Dr. Turickインタビュー③浸透するRacial Taskingという観点

Q. Racial Taskingはそれまでの人種差別と比べると非常に微妙なものだと思うのですが、研究者だけでなく、選手や一般の人も問題視しているのでしょうか。

A. ヒューストン・テキサンズのデショーン・ワトソン選手は「デュアル・スレット・クォーターバック(Dual-threat quarterback)」と呼ばれることを嫌います。

「デュアル・スレット・クォーターバック」はパスもランも得意なクォーターバックを指す褒め言葉なのですが、彼にとっては自分のパス能力を十分に評価されていないと感じるようなのです。

ワトソン選手だけでなく、黒人クォーターバックは、「自分のパス能力が正当な評価を受けていない」と感じ始めています。

一般の人たちも、この問題を認識し始めています。

たとえば、昨年NFLでMVPを獲ったラマー・ジャクソン選手は、カレッジフットボールでとてつもない成績を収めたのですが、ドラフトでは31チームが1巡目での獲得を見送りました。

「彼はいい選手だけど、NFLのクォーターバックとして活躍できるのか?」、「十分なパス能力があるのか?」ということを疑問に思うチームが多かったわけですね。それと言うのも、彼は大学時代にパスではなくランを選択する機会が多かったからなんです。

これを見た人々は「なんでこんないい選手がずっとドラフトで選ばれなかったのか」と不思議に思い、この問題に気付いたわけです。

Racial Taskingという言葉を知らなくても、この観点は浸透し始めているように感じます。

投稿者:

akiraasada

テキサス工科大学スポーツマネジメント学部で教員をしています。専門はスポーツマーケティング。特に、人がスポーツファンになるメカニズムを研究しています。

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