先週9日、ウィスコンシン大学は、学生の大会参加期間に関する特別措置を申請しないと発表した。
これによって、同大学に所属する5年目の学生アスリートは、2021年シーズンに参加することができなくなった。
体育局長のバリー・アルバレス氏は、出演したラジオで「NCAAの特例には多くの問題が伴います」と語った。
「問題は複雑です。来年になれば、新入生が入ってきます。ここに卒業予定だった学生がもう一年残るとなると、部員数はどうなるのでしょう。部員数が増えれば、経済的負担も膨らみます」
ウィスコンシン大学は、コロナウイルスの影響で既に400万ドル(約4.3億円)以上の収益を失っている。
仮に、9月に開幕予定のアメリカンフットボールまで中止となれば、さらに数100万ドル規模の収益減が見込まれる。
「そういったところまで準備しておかなくてはいけないのです。先々までを考えているのです」
現在、他の大学も慎重に状況を整理している。
アイオワ大学は、25~35名の学生が大会参加期間の延長を希望しているという。仮に35名が2021年シーズンまで残ることになれば、50万ドル(約5400万円)ほどの奨学金が必要になる。
オハイオ州立大学は、31~70名の学生が残留希望。およそ63万ドル(約6800万円)の奨学金が必要となるという。
参考文献:
https://www.espn.com/college-sports/story/_/id/29017965/wisconsin-bring-back-seniors-spring-sports-next-year
https://madison.com/wsj/sports/college/wisconsin-badgers-seniors-wont-return-to-spring-sports-in-2021-athletic-department-says/article_32a85306-19dc-5969-9a61-d6608992eea4.html