
シカゴ・ベアーズは、本拠地ソルジャー・フィールドから1時間弱の距離にあるアーリントン国際競馬場の買収に動いた。新スタジアム建設のための土地確保との見方が強い。
ソルジャー・フィールドは、NFLの本拠地としては最古(1924年オープン)で最小(収容人数:6万1500人)。
ベアーズは1980年代にもシカゴ郊外にスタジアムを建設する可能性を探ったことがあったが、結局ソルジャー・フィールドを改修することで落ち着いた。
ベアーズ会長のテッド・フィリップス氏は「私たちは先日、アーリントン国際競馬場の敷地を購入するための入札を行いました。ベアーズの将来にとって何が最善なのか。あらゆる可能性、選択肢を検討することが我々の義務です」とコメント。土地の用途に関する明言は避けた。
仮にベアーズが本当に新スタジアム計画を持っていたとしても、クリアすべき課題はある。
まず、競馬場の買収を確定させること。
会長のコメントにあるように、現状はまだ入札が済んだ段階。報道によれば、ベアーズの他に10弱の入札があったとのこと。まずはこの競争に勝たなくてはならない。
次に、ソルジャー・フィールドとの契約問題を解決すること。
現行のリース契約は2033年まで有効で、この契約の満了を待たずに本拠地を変えることは難しい。実際、シカゴ市長のローリ・ライトフット氏は「NFLはクラブがリース契約を破棄することを認めない」と発言している。
参考文献:
https://www.sportspromedia.com/news/chicago-bears-arlington-racecourse-offer-new-stadium-soldier-field-nfl
https://chicago.cbslocal.com/2021/06/17/chicago-bears-bid-arlington-racecourse/