今週、NBAはDraftKingsと業務提携を結んだ。DraftKingsは、ファンタジースポーツおよびスポーツ賭博を運営する企業である。
DraftKingsが加わったことで、NBAと提携を結ぶスポーツ賭博業者は計6社となった(他の5社はBet 365、BetMGM、FanDuel、Fox Bet、William Hill)。これで国内大手のスポーツ賭博業者のほとんどがNBAと契約を結んだことになる。
たとえば、ニュージャージー州はスポーツ賭博が急成長している州だが、そこで使われる金額(約3億円)の90%がこの6社を通しているという。
この契約に基づいて、DraftKingsはNBAに一定の契約金を支払うことになる(金額は明らかになっていない)。
その見返りとして、DraftKingsは、NBAのロゴを使用することが認められ、さらにリーグが試合中に収集する様々なデータをリアルタイムで受け取ることができる。
スポーツ賭博には、試合前に賭けるものと、試合が始まってから賭けるものがある。
DraftKingsによれば、同社が行うNBAの賭博では、70%の顧客が試合が始まってからの賭けを楽しんでいるという。
DraftKingsがNBAから受け取るリアルタイム公式データは、同社が試合中に素早くオッズを変化することを可能にする。
NBAのスコット・コーフマン-ロス氏曰く、スポーツ賭博業者の多くは、当初、リーグと業務提携を結ぶことや公式データをリアルタイムで受け取ることは必要ないと考えていたが、対話を続けるなかで理解が得られてきたという。
参考文献:
https://www.sportsbusinessdaily.com/Journal/Issues/2019/11/04/Gambling/NBA-DraftKings.aspx