Basketball Africa League①アフリカで強まるNBAの存在感

アフリカのプロバスケットボールリーグである「Basketball Africa League(BAL)」の記念すべき初シーズンが来月に迫っている。

当初は2020年に初シーズンを迎える予定だったが、コロナ禍の影響で先延ばしになっていた。

BALの立ち上げにはNBAとFIBAが関わっており、世界的に話題を集めている。今週リーグ立ち上げの背景を解説していく。

NBAはここ20年ほど、アフリカへの関与を強めてきた。

まず2003年、「国境なきバスケットボール(Basketball Without Borders)」という草の根活動を初めてアフリカで実施。以来10年以上連続で開催した。

2010年、南アフリカ(ヨハネスブルク)にアフリカ支社を設立。

2015、2017、2018年、現役NBA選手が世界選抜とアフリカ選抜に分かれて戦う「NBAアフリカ・ゲームス」という興行を開催。3度の興行すべてでチケットは完売した。

2017年には、セネガルにNBAアカデミーを設立。アフリカ中から有望な選手を集め、将来のスター選手の育成に励んでいる。

このように、NBAのアフリカでの取り組みは多岐に渡っている。今回のBAL立ち上げは、これまでのそれらの取り組みの集大成とも言えるだろう。

つづく。

参考文献:
http://global.nba.com/basketball-without-borders/
https://nbaacademy.nba.com/location/africa/
https://www.sportsbusinessjournal.com/Journal/Issues/2019/09/30/Leagues-and-Governing-Bodies/NBA-Africa.aspx

マスターズ、アメリカでの視聴率

Getty Images

松山英樹選手の優勝で幕を閉じた2021年マスターズ・トーナメント。日本では大きな話題を呼んだが、アメリカでの視聴率はどうだったのだろうか。

CBSが中継を担当したトーナメント最終日の平均視聴率は5.5%。約945万人が視聴したという。

これは2020年大会の3.4%(559万人)よりも高く、また、今シーズン中継されたどのゴルフイベントよりも高い数字であった。

さらに、Sports Media Watch社によれば、松山選手が優勝を決めた瞬間の視聴率は、コロナ禍に開催されたスポーツイベントのなかで6番目に高い数字だったという(ただし、アメリカンフットボールの試合は除く)。

一方で、マスターズの歴史を振り返れば高い数字というわけでもない。

コロナ禍の影響で開催時期が不規則であった2020年大会を除けば、今回は最も視聴者が少なかった大会に分類される。

たとえば、タイガー・ウッズが優勝した2019年大会の平均視聴者数は1080万人、最高視聴者数は1830万人であった。

とはいえ、1000万人近くの視聴者を惹きつけたというのはマスターズという大会のブランド力の賜物であり、松山選手にとっては、アメリカにおける知名度を一気に押し上げるこれ以上ない機会となったと言えるだろう。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/the-masters-2021-cbs-espn-tv-ratings-final-round-hideki-matsuyama

アレックス・ロドリゲス氏、ティンバーウルブスを買収へ

Photo Source: USA TODAY Sports

元MLB選手のアレックス・ロドリゲス氏が、元ウォルマート幹部のマーク・ローリー氏と共同でミネソタ・ティンバーウルブスの買収に動いていることが明らかになった。

The Athleticの報道によれば、今回の買収はティンバーウルブス(NBA)とリンクス(WNBA)の両チームが対象となり、買収額は15億ドルほどになる見通しだという。

現オーナーのグレン・テイラー氏は1994年に8800万ドルでティンバーウルブスを買収しており、ロドリゲス氏への売却が成立すれば、大きな利益を手にすることになる。

ロドリゲス氏とローリー氏は、現在30日間の最終交渉に臨んでおり、近く最終的な決定が発表される。

ロドリゲス氏と言えば、昨年ニューヨーク・メッツの買収に動いたが最終的には諦めている。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/minnesota-timberwolves-sale-alex-rodriguez-marc-lore-glen-taylor

