昨年、アメリカ女子サッカー代表選手は、アメリカサッカー連盟を相手に訴訟を起こした。不当な賃金や労働環境がその理由だ。
この件に関して、先週20日、連盟側と選手側がそれぞれ新たな動きを見せた。
まず連盟側は、選手の訴えを直ちに棄却し、裁判を終了するよう裁判長に要求。
一方、選手側も略式判決による早期解決を要求。しかしこちらはその条件として「連盟から選手側に総額約6700万ドル(約75億円)の給与および賠償金を支払うこと」を要求した。
これは、賃金問題に関する両者の認識が依然として大きく食い違っていることを表す出来事となった。
今後の動きとしては、3月30日、ゲイリー・クラウスナー裁判長が両者の意見を検討する。どちらかの要求を受け入れることも可能だが、どちらの要求も拒否しこれまで通り裁判を継続することもできる。
クラウスナー裁判官はこれまで選手たちの意見に一定の理解を示しているが、この件に関しては、どちらの要求にも応じず裁判を継続するのではないかと見られている。
参考文献:
https://www.nytimes.com/2020/02/21/sports/soccer/uswnt-equal-pay-lawsuit.html
https://www.si.com/soccer/2020/02/21/uswnt-us-soccer-lawsuit-filings-strike-analysis-damages