
先日の投稿でMLB.TVについて解説した際、今後の課題としてブラックアウト(地元チームのホームゲームをネット観戦できないこと)を挙げたが、これが近いうちに解決するかもしれない。
一部報道によると、MLBは、地元チームのホームゲームを観戦できる新しいストリーミングサービスの開始に向けて協議しており、早ければ2023年シーズンにもこのサービスが開始されるという。
ちなみに、放送される内容は地元テレビ局が放送するものと同じになる予定。新サービス導入後もMLB.TVは地域外のファンを対象にしたサービスとして存続するという。
そもそも従来MLBがブラックアウトを適用してきたのは、テレビ中継の視聴者数を減らさないためであった。
新サービスはケーブルテレビと契約していない若年層をターゲットにしているため影響は限られている、というのがMLB側の主張のようだが、これにテレビ局側が納得しなければ、今後MLBとテレビ局との放映権契約はこれまでのような巨大契約にはならないかもしれない。
そこで、MLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏は、ケーブルテレビ加入者が実際に減少した際には、新しいストリーミングサービスの収益の一部をテレビ局に提供する可能性を検討しているという。
参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/mlb-streaming-service-ott-cable-tv-rob-manfred/
https://nypost.com/2021/10/17/mlb-in-talks-to-launch-nationwide-streaming-service-for-home-games/