NBA、中国にトレーニングセンターをオープン

NBAは、中国の海南省にトレーニングセンターをオープンした。

中国における男子・女子バスケットボール選手の育成が目的で、対象は広くジュニアからプロまで。

屋内バスケットボールコート5面に加え、ジム、リハビリセンター、屋内プール、レストラン、選手の居住スペースも設置されている。

NBAに資格を与えられたコーチがトレーニングプログラムの作成および選手育成を担当する。

NBAの現役選手および元選手が指導にあたることもあるという。

ちなみに、このプロジェクトは2017年に故コービー・ブライアント氏が発案したものである。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/nba-training-centre-china-mission-hills-hainan
https://www.sportspromedia.com/news/nba-to-launch-first-basketball-school-in-china

レッズ、「ワクチン割引チケット」を販売

Source: MLB.com

シンシナティ・レッズは、コロナウイルスのワクチンを接種した人を対象にした割引チケットを販売する。

アメリカのスポーツチームがこのような割引キャンペーンを実施するのは初めてだ。

詳細は以下の通り。
・キャンペーンは4~5月に実施。
・月~木曜日の試合が対象。
・最低一回のワクチン接種を証明するワクチンカードを提示することが条件。
・割引価格はチケット1枚10ドル。
・一つのワクチンカードで、チケット最大6枚まで購入可能。

シンシナティのあるオハイオ州では、全体のおよそ33%がワクチンを接種している(4月8日現在)。

レッズの割引チケットキャンペーンは、ワクチン接種率の向上に貢献するだろうか。注目である。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/cincinnati-reds-discounted-tickets-covid-19-vaccinated-fans-mlb

2023年FIFA女子ワールドカップのスタジアム発表

Getty Images

FIFAは、2023年に開催される女子ワールドカップで使用されるスタジアムを発表した。オーストラリア・ニュージーランドの全9都市、10スタジアムが舞台となる。

女子ワールドカップが複数国による共催となるのも、参加チームが32か国になるのも、今回が初である。

開幕戦はオークランドのエデン・パーク、決勝戦はシドニーのスタジアム・オーストラリアで行われる。

2019年にフランスで行われた前回大会では、アメリカ代表チームを中心に「Equal Pay」運動が注目を集めた。

FIFA会長のジャンニ・インファンティーノ氏は「2019年フランス大会は、ピッチ内外で大きな成功を収めました。2023年大会は世界最高峰の選手たちを見せるだけでなく、人々を一つにし、勇気を与え、人生を変える機会を与えます。そしてオーストラリア・ニュージーランドはもとより、世界中の女子サッカーに持続的なレガシーを残すでしょう」とコメントした。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/fifa-2023-womens-world-cup-host-cities-stadiums

MLB、アジア圏での試合中継拡大

Source: Twitter

MLBは中国の大手メディアTencentとの放映権契約を2023年まで延長した。

試合中継にはTencentが運営するWeTVというストリーミングが使用される。

今回の契約では、中国に加えて、インドネシア、マレーシア、タイなどアジア6か国以上での放映権も含まれることになった。

アジア圏において、これだけ多くの国々でMLBの試合が中継されるのは初めてのことである。

Tencentは、レギュラーシーズンに加え、春季キャンプ、オールスター、プレーオフ、そして選手やインフルエンサーが出演する番組も放送するという。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/mlb-tencent-china-streaming-deal-asia-wetv-oriental-pearl-media

デレク・ジーター氏インタビュー②「世界中の人々にアスリートの声を届ける」

Source: The Players’ Tribune

Q. The Players’ Tribune(TPT)は日本でも受け入れられると思いますか?

A. 私は、現役時代、ロッカールームや遠征先で話をするたび、アスリートがいかに素晴らしい語り手であるかを知りました。これが2014年にTPTを始めた理由です。

しかし、「語り手としてのアスリート」を見る機会はあまりありません。そういった場がそもそもなかったんですね。

アスリートのパフォーマンスや言動を淡々と伝えるのではなく、まるでそのアスリートの人生を覗き見るかのような体験を読み手に提供する。それが、我々のやりたいことであり、それをこれまで達成してきたと自負しています。

