MLB、マイナーリーグの構造改革を検討②

ここ数年、MLBは、選手の給与問題で度々訴訟を起こされている。

たとえば、2014年、MiLB選手たちは、「自分たちが受け取っている給与は、法律によって定められた最低賃金を満たしていない」としてMLBを訴えている。

MLBのトップ選手が10億円を超える年俸を受け取っている一方で、MiLBの選手たちの給与はずっと低い(以下参照)。

【MiLB選手の給与】
・トリプルA 月収23~29万円
・ダブルA 月収18万円前後
・シングルA 月収11~17万円

こういったMiLB選手たちの最低賃金を引き上げることが喫緊の課題となっており、それがMiLBの構造改革を検討する大きな動機となっている。

また、MLBは一年以上に渡る調査の結果、以下のような重要な知見を得た。
・MLBチームによっては、傘下のMiLBチームとの距離が何千キロも離れていることもある。その結果、選手の行き来に多くの費用・時間がかかっている。
・MLBチームによっては、「ドラフト下位で指名した選手が実際にMLBまで上り詰める可能性は限りなく低く、その可能性に賭けて選手育成をするのは無駄だ」と考えている。
・MiLBチームのトレーニング施設や栄養管理は杜撰で、弱小カレッジスポーツチームのそれにも劣ることが多い。

これらの調査結果も、MLBがMiLBの構造改革に本腰を入れた要因である。

では、MiLB側はどのような反応を見せているのか。それは月曜日に解説します。

参考文献:
https://www.forbes.com/sites/maurybrown/2019/08/16/court-ruling-allows-minor-league-baseball-players-to-seek-wage-increase-as-class-action/#5289cfd17fed
https://www.usatoday.com/story/sports/mlb/2019/08/16/appeals-court-expands-minor-leaguers-salary-lawsuit/39971349/
https://www.nytimes.com/2019/10/18/sports/baseball/minor-league-changes.html

投稿者:

akiraasada

テキサス工科大学スポーツマネジメント学部で教員をしています。専門はスポーツマーケティング。特に、人がスポーツファンになるメカニズムを研究しています。

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