今日19日、サウスイースタン・カンファレンス(SEC)コミッショナーのグレッグ・サンキー氏は、ミシシッピ州に対し、州旗のデザイン変更を要求した。
サンキー氏は「ミシシッピ州の州旗を変えるべき時が来ています。私たちの学生には、あらゆる人々が受け入れられる環境のなかで学び、競い合う機会が与えられるべきです」とコメント。
さらに、州旗が変更されるまで、SEC主催の選手権大会をミシシッピ州が誘致することを禁止すると発表した。
SECは、フロリダ大学やアラバマ大学、ジョージア大学などが所属するカレッジスポーツ屈指の人気カンファレンスであり、誘致禁止の意味は大きい。
これが今回問題となっているミシシッピ州の州旗だ。

青いクロスに13の星があしらわれた部分(左上)は「コンフェデレート・フラッグ(Confederate Flag)」と呼ばれる連合国旗が元になっている。連合国が奴隷制の存続を目指したことから、今日、この旗は人種差別の象徴となっている。
かつては複数の州が同様のデザインを州旗に取り入れていたが、人種差別を連想させるとしてそれらは排除されてきた。現在、連合国旗を取り入れたデザインを維持しているのはミシシッピ州の州旗だけである。
同州では、2001年に州旗変更の是非を問う州民投票が行われたが否決された過去がある。
しかし、反人種差別に対する機運が高まるなか、今週、ミシシッピ州の議員たちが再び州旗変更を提案。今回のサンキー氏の発言は、それを後押しする意図があると考えられる。
“SECコミッショナー、ミシシッピ州に州旗変更を要求” への 1 件のフィードバック