アストロズGM補佐の問題発言

現在ワールドシリーズを戦っているヒューストン・アストロズがグラウンドの外でピンチを迎えている。

事件が起こったのは、アストロズがワールドシリーズ進出を決めた試合の直後。勝利の余韻に浸る選手たちとともにロッカールームにいたブランドン・トーブマン氏(GM補佐)が女性記者に向かって、声を張り上げ、以下のような発言を繰り返したのだ。

「Thank God we got Osuna! I’m so f—— glad we got Osuna!」(オスーナ獲ってよかったわ!オスーナ獲ってマジでよかったわ!)

オスーナというのは今シーズンセーブ王に輝いたアストロズの守護神、ロベルト・オスーナ投手のこと。これだけを見ると何が問題なのか疑問に思うかもしれないが、問題はオスーナ投手の過去に関係している。

オスーナ投手は、2018年、元交際相手の女性に暴力を振るい逮捕された。MLBは75試合の出場停止処分を科し、当時所属していたトロント・ブルージェイズは彼を放出しようと試みた。

ブルージェイズは不利な条件の契約にも乗る姿勢を見せたが、ファンからの批判を恐れた多くのチームは、オスーナ投手の獲得に乗り出さなかった。

そこで手を挙げたのがアストロズだった。

アストロズは、オスーナ投手獲得に際して、同チームがDV問題を軽視しているわけではないというメッセージを発信するため、DV被害者の避難所等に20万ドル以上の寄付をし、本拠地の女子トイレに緊急時の連絡先を貼りだした。

このようなチーム努力にも拘わらず、今回のトーブマン氏の発言は、アストロズがオスーナ投手が行った過去の過ちを軽視しているかのような印象を与えてしまった。

トーブマン氏のあまりの異常な行動に、その場に居合わせたスタッフは謝罪したというが、トーブマン氏およびアストロズへの批判は続いている。

参考文献:
https://www.si.com/mlb/2019/10/22/houston-astros-roberto-osuna-suspension
https://www.washingtonpost.com/sports/2019/10/22/astros-respond-sports-illustrated-report-alleging-executives-clubhouse-blowup/
https://www.washingtonpost.com/sports/2019/10/23/astros-gm-says-we-may-never-know-intent-executives-inappropriate-outburst/

投稿者:

akiraasada

テキサス工科大学スポーツマネジメント学部で教員をしています。専門はスポーツマーケティング。特に、人がスポーツファンになるメカニズムを研究しています。

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