NCAAは、学生アスリートがNCAA主催の大会に参加できる期間を明確に定めている(ディビジョン1の場合は、5年間)。
つまり、今年5年目のシーズンを迎えた学生は、今シーズンを最後にカレッジスポーツから引退し、次のキャリアを始めることになっていたのだ。
ところが、コロナウイルスの影響で、そのシーズンが途中で中止となってしまった。今シーズンにかけていた学生は、やりきれない思いでいっぱいだろう。
そこでNCAAは、先月30日、「今年が最終年だった学生に、2021年シーズンも参加することを認める」と発表した。

なお、この特例が適用されるのは、コロナウイルスの影響を直接受けた野球、ソフトボール、ゴルフ、ラクロス、バレーボールなどのいわゆる「春スポーツ」。アメリカンフットボールやバスケットボールなどの「秋スポーツ」「冬スポーツ」には適用されない。
学生のことを考えれば、当然の措置のようにも思えるが、実情はそう単純ではない。
たとえば、ウィスコンシン大学はこの特例に申請しないことを発表している。
では、この特例は具体的にどのような影響を各大学に及ぼすのか。ウィスコンシン大学はなぜ申請しないことを決めたのか。それは明日の投稿で解説します。
参考文献:
https://www.espn.com/college-sports/story/_/id/29017965/wisconsin-bring-back-seniors-spring-sports-next-year
https://madison.com/wsj/sports/college/wisconsin-badgers-seniors-wont-return-to-spring-sports-in-2021-athletic-department-says/article_32a85306-19dc-5969-9a61-d6608992eea4.html
“学生アスリートの卒業延期に関する規則と意思決定①” への 1 件のフィードバック