
今週、NBAがチームのオーナーシップに関する規定を一部変更すると報じられた。
これまでは、裕福な個人やグループ、あるいは企業がNBAチームを所有してきた。
今回報道されている内容が正しければ、今後は機関投資家がチームの所有権の一部を保持することが認められる。
報道されている詳細は以下の通り。
・機関投資家は、最大5チームの所有権を保持できる。
・機関投資家は、一チームの所有権全体の20%以上を保持することはできない(筆頭オーナーにはなれない)。
・NBAチームが複数の機関投資家に所有権を売却する際、売却できる所有権の合計は30%を超えてはならない(複数の機関投資家が協力しても、筆頭オーナーにはなれない)。
近年NBAチームの市場価値は高騰を続けている。現在、平均的なNBAチームの市場価値は約24億ドル(約2500億円)と算出されている。
このままチームの市場価値が上がり続ければ、チーム買収に興味を持つ個人や企業が減少し、競争が緩和され、結果的にチームの市場価値も下落しかねない。
所有権の一部を比較的安価で売却することで、興味を持つ投資家は増加し、競争の原理が働き、市場価値も維持される。これがNBAの狙いだと考えられる。