MLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏は先週木曜日、CNNの取材に答え、今シーズンが仮に開幕できなかった場合の損失は40億ドルに達しかねないと答えた。
このシナリオを回避するためにMLBは様々な案を模索しているが、オーナーおよび選手会から合意を得ることに苦戦している。
そんななか、仮にMLBが開幕できたとしても球団間のレベニューシェアは行われない見込みだとThe Athleticが報じた。
通常MLBは、30球団がそれぞれ上げた「地方収益(チケット販売などから得た収益)」の48%を徴収し、それを全球団に再分配している。
これは、ニューヨークのような巨大マーケットとカンザスシティのような小さなマーケットの間に生じる格差を是正することが目的だが、今年はそもそも地方収益がほとんど得られていない。そのような状況ではレベニューシェアもできない、というわけだ。
地方収益が激減すること自体の影響が大きいのは巨大マーケットのチームだが、レベニューシェアがなくなることの影響が大きいのは小規模マーケットのチームだ。
たとえば、マイアミ・マーリンズはレベニューシェアを通じて約7000億ドルの恩恵を受けているが、それがなくなることになる。
参考文献:
https://theathletic.com/1816056/2020/05/15/with-no-fans-revenue-sharing-among-rich-and-poor-teams-will-be-unlikely-in-2020/
https://www.sportsbusinessdaily.com/Daily/Issues/2020/05/15/Coronavirus-and-Sports/MLB-Main.aspx