最高裁、「アルストン訴訟」で原告側を支持

今週、カレッジスポーツに関する重要な判決が下された。この裁判に関しては、今年2月に解説している

簡単におさらいすると、この裁判は2014年に元カレッジフットボール選手のショーン・アルストン氏が起こしたもので「アルストン訴訟」とも呼ばれる。

この訴訟で原告側は「NCAAは、学生アスリートが大学から受け取れる便益は奨学金とその他の受講料のみとしているが、この規則は独占禁止法に違反している」と主張した。

これに対し、NCAAは「この規則はアマチュア性を維持するために必要であり、優秀な選手を大学が過剰な報酬で誘惑するのを防ぐものだ」と弁護していた。

この訴訟は下級裁判所での審議を経て、2020年12月、連邦最高裁判所が審議することを発表し、その判決に注目が集まっていた。

そして今週、最高裁は原告側の主張を支持する判決を全会一致で下した。

これにより、今後、学生アスリートに与えられる便益が拡張される(たとえば、コンピューター、科学器具など)。

なお、この訴訟では大学から学生アスリートへの直接的な報酬は争点になっていない。したがって、この判決を以って「学生アスリートがスポーツをすることで大学から収益を得るようになる」とは言えない。

しかし、ここ数年論争を呼んでいるNIL問題に影響を与えることは必至で、NCAAはビジネスモデルの大改革を強いられる。

参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/ncaa-compensation-case-supreme-court-ruling-student-athletes-college-sports

投稿者:

akiraasada

テキサス工科大学スポーツマネジメント学部で教員をしています。専門はスポーツマーケティング。特に、人がスポーツファンになるメカニズムを研究しています。

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