ニューヨーク・タイムズは、マイナーリーグ(MiLB)の会長パット・オコーナー氏が各チームに送った手紙を独自ルートで入手した。
その手紙には「施設や用具等の契約を結ぶ際、2020年以降まで有効となるような契約はしないように」という内容が書かれていたという。
これは、オコーナー氏が、同リーグのシステムが抜本的に見直される可能性を強く感じていることを示唆している。
近年、MiLBは家族向けエンターテインメントとしてのブランドイメージを確立し、ラテン系のファンを増やし、チケット収入やグッズ収入も拡大し続けている。
また、前回の投稿で解説した通り、最も大きな支出である選手やコーチの人件費は提携のあるMLBチームが払ってくれる。既存のシステムは、MiLBにとって利点が多いのだ。
仮にこのシステムが崩壊すれば、MiLBチームを手放すオーナーも現れるだろう。実際、多くのオーナーは既存のシステムを維持したいと願っている。
そんなオーナーたちの意見を代弁するように、オコーナー氏は以下のように語っている。
「オーナーたちは不安や怒り、失望を感じています。私たちは、MLBとの関係はもっと強固なものだと思っていました。MLBは私たちが体現していることに敬意がありません」。
最終的にどのような構造改革が行われるのか、それにMiLBのオーナーや選手はどのように対処するのか、今後も注視する必要があるだろう。
参考文献:
https://www.nytimes.com/2019/10/18/sports/baseball/minor-league-changes.html
https://www.mlbtraderumors.com/2019/10/milb-president-responds-to-mlb-restructuring-proposal.html