
今月1日、税務準備会社のH&R Blockは、女子バスケットボールの学生アスリート2名とエンドースメント契約を結んだことを明らかにした。
この契約は同社が立ち上げた「A Fair Shot」という新たな取り組みの一部として発表された。
この取り組みは、学生アスリートのNIL(名前、イメージ、肖像権)活用における男女間の格差を是正することを目的としている。
NCAAは最近規則を改訂し、学生アスリートに自らのNILを活用したビジネス(グッズ販売やエンドースメント契約など)を認めたが、H&R Blockの調査によれば、これまで学生アスリートがNIL活用によって得た報酬の67.4%が男子学生に支払われていたという。
女子学生アスリートの報酬を拡大するべく、「A Fair Shot」では、女子学生に対して総額100万ドル(約1億1500万円)のエンドースメント契約を結ぶ予定だ。
それに加えて、H&R Blockの専門である納税準備サービス(確定申告など)も契約を結んだ女子学生に提供するという。
同社のジェフ・ジョーンズ社長は「大学のNIL契約ですでに格差が広がっているのを見たとき、私たちは女子学生アスリートが公平にチャンスを得られるよう支援しなければならないと思いました」とコメント。
今回エンドースメント契約を結んだジア・クック(サウスカロライナ大)は「アスリートたちは、大学でスポーツをすることを考えるとき、財政やNILについて考え始める必要があります。H&R Blockが私に教えてくれたことは、私たちは自分たちを中小企業のように考え始める必要があるということです」と語った。
参考文献:
https://www.espn.com/womens-college-basketball/story/_/id/33399888/caitlin-clark-zia-cooke-headline-1-million-nil-initiative-targeting-inequities-women-college-athletes
https://www.hrblock.com/womens-equity-in-college-sports/
“「A Fair Shot」:NIL分野における男女格差是正のための取り組み” への 1 件のフィードバック