Dr. McLeodインタビュー④「時間差の報酬」のダークサイド

Q. 先日、テキサス州内のスポーツ組織を訪れ「スポーツ業界で成功するために必要なことは?」という質問をしてきました。

その相手は、メジャーリーグ、マイナーリーグ、カレッジチーム、スポーツコミッションなど様々でしたが、いくつかの答えは共通していました。

それが「自分の仕事に誇りを持っていること」と「自ら進んで取り組む姿勢」です。

これは、Dr. McLeodが説明してくれたことと通じると思います。つまり、こういった素質を持っている人は、「時間差の報酬」をモチベーションに働くことができるということです。

A. そうですね。ただし、気を付けなければいけないのは、労働者が期待していた「時間差の報酬」が受け取れなかったとき、それは搾取に繋がってしまうということです。

人は往々にして、自分が達成できることを過大に見積もってしまいがちです。

これは、行動経済学では「Optimism Bias(楽観的バイアス)」と呼ばれ、色々な場面で確認されています。

たとえば、マイナーリーグの選手たちは「自分はいつかメジャーリーグで活躍して大金を得る」と信じているからこそ、恵まれない労働環境も受け入れることができます。

しかし、実際のところ、自らの期待していたキャリアパスを進めている選手は多くありません。

多くの選手は期待していた「時間差の報酬」を受け取ることなく、ただただ不利な労働条件をのんでいるということになるのです。

これはアスリートだけでなく、インターンや若手スタッフにも同様のことが言えます。

投稿者:

akiraasada

テキサス工科大学スポーツマネジメント学部で教員をしています。専門はスポーツマーケティング。特に、人がスポーツファンになるメカニズムを研究しています。

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