NBA、PepsiCoとのスポンサー契約を延長

CHICAGO, ILLINOIS – FEBRUARY 15: Buddy Hield #24 of the Sacramento Kings attempts a shot in the 2020 NBA All-Star – MTN DEW 3-Point Contest during State Farm All-Star Saturday Night at the United Center on February 15, 2020 in Chicago, Illinois. NOTE TO USER: User expressly acknowledges and agrees that, by downloading and or using this photograph, User is consenting to the terms and conditions of the Getty Images License Agreement. (Photo by Stacy Revere/Getty Images)

今週、NBAとPepsiCoはスポンサー契約を延長したことを発表した。

NBAは28年間に渡るコカ・コーラとの関係を2015年に解消し、以来PepsiCoとスポンサー契約を結んでいる。

PepsiCoは、NBA、WNBA、Gリーグの「公式ソフトドリンク&ポテトチップス」として様々なマーケティングを行う。

たとえば、今週末に開催されるNBAオールスターでは、PepsiCoのブランドであるマウンテンデューが3ポイント・コンテストの冠スポンサーとなり、同ブランドのデザインが施された台と緑色のボールが使用される。

さらに、10万ドルの奨学金を立ち上げ、HBCUs(黒人社会に貢献する目的で1964年以前に設立された大学)の学生2名に提供するという。

参考文献:
https://www.forbes.com/sites/shlomosprung/2021/03/01/nba-pepsico-renew-marketing-partnership-as-brand-reveals-anthony-davis-commercial-jayson-tatum-chip-flavor/?sh=6a88a2217da0

NBA、バドワイザーとネット中継契約

先週、NBAはバドワイザーとストリーミングに関するユニークな契約を結んだ。

バドワイザーと言えば、NBAを初め数多くのスポーツリーグ・チームとスポンサー契約を結んでいるが、今回の契約はストリーミングに関する契約である。

具体的には、バドワイザーのプラットフォーム(YouTubeやSNS等)上でNBAの試合を中継することが合意された(ただしブラジル国内でのみ視聴可能)。

早速、先週のフィラデルフィア・セブンティシクサーズ対ダラス・マーベリックスがバドワイザーのYouTubeチャンネルで中継された。

今後バドワイザーは、ポルトガル語での中継やブラジルの有名人を起用した番組作りなどを行っていく方針だという。

NBAラテンアメリカ担当者は「普通のNBA中継とは全く違った雰囲気になります。『ファンを我々のところに惹きつける』のではなく『ファンがいる場所に我々が行く』というイメージです」と言う。

今回の契約で認められるのはブラジル国内の視聴のみだが、同担当者によれば、メキシコ、アルゼンチン、チリなどでも同様の契約に興味を示す企業があると言う。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/nba-budweiser-brazil-live-stream-games

レイカーズ、Sportfiveと業務提携

今月17日、ロサンゼルス・レイカーズは、スポーツマーケティング会社のSportfiveと業務提携を結んだことを発表した。

Sportfiveの主な役割は、レイカーズの新しいユニフォームスポンサーを見つけること。

現在eコマース会社のWishがレイカーズのユニフォームスポンサーとなっているが、同社との契約は今シーズンで終了する。

現在Wishは年間120~140万ドルの契約金を支払っていると言われているが、レイカーズによれば、ユニフォームスポンサーシップがもたらすメディア価値は現在2億ドル近くまで上がっているという。

その価値に見合った大型契約を結ぶ相手を見つけるのがSportfiveの仕事である。

加えて、Sportfiveには海外スポンサーを見つける役割も期待される。

以前の投稿で説明した通り、NBAの各チームは最大3社と「国際スポンサー契約」を結ぶことが許されている。

Sportfiveの前身はドイツのマーケティング会社であり、世界中のスポーツビジネス界にネットワークを持っている。それを生かしたスポンサーセールスが同社の強みである。

ちなみに、Sportfiveは昨年10月にもシカゴ・ブルズと同様の契約を結んでいる。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/la-lakers-new-jersey-patch-sponsor-sportfive-wish
https://www.cnbc.com/2021/02/17/lakers-hire-agency-sportfive-to-find-new-jersey-sponsor-valued-at-nearly-200-million.html

