムショーは2013年からPepsiの名前が冠されてきたが、今回の契約変更によって、冠スポンサーが変わることになる。

カーニー氏によれば、ゲータレードは今後カレッジスポーツ、女性スポーツ、そしてメタバースといった分野に注力していくという。

実際、同社はすでに数人の学生アスリートとエンドースメント契約を結んでいる他、エンジェルシティFCやOvertime Elite(バスケットボールの育成リーグ)を設立パートナーとして協賛している。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/nhl-gatorade-sponsorship-ends-pepsico-marketing-strategy/
https://www.sportspromedia.com/news/nfl-pepsi-sponsorship-extension-super-bowl-halftime-show/

NBA、スポンサーシップによる収益拡大②

Philadelphia 76ers

NBAは2021/22シーズン、スポンサーシップ収入を前年比で10%以上増やした。この収益増に大きく貢献したのが、暗号通貨関連会社との契約である。

IEGによれば、NBAにおける新規スポンサー契約の約3分の1が暗号通貨関連会社とのもので、契約金の合計は1億3000万ドルを超えるという。

前年の契約金合計が200万ドルに満たなかったことを考えると、暗号通貨というスポンサーカテゴリーが急拡大していることがわかる。

契約金合計のカテゴリー別比較でも、昨年の43位から2位まで一気にランクアップしている。

なかでも、Crypto.com、Webull、Coinbase、FTX、そしてSociosはスポンサー契約に積極的で、NBAにおける暗号通貨カテゴリーの契約金の92%がこの5企業によって支払われている。

たとえば、Crypto.comは、2021年末にロサンゼルス・レイカーズの本拠地のネーミングライツを獲得。報道によれば、20年7億ドルの大型契約だという。

同社は、フィラデルフィア・セブンティシクサーズともユニフォームスポンサー契約を結んでおり、こちらも年間1000万ドル以上の大型契約と報じられている。

他にも、以下にまとめた通り、多くのネーミングライツおよびユニフォームスポンサー契約が暗号通貨関連会社とNBAチームとの間で結ばれている。

【ネーミングライツ】
・マイアミ・ヒートとFTX
・フェニックス・サンズとFootprint
・インディアナ・ペイサーズとGainbridge
・オクラホマシティ・サンダーとPaycom

【ユニフォームスポンサーシップ】
・ブルックリン・ネッツとWebull
・ポートランド・トレイルブレイザーズとStormX
・フェニックス・サンズとPayPal

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/nba-teams-sponsorship-revenue-income-2021-22-cryptocurrency/
https://www.sportspromedia.com/news/philadelphia-76ers-crypto-jersey-patch-sponsor-nft/

NBA、スポンサーシップによる収益拡大①

Getty Images

プレーオフが佳境を迎えているNBA。そのビジネスに関する興味深いデータが発表された。

スポンサーシップ・コンサルティング会社のIEGによれば、NBAは2021/22年シーズンのスポンサーシップ収入が16億4000万ドル(約2142億円)となり、前年比で12.5%増を記録したという。

そのなかでもテクノロジー関連企業(Googleなど)の存在感は大きく、スポンサー料の産業別比較では、銀行、通信、アパレルなどを抑えて、テクノロジーが最大となっている。

個別の企業では、Nike、Microsoft、Anheuser-Busch InBev、Peps、AT&Tなどが年間5000万ドル以上を投資している。

スポンサー契約の数で言うと、保険、ビール、小売、ベッティング、自動車といったカテゴリーが大きく、契約数は5カテゴリー合わせて70を超える。

特に、Anheuser-Busch InBev、Pepsi、Socios、State Farm、Toyota、Verizonといった企業は、それぞれが現在20以上のスポンサーシップ契約をNBAおよびNBAチームと結んでいる。

しかし今回の収益拡大に最も貢献したと言われるのは、保険でも自動車でもなく、暗号通貨の企業である。

その点に関しては、次回の投稿で詳しく説明します。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/nba-teams-sponsorship-revenue-income-2021-22-cryptocurrency/

FIBA、トップレベルの大会にLEDコートを導入

FIBA

国際バスケットボール連盟(FIBA)は、LEDガラスを用いたバスケットボールコートの使用規制を緩和することを発表した。

FIBAは従来、ワールドカップのようなトップレベルの大会では、安全上の理由と競技の品位を保つために、木製の床材を使用することを義務づけてきた。

しかし、ガラス床技術の進歩により安全性が確保されたこと、そしてLEDコートの持つ大きな可能性を考慮して今回の決定に至った。

たとえば、LEDコートでは、コート上に様々なグラフィックを映し出すことができる。試合をよりドラマチックに演出することで、観客を惹きつける効果が狙える。

また、コート上に現れる目を引くグラフィックを企業広告に応用することで、これまでになかったスポンサーシップの機会を創造することもできる。

さらに、最新のLEDコートでは、コート上の選手の動きを追跡することもできる。そこで得られた情報は、さらなる演出やパフォーマンス向上に活用できるだろう。

アリーナ管理者の立場から見ても、LEDコート導入には利点がある。LEDコートは床に引いてある線がデジタルで自在に変えられるため、同じ空間を(床を張り替えずに)様々なスポーツに使用することが可能になる。これによってイベント開催の幅も広がる。

ちなみに、LEDコートはNBAではいまだ導入されていないが、日本のBリーグではすでに使用されている。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/categories/technology/fiba-glass-court-basketball-floors-asb/

AFL、Redditと業務提携:ネット掲示板でファン拡大狙う

AFL / Reddit

オーストラリアン・フットボール・リーグ(AFL)は、世界の主要スポーツリーグとして初めて、Reddit(レディット)に公式アバターを提供することで合意した。

Redditはアメリカのネット掲示板で、ユーザーがスレッドを立てて、それに他のユーザーが書き込みをする形で情報交換が行われる。

Redditのユーザーは、自らのプロフィールやコメントの横に現れるアバターをカスタマイズすることができるが、今回のAFLとRedditとの合意により、AFLの各クラブのユニフォームが使用可能になった。

今後、Redditユーザーは、応援するAFLクラブのユニフォームやジャケットなどを自らのアバターに着せることで自分自身をより表現することができる。

Redditには、ニッチな分野に特化した「Subreddit(サブレディット)」というコミュニティがいくつも存在し、その多くはスポーツに関するものである。もちろんAFLに関するものもある。

AFLの担当者は以下のように語っている。

「Reddit上のAFLコミュニティは、フットボールファンにとって最も活発で活気のあるコミュニティの1つです。スポーツ界で初めてRedditとコラボレーションをすることで、ファンに自分のクラブについて誇りを持って表現する場を提供できることに興奮しています」

「私たちが最も重視しているのは、ファンとこのスポーツとの間に感情的なつながりを築くことです。Redditと提携することで、最も情熱的なファンとまったく新しい方法でこれを実現することができます」

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/afl-reddit-avatar-partnership/