先週末、カレッジスポーツ界にとって衝撃的なニュースが飛び込んできた。
「テキサス大学とオクラホマ大学がBig 12を抜けてSECに加入するために動いている」というニュースである。
アメリカのカレッジスポーツに詳しくない方にとってはわかりにくい点も多いニュースかもしれないので、数回に渡って解説していこうと思う。
まず、アメリカの各大学スポーツチームはNCAA、NAIA、NJCAAといった統括団体に所属している。なかでもNCAAはパフォーマンスのレベルもビジネス規模もトップである。
そのNCAAに所属する大学は、さらに競技レベルやスポーツに割り当てられる予算規模に応じて「ディビジョン1」、「ディビジョン2」、「ディビジョン3」の3段階に分かれる。
そして各ディビジョンに複数の「カンファレンス」がある。
たとえば、我がテキサス工科大学は、NCAAディビジョン1のBig 12カンファレンスに所属している。
このBig 12を含む5つの人気カンファレンス(ACC、Big Ten、Big 12、Pac-12、SEC)をまとめて「Power Fiveカンファレンス」と呼ぶ。

今回大きな話題を呼んでいるのは、Big 12の名門校であるテキサス大とオクラホマ大がSECに移ろうとしているというニュースである。
誤解を恐れず例えれば、ソフトバンク・ホークスと西武ライオンズがセ・リーグに入ろうと交渉しているようなイメージである。
そもそもそのような移動は可能なのか、どのような動機があるのか、そして今後Big 12はどうなっていくのか。
そういった問題は次回以降説明していきます。
“テキサス大とオクラホマ大、SEC加入を交渉中①” への 1 件のフィードバック