NIL問題と最高裁の判断②

カレッジスポーツのNIL問題が大きな注目を浴びるきっかけとなったのが、エド・オバノン氏が2009年に起こした訴訟である。

この訴訟で問題となったのが、NCAAによる学生アスリートの名前・肖像の商用利用(ビデオゲーム制作など)であった。

「NCAAは選手の名前・肖像を使って収益を上げていながら、それを一切選手に還元していない。これは反トラスト法・独占法違反だ」というのが原告の訴えである。

2014年、カリフォルニア州の地方裁判所は原告の訴えを認めた。その後NCAAは控訴・上告したが、最後まで判決が変わることはなかった。

このオバノン訴訟を契機に、NCAAの規則に関する訴訟が続いた。

その代表的なものがショーン・アルストン氏の起こした訴訟で、こちらもカリフォルニア州の地方裁判所が舞台となった。

そしてこの「アルストン訴訟」こそ、現在アメリカスポーツ業界で話題となっている訴訟なのである。

つづく。

参考文献:
https://www.lexisnexis.com/community/casebrief/p/casebrief-o-bannon-v-ncaa
https://www.washingtonpost.com/politics/courts_law/supreme-courtncaa/2020/12/16/90f20dbc-3fa9-11eb-8db8-395dedaaa036_story.html

TikTok、UEFA Euro 2020のスポンサーに

昨年開催予定でありながらコロナ禍の影響で今年6月に延期されたUEFA Euro 2020のスポンサーにTikTokが加わった。

この契約に基づき、TikTokはヨーロッパで放送される試合中継での露出や、UEFAが持つ膨大な過去の試合映像をコンテンツ制作に使用する権利が与えられる。

またUEFAもEuro 2020の公式TikTokアカウントを立ち上げ、大会の裏側や試合の映像などを投稿していく。

その他、TikTokとUEFAは「ハッシュタグ・チャレンジ」や「TikTok LIVEs and Sounds」といった様々な共同プロジェクトを企画している。

ちなみにTikTokの他には、コカ・コーラ、ハイネケン、Takeaway.com、そしてVivoが大会スポンサーとなっている。

参考文献:
https://www.uefa.com/insideuefa/about-uefa/news/0266-118d1c6ac1b5-4ffce41d08de-1000–tiktok-becomes-official-uefa-euro-2020-sponsor/

NFL「モバイルゲーム開発大会」開催

NFLはSkillz社と共同で、モバイルゲーム開発者向けのイベントを開催する(開催時期は2021年4月以降)。

NFLのモバイルゲームと言えばEA Sportsが制作するMaddenシリーズのモバイル版がすでにあるが、既存のゲームと一線を画した新しいモバイルゲームのアイデアを募る。

参加者は実際にモバイルゲームを制作・提出し、優勝者にはNFLの名前やロゴを使用する権利が与えられる。

アメリカでは、昨年のロックダウン時に29億人がモバイルゲームをプレーした。また、2020年に消費者がモバイルゲームに費やした金額は総額81億ドルに達した。

このように急成長するモバイルゲーム産業における存在感を強め、新たな収入源を獲得することがNFLの狙いである。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/nfl-skillz-partnership-new-mobile-game-development-esports

EA Sports、カレッジフットボールのゲーム制作を再開

今週火曜日、大手ゲーム制作会社のEA Sportsは、2013年を最後に制作を休止していたカレッジフットボールのゲーム制作を再開することを明らかにした。

カレッジフットボールはEA Sportsが制作するゲームのなかでも人気の高いコンテンツであったが、2013年にNCAAおよび複数のカンファレンスがライセンス契約の更新を断り、ゲーム制作が止まっていた。

それらの団体が今回改めてEA Sportsとライセンス契約を結ぶ目途が立ち、カンファレンスの名前やロゴが使用可能になったことで、ゲーム制作が再始動した。

テレビゲームといえば、以前EA Sportsは学生アスリートの名前・肖像権を使用していたことで訴訟の対象となったが、新作ゲームには実在する学生アスリートは使用されない予定である。

一方で、NCAAは近く学生アスリートの名前・肖像権に関する規則を変更する予定である。

学生アスリートがゲーム会社と契約を結び収入を得ることが認められれば、EA Sportsが制作するカレッジフットボールゲームに実際の選手の名前や顔が登場することもあり得る。

なお、発売日などの詳細は一切未定である。

参考文献:
https://www.espn.com/college-football/story//id/30821045/school-plan-ea-sports-do-college-football https://www.espn.com/college-football/story//id/30820886/everything-need-know-return-ea-sports-college-football-video-game

