Q. メジャーリーグラグビーとはどのようなリーグなのでしょうか。
A. メジャーリーグラグビーは、色々な意味でプロ・ラグビーとは一線を画したリーグです。
たとえば、プロ・ラグビーはシングルエンティティと呼ばれるリーグシステムを採用し、リーグ主導で全5チームを新設しました。
一方で、メジャーリーグラグビーは、チームを1からつくるのではなく、ほとんどのチームがすでにあったラグビーチームを活用する形で始まりました。
一番有名なところでいうと、グレンデール・ラプターズ(現コロラド・ラプターズ)があります。
グレンデールは、アメリカのなかでは歴史のあるラグビークラブで、ラグビー専用スタジアムも持っています。
また、市長が「グレンデールをラグビーの町に」ということで、ラグビーをプレーする環境整備に力を入れています。
Q. 当時すでにあったチームと言うのは、プロチームではなかったわけですよね?
A. はい、チームが所属選手に住居を提供したり、就職先を斡旋したり、といったことはありましたが、チームと選手との間に雇用関係はありませんでした。
実はラグビーというスポーツは少し特殊で、他のどのスポーツよりもプロ化することを拒んだスポーツなんですよ。
最初のプロ選手が誕生したのは1995年。野球なんて100年以上前にプロ化していますよ。
そして、ラグビーがプロ化を拒み続けたことには、非常に興味深い文化的な背景があるんです。