MLBのネット中継改革

MLBの試合中継には大きく3つの種類がある。①テレビの全国中継、②テレビの地方中継、そして③ネット中継だ。

放映権の交渉・契約に関しては、①と③はリーグが、②は各チームが担当してきた。

ここで気を付けなくてはいけないのが、テレビとネットで同じ試合が中継されてしまうと、視聴者の取り合いになってしまうこと。

したがって、テレビで中継している試合は、基本的にはネットでは見られないようになっている(ブラックアウトと呼ばれる)。

しかし、近年進んでいるコード・カッティングの流れのなかで、ネットでしかMLBが見られないという人が増えてきている。

そのような人が地元チームの試合を見ようとMLB.TVやDAZNと契約を結んでも「この試合はテレビで中継されているので、ご覧になることはできません」と言われてしまえば、観戦をあきらめてしまう。MLBにとってみれば、ファンになりそうな人をみすみす逃すことになる。

このような背景から、MLBのオーナーたちは、先月のオーナー会議で「全国中継されていない試合のネット中継権を30球団に譲渡する」と決定した。

言い換えれば、地方中継をどのように行うかは、各チームに任せるということである。

これによって、テレビで地方中継されている試合が、同時にネットでも中継される可能性が出てきた。

今後の流れとしては、まず、各チームが現在契約を結んでいる地方テレビ局と交渉を始める。

これまでは独占的に試合中継をしていたテレビ局に「ネットでも同時に流したいのですが」とお願いをするのだから、この交渉には時間がかかることが予想されている。

参考文献:
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2019/12/02/Leagues-and-Governing-Bodies/MLB-streaming.aspx

投稿者:

akiraasada

テキサス工科大学スポーツマネジメント学部で教員をしています。専門はスポーツマーケティング。特に、人がスポーツファンになるメカニズムを研究しています。

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