NBC Sports Network、2021年末で営業終了②

前回はNBC Sports Network(NBCSN)閉鎖の背景にあるメディア界の大きな流れについて解説した。

今日は、その流れをよりよく理解する一例としてNBCSN閉鎖の詳細を見ていきたい。

NBCSNは現在NHL、NASCAR、プレミアリーグ、IndyCarといったスポーツリーグ・イベントの放映権を保持しているが、今後その一部は姉妹チャンネルのUSA Networkに移される。

USA Networkは8600万世帯で視聴されている人気チャンネルで、ニュース、ドラマ、映画、スポーツなど様々な番組を手広く放送している。

親会社のNBCUniversalとしては、NBCSNのコンテンツをUSA Networkに統合することで視聴者数をさらに増やすことを期待している。

さらに、NBCUniversalは2020年7月にPeacockというストリーミングサービスを開始しており、NBCSNのコンテンツの一部はこちらにも移される。

LHB Sportsのリー・バーク氏は「ここ20~30年、スポーツ専門チャンネルの人気拡大に伴い、スポーツコンテンツはスポーツ専門チャンネルに集中していきました。それが今ストリーミングに移行しつつあるということです」と説明する。

ストリーミングの魅力は「好きな時に、好きなものを、好きなだけ」見られることにある。契約者を増やすためには、見られるコンテンツを充実させる必要がある。

NBCSNが現在保有しているスポーツコンテンツは、その目的を果たすためにうってつけである。

参考文献:
https://www.nbcsports.com/chicago/nbc-sports-network-will-shut-down-nbc-sports-chicago-not-impacted
https://www.cnn.com/2021/01/22/media/nbc-sports-network-shut-down/index.html

NBC Sports Network、2021年末で営業終了①

スポーツ専門チャンネルであるNBC Sports Network(NBCSN)が、2021年末を持って営業を終了することが明らかになった。

NBCSNは、NHL、NASCAR、プレミアリーグ、そしてオリンピックなどを放映している。

NBCSNの親会社はNBCUniversal。NBCUniversalは、USA NetworkやMSNBCといった多くのメディアを所有している。

そもそもNBCUniversalがNBCSNを立ち上げたのは、スポーツという人気コンテンツを使って視聴者数や契約料金を上げるためであった。

ESPN (親会社:Disney)やFox Sports(親会社:Twenty First Century Fox)も基本的には同じ役割を期待されている。

しかし近年コードカッティングが顕著になり、多くの消費者はストリーミングに乗り換えている。

テレビそのものの視聴者が減少傾向にあるなか、専門チャンネルを多く運営するビジネスモデルは効率が悪くなりつつある。

視聴者の少ない専門チャンネルを閉鎖し、人気コンテンツは主要チャンネルに集中する。同時に、ストリーミングのプラットフォームを立ち上げる。

これが昨今のメディア界の流れと言える。

つづく。

参考文献:
https://www.nbcsports.com/chicago/nbc-sports-network-will-shut-down-nbc-sports-chicago-not-impacted
https://www.cnn.com/2021/01/22/media/nbc-sports-network-shut-down/index.html

NBA、オーナーシップに関する規定を変更か

Photo by Jeenah Moon/Getty Images

今週、NBAがチームのオーナーシップに関する規定を一部変更すると報じられた。

これまでは、裕福な個人やグループ、あるいは企業がNBAチームを所有してきた。

今回報道されている内容が正しければ、今後は機関投資家がチームの所有権の一部を保持することが認められる。

報道されている詳細は以下の通り。

・機関投資家は、最大5チームの所有権を保持できる。
・機関投資家は、一チームの所有権全体の20%以上を保持することはできない(筆頭オーナーにはなれない)。
・NBAチームが複数の機関投資家に所有権を売却する際、売却できる所有権の合計は30%を超えてはならない(複数の機関投資家が協力しても、筆頭オーナーにはなれない)。

近年NBAチームの市場価値は高騰を続けている。現在、平均的なNBAチームの市場価値は約24億ドル(約2500億円)と算出されている。

このままチームの市場価値が上がり続ければ、チーム買収に興味を持つ個人や企業が減少し、競争が緩和され、結果的にチームの市場価値も下落しかねない。

所有権の一部を比較的安価で売却することで、興味を持つ投資家は増加し、競争の原理が働き、市場価値も維持される。これがNBAの狙いだと考えられる。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/report-nba-franchises-get-green-light-to-sell-30-of-shares-to-private-equit