Dr. Turickインタビュー①スポーツは本当に実力主義?

Q. Dr. Turickが人種問題を研究しようと思った動機を教えてください。

A. 私が大学生のころ、アメリカンフットボールのチームで働いていました。そこで私がとても興味を持ったのは、大勢いる選手の85%くらいが黒人選手なのに対し、コーチ陣はほとんど全員白人だったことです。

そこで私が思ったことは、「何かしらの理由で黒人はコーチになりたがらないのか、それとも、何かしら構造的な欠陥があるのかどちらかだ」ということでした。

そこで調査をしたところ、コーチになりたい黒人は実はたくさんいることがわかりました。問題は、彼ら・彼女らにコーチになる機会が十分に与えられていないことだったのです。

スポーツは実力の世界だと多くの人は思っています。能力があれば活躍できると。しかしそれは間違いです。あなたが黒人なら、あなたが女性なら、あなたがゲイなら、あなたがムスリムなら、あなたが多数派でないなら、能力に見合った機会は必ずしも得られないのです。

Q. 85%の選手が黒人で、ほぼ全員のコーチが白人ということに関して選手たちはどう思っていたのでしょう。

A. 彼らは小さい頃からずっと白人コーチに教わっています。彼らにとってはコーチが白人であることが「普通」なわけです。そうなると、なぜそうなっているのかという疑問すら持ちません。

同様の現象は別の場面でも見られます。たとえば、女性アスリートのなかには女性コーチに教わりたくないという選手がいます。これは彼女たちが小さいころから男性コーチに教わり続けて、それに慣れているためなのです。

「慣れているから」「そういうものだから」と多くの人が納得してしまう。ここに構造的な問題があります。

投稿者:

akiraasada

テキサス工科大学スポーツマネジメント学部で教員をしています。専門はスポーツマーケティング。特に、人がスポーツファンになるメカニズムを研究しています。

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