
ビール大手でバドワイザーやバドライトを製造しているアンハイザー・ブッシュが、スーパーボウルの独占スポンサー契約を更新しないことが明らかになった。
同社は1989年からスーパーボウルのスポンサーを務めてきたが、2023年以降は他のビール会社にその機会が与えられることになる。
今回の決定にはスーパーボウルの開催時期(2月)が関係している。
冬場の広告費を抑えることで、ビール消費が多くなる夏場に向けて、より自由なマーケティング活動を行えるようにする。これが狙いだという。
アンハイザー・ブッシュのスペンサー・ゴードン副社長は「スーパーボウルは消費者にとって大きな山場ですが、ビール業界にとって重要な消費の瞬間とは必ずしも一致しません」、「正しい消費者に、正しい商品を、正しいタイミング・場所で、正しいメッセージを使って提供していく。そのために我々の投資の仕方も進化しているのです」とコメントした。
なお、スーパーボウルの独占スポンサー権は手放すが、NFLとのスポンサー契約は引き続き有効だ。
アンハイザー・ブッシュは、2021年12月にNFLとの契約を更新しており、CNBCによれば、その契約金は年間2億5000万ドルを超えるという。