これまで頂いたフィードバックからも、アスリートの物語があらゆる読み手の心に響いていることがわかります。日本でも同様の反響が得られるといいですね。

Q. 日本以外に、今後進出を考えている国はありますか?

A. 世界中の人々にアスリートの声を届けることがTPTの目的ですので、新しい市場に進出するということは常に念頭に置いています。

たとえば、ポルトガル語、イタリア語、中国語などの記事を定期的に発表しています。


なお、TPTはすでに角田裕樹選手(F1)の記事を発表しており、今後は岩渕真奈選手(サッカー)や渡邊雄太選手(バスケットボール)などを取り上げる予定だという。

参考文献:
https://www.theplayerstribune.com/jp/posts/yuki-tsunoda-formula-one-racing
https://www.sportspromedia.com/interviews/derek-jeter-the-players-tribune-japan-2021-launch

デレク・ジーター氏インタビュー①「日本は世界で3番目に大きなスポーツ市場」

Source: The Players’ Tribune

ニューヨーク・ヤンキースで20年間プレーし、現在はマイアミ・マーリンズのオーナーでもあるデレク・ジーター氏がSportsPro Mediaのインタビューに応じた。

インタビューの中でジーター氏は、自身が運営するメディア「The Players’ Tribune(TPT)」の日本進出について語った。

本ページでは、その内容を数回に分けて紹介する。

Q. TPTの日本進出の経緯について教えてください。

A. 日本は世界で三番目に大きなスポーツ市場です。スポーツコンテンツに対する需要も大きいはずです。

加えて、日本は世界でもトップクラスのアスリートを輩出しています。しかし、日本のトップアスリートがファンに直接、自由に、そして正直に話す場というのがないように見えました。

TPTというメディアを世界的に展開していくというのは、設立当初からの目標でもありました。

Q. TPTは日本のメディア界においてどのような立ち位置につくと思いますか?

A. TPTは、「アスリートが自らストーリーを語る」というメディアとして今までに類を見ないものになります。

ジャーナリストやリポーターがスポーツ業界に欠かせない存在であることは承知していますし、私自身、大きな敬意を持っています。

一方で、我々は日本のメディア界に新たな風を吹き込み、日本のアスリートに彼ら彼女らの持つユニークな物語を共有する場・ファンとより強くつながる場を提供できると信じています。

つづく。

The Players’ Tribuneはこちらから:https://www.theplayerstribune.com/jp/posts/derek-jeter-baseball-dear-japan

参考文献:
https://www.espn.com/new-york/mlb/story/_/id/11621489/derek-jeter-launches-website-connect-athletes-fans
https://www.sportspromedia.com/interviews/derek-jeter-the-players-tribune-japan-2021-launch

Amazon、ヤンキースの試合をストリーミング

Amazonは、ニューヨーク・ヤンキースの公式戦21試合をPrime Video上で中継することを決定した。

なお、この中継を視聴できるのは、ヤンキースの地方放映権を持つYES Networkのテリトリー(ニューヨーク、コネチカット、ペンシルベニア、ニュージャージー)に限られる。

Amazonは2019年にYES Networkのオーナーになり、昨年すでにヤンキース戦のストリーミングを計画していた

昨年はコロナウイルスの影響で計画を保留したが、2021年レギュラーシーズンが162試合に戻ることが決まり、計画が実行されることになった。

Amazonは、NFLのThursday Night Footballの放映権を保有しており、先週、この契約を独占契約に切り替えたばかりである(契約金:年間13.2億ドル)。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/new-york-yankees-amazon-prime-video-yes-network-live-stream-mlb-